12/3

詩とエッセイをのせていきます。らくがきみたいな。

12/3

詩とエッセイをのせていきます。らくがきみたいな。

最近の記事

日常

きょうはなんだか すこし前のことを思い出して すごく大昔のことのように思う すこし日常がかわったということですね あんなに雑に扱って過ごしてたのに ときどきこうやって思い出すくらいには ちゃんとすごくたいせつだった

    • 鍵の音

      夜が明ける瞬間がいちばん暗闇だって あなたが教えてくれた いつもここで目が覚める いつものようにあなたはベッドを下りる つま先を2回叩いて靴を履く まぶしいスマホを覗いてポケットにしまった 鍵の音のしない扉 そっと指をはさんで静かに閉める その仕草がきらいだった 煙草の匂いがきらいだった 酔うと方向音痴になるところも 指に絡まる細いくせ毛も ご機嫌取りの簡単な嘘も ぜんぶきらいだった 足音がきこえなくなるまで ずっと扉を眺めた そっとそっとそっ

      • プロポーズ

        豪華なダイヤも 大きな花束も 贅沢な暮らしも 全部いらないから ただそこに居てくれたら 勝手にしあわせになりますので どうぞ、おかまいなく

        • 思い出はパンケーキ

          あなたの笑顔をこなごなにして なみだを少々 あなたがくれた言葉を 温めたフライパンで溶したら あまい香りがするから 懲りずにまた思い出す

          ときどきのち

          忙しい毎日に わたしたちは ときどき すれ違って ときどき わからなくなって ときどき わかりあえる ときどき 不幸せだと言って ときどき しあわせだと言う

          ときどきのち

          AI

          愛してるの 取り扱い説明書をください こんな安っぽい気持ちになるなら 言わなきゃよかった

          普通の特別な夕方

          時々つまづくピアノの音 どこかの家の夕飯の匂い ちょっと背の高い隣の影

          普通の特別な夕方

          まる

          まるはまる 反対からみても まるはまる 横からみても まるはまる 外してみても まるはまる あなたの左手のまる

          生活のさしすせそ

          自由きままな生活 不安というスパイス 酸いも甘いも あなた次第

          生活のさしすせそ

          たいせつだったこと

          忘れたくないことなどない 忘れたらまた探せばいい そもそも忘れたことさえ 覚えていない

          たいせつだったこと

          ゆびわ

          ちいさいころ、つくった あの花の ゆびわ いつのまにか どこかへ、おいてきた おとなになった いまでも さがしているはず しおれないように そっと そっと その指の感覚

          ゆびわ

          写真

          空が変わるように くるくる、かわる その表情を 変わらず、ぼくは みていたいんだ のぞきこむ 世界に きみいつもいる

          私は時々君になってみたいと思う

          私は時々君になってみたいと思う 難しい話じゃない 君はまっすぐだから 背中のギターも 鞄を占領する分厚い漫画も ノートのくだらない落書きも 全部大切にしちゃってさ そうやって大人になっていくんでしょう? 連絡したって返事は夕方 昼間は彼奴と ゲームセンターに居たじゃない? 知ってるんだから 授業中無邪気な顔して画面を見てる 先生に見つからないかなって ヒヤヒヤしてる私の身にもなってよね 私は時々君になってみたいと思う 難しい話じゃない 君はまっすぐだから 聞いてるあの曲も

          私は時々君になってみたいと思う

          I lOVE YOU

          わたし、と、きみ、の 物語 その端っこを結んで つないでみたい

          I lOVE YOU

          かすみ草の人

          今夜みる夢は きみがでてくるといいな あわよくば きみの香りがするといいな そっと まくらに忍ばせた かすみ草

          かすみ草の人

          みずたま

          夜の空気が ほんの些細な振動さえも 伝わってしまいそう 知ってほしくて でも 知られたくなくて ひとつ、ふたつ 雫がコンクリートに描く みずたま

          みずたま