見出し画像

オトナになってから友達に会いにいく

社会人になると、友達の作り方が分からなくなる。関係性、お互いの年齢、友達と言っていい距離感なのか、色々考えてしまって、この人は友達だと言い張ることができなくなっていった気がする。

もう社会にでて10年経つが、その間にできた友達と言っていい人は5人くらいだ。私のことを友達だと思っている人もいる気配を感じることはあるが、自分が自信を持って言えるのは数少ない。
学生時代に友人だったが疎遠になってしまった場合は、今も友人と言っていいのだろうか。Instagramで繋がっているだけの仲、LINEでお誕生日を祝うだけの仲はどうだろう。
胸を張って友人と言っていいレベルっていったい。

大学の時にできた友人たちは、特に用がなければ連絡を取り合わないが、自信をもって友人と言える。連絡が1年ぶりになっても、以前と変わらない態度で接しあえるのは、このメンバーだけだ。

それぞれが席が隣だったり、元々オンラインで繋がりがあったりで、共通した話題はなく、偶然集まった関係のため、全員が統一して話せる話題はない。趣味が合うわけでもない。今となっては友達に成りようがないメンバーが友人になるのだから、学校って社会とは違った不思議な空間だ。

私が転勤して地元を離れていた時期があり、そこから会えてないことをなんとなく思い出し、友人たちに会いたいなと思った。疎遠になることは無いだろうけど、ここらでお互いを再認識する場があったほうがいいような気がした。
それは数少ない友人たちに対しての戦略のような、牽制のような一手である。

前々から行ってみたかったイベントを定期的にLINEグループに書き込んで、何度目かで集まることになった。
知らない人にも話しかけるなどコミュ力大爆発だった私だが、最近はぬるま湯のような仕事をしているため、ずいぶんとコミュニケーションスキルが低下しているのを感じた。自分に自信がなくなったのか、人と目を合わせて話すのが苦手になっていた。もっと自分を取り繕うのが上手いはずなのにな…。

何の話をしたのか一言で表せないほど、多ジャンルの話をしたが、友人たちの趣味嗜好が変わっていないことに安心した。自分を貫くという点は全員共通しているのかもしれない。十数年経って、文章にしてみて、ようやく共通点を見つけることができた。

▼17エンド またコメダで会おう

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?