そして誰もマクドナルドが食べられなくなった
プロローグ『責任あるAIの実現を推進』していたIBMが開発したスーパーインテリジェンスAI『シャーロック』は、数多くの国際企業運営の中心に位置付けられていた。シャーロックのAI技術は人々の生活を一変させた。
シャーロックは、マクドナルドの全米支店に導入されたエッジAIシステム『ワトソン君』を監督する役割を担っていた。ワトソン君は、ドライブスルーの受注、ハンバーグの調理、材料の受発注、店内掃除など、これまで人間が行っていた全ての業務を効率的にこなしていた。
第一章:COD