孤立無援
こちらのナカムラクリニックの記事にある、コロナワクチンを打たなかった人を讃えた文章なのだけど、読んで泣いてしまった。これは、匿名の文章で、オンライン上にたくさんある実態のない文章である可能性もある。でも、そうであっても、このような文章は支えになる。2021年を通じて、私のワクチンめぐる決断や、物の見方について、家族は「頭がおかしくなった」言っていた。遠くに住む家族を、説得しようとメールや電話をすると、相手にされなかった。やってたパートの仕事は、自らやめたし、通っていたアートスクールには入れなくなった(というか、今でも入れない。オンラインの授業は取れるが。)。接種証明がないとレストランに入れなかった冬の寒い時期、コインラインドリーを待ってるとき、コーヒーいっぱい飲もうとして、できなかった時もある。
ワクチンが何であったかとか、その辺りの総括は、個人的にできないし、打ったとか打たないとかにそれほど違いがあるかどうかも、わからない。それでも、自分で選択して、それを貫けたのは良かったと思う。いっときは、打ってないと、こちらでは強制収容所に入れられるという話があって、それも覚悟していた(今からも、あるかもしれないけど)。そういう覚悟をしたのは、生まれて始めてだったので、怖かったけど、そうなっても、この決断と生きるつもりだった。
さてと、話は変わるが、ここのところ、次なる難題にぶち当たっている。10年以上住んでいる部屋の家主(代行)が、賃貸契約を更新しないと言っている。要は、出ていけという話である。数ヶ月前、雑談で管理人に「引っ越したいと思ってる」と言ったのが、家主に伝わり、引っ越しの意思表示だと言う。「引っ越します」と「引っ越ししたいと思ってる」では、全然違うのだが。契約は8月末までで、2ヶ月前に、契約を更新しない旨の手紙を送ったと言っているが、受け取っていない。これは、この人によくあることで、うちの家主(代行)は、毎年、契約書をすでに送ったというのが常だが、届いたことは1回くらいしかない。本当に送っているのか不明である。
なぜ、大家(代行)が私に出て行って欲しいかと思っているかというと、私が「難しい」テナントだと考えているからだ。
私は、ニューヨークの家賃の安いビルに住んでいる。家主は、最低限のメンテナンスで、家賃が入れば良いというタイプである。数ヶ月前にオーブンが壊れた。オーブンはガス台と一体のもので、管理人に修理してもらおうとしたが、すぐに直らず、家主(代行)が、あまり込み入った修理は危険なのでしないと宣言した。で、新しいのを買うが、その分家賃に恒久的に上乗せる権利が、ニューヨークの法律であると言う。調べると、それは間違ってないけれど、中古のものを家主責任で購入すると言う選択があったので、そちらにしてくれと頼んだところ、「あんた、面倒くさい。他の住人は、そんなこと言わない。」との非難を受けた。が、結局、受理された。その際、この件を仲裁してもらえるように、市に苦情の電話をした。それらは、全て、私に認められた権利の行使なんだけど、従順なテナントを求める相手にすれば面倒くさい奴でしかない。
あと、彼女は、他の住人が、匿名で行政に電話した苦情も、私がしたと思っている。あるいは、どうも、私が、他の住人を扇動しているとも思っているようだ。ビルに住んでいる人たちの中で、特別問題があるという主張だ。
さて、今日が、8月27日である。2日ほど前に、契約更新について、確認のメッセージして、家主が更新するつもりないことが、発覚した。1週間前というのは、完全違法なのだが、だから、2ヶ月前に手紙を送ったいうことになる(受け取ってないが)。何とか、更新してもらえるように頼んでいるが、「出ていけ」と、向こうが強固に言って、ドアに鍵かけられたら(彼女はそういうことをする人である)、引っ越せる時間は、2、3日しかない。今日も電話したが、電話に出ないし、メッセージにも応答しない。どうなるかわからない。
旦那は旅行中で明日帰ってくる、彼はこの家にいたいので、私に「どうにかしろ」と、言う。
難しい状況に孤立無援で立ち向かっているように、思ったりもして、ストレスを感じる。けれど、見える世界と見えない世界があり、見える世界で、孤立無援もように思えても、その先があると言うのは、この数年を通じて、前にもまして信じるようになったこと。先日のグアテマラ旅行で見た、この光景を胸に、何とか頑張る。
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