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書きながら旅をするという話


こうやってnoteを書くときに、皆さんはどんな準備をするだろうか?

ぼくは1ヶ月ちょっとで60本近い記事を書いてきたようだが、自分に合った準備のやり方はまだまだ模索中だ。

模索中ではあるが、そんな中でも「スラスラっと書けて”しまった”」記事や「妙に感情が入り込んでとても良い文章になった」と思える記事など、会心の出来と言える記事がいくつかある。

そのような記事が書けるときのポイントがちょっとだけ分かったので、まとめておきたい。

両手に旅をさせる


記事を書くにはネタが必要だ。

そのネタを準備して、記事に何を書くのか整理して…といった段取りがうまくできれば記事になる。
でもぼくの場合、準備しすぎるとうまく記事が書けない。

これだけ聞くととてもプロっぽい発言に思えるが、ただの面倒くさがりである。メンドクサシストである。(???)

なぜ準備”しすぎる”とうまく書けないのかというと、準備する過程で熱が冷めていくからだ。

「あ!このネタでいけそう!」と思ったとき、大作に仕上げたいと思ってまずはメモに残す。そしてメモに残した数々の言葉、文章の断片を繋ぎ合わせる作業をする。断片から塊にするイメージだ。
そしてその塊たちを読者に伝わるような順番に並べ替えて、ようやく執筆にとりかかる。

そんなやり方で記事を書いたことが何度かある。
準備をしたのだからスラスラっと書けるだろうと思いきや、手が進まない。
準備前に確かにあった熱量が完全に冷め切ってしまったのだ。

準備したことをそのまま書くだけなのになぜだ!?チックショーーーウ!!

と自暴自棄になりそうだが、こうならないためには準備はほどほどにして、書き始めるしかない。

書いていく中でいろいろと思いつく。

書き進めるうちに頭の中で

「こういう展開にしたらいいんじゃない?」

という、ちっちゃいオッサンの妖精のささやきが聞こえてくる。

ささやきを両手に伝えて書き進めると、今度は両手が勝手に動く。
メチャクチャざっくりと描かれた地図に目的地が記してあって、そこに向かって旅を始めるような感覚だ。

こうやってちっちゃいオッサンの妖精とぼくの両手が、事前に準備したシナリオを完全無視してアイデアを量産してくる。

ただ、アイデアを採用して何も考えずに書いてしまうと、シナリオから乖離して話がとんでもない方向に飛んでいく。

シナリオは「この記事で言いたいこと」を整理したものなので、軸はある。
オッサンの妖精と両手のアイデアをつぎ込みすぎると、この"軸"から離れ、何を言いたいのか分からなくなってしまう。

なので、軸から離れすぎないようにしつつ、アイデアを採用して、言いたい事からブレないようにまとめるといった作業をすることになる。
オッサンと両手の意見を取りまとめる、会議のファシリテーターみたいなイメージに近い。

これは不思議なのだが、オッサンの妖精に頼りすぎる(=頭で考えすぎる)とこれはこれで良い文章にはなりにくい。

感覚的には、4割は頭でイメージし、6割の余白がある状態で両手に委ねる(=書き始める)と文章としてまとまることが多い。

2000字をゴールに設定する


2000字を目途にして記事を書くようにしている。

この「2000字」というゴールを決めることによる効能に最近気づいた。

記事を書くのは最初はしんどい。
特に最初の一文を書くしんどさは誰もが感じるところだろう。

そのしんどさをグッと我慢して書き始める。
最初の500文字くらいまではマジでしんどい。
これ、ボツになるんじゃ?と思うほど、手が進まないこともある。
いきなりだが、ここが正念場だ。

500字を超えると、ちょっとずつ手が進み始める。
ちっちゃいオッサンの妖精と両手が騒ぎ出す頃だ。
彼らをうまく束ねて記事にまとめていく。
気がつけば1000字くらいにはなっている。

1000字を超えると、それまで書いてきた文章に肉付けしたり、最後のまとめを書くだけでプラス1000字程度になってしまう。
最初の1000字を書くのがウソのように、後半の1000字はほぼ惰性で書ききれてしまう。

もちろんこういった展開ばかりではないが、うまく書けるときはこのパターンが多い。
2000字という目標があることで、「1000字を超えるまでは耐えよう…!」と思えるのが大きい。

これ、どこかで聞いたことあるなぁと思ったら、年収の話だ。
年収1000万円まではめっちゃ大変だけど、それを超えた途端に稼げるようになる。って誰かが言ってた。
ビジネスも同じで、最初は大変だけど、あるポイントを超えたら軌道に乗りはじめる、みたいな。

物書きをするときも同じことが言えそうだ。

思ったこと


・準備をしすぎず、書きながら旅をする
・字数を決めて、記事を書くモチベーションをコントロールする

ざっくりまとめるとこんな感じ。

最近は、記事を書くのが楽しいというよりは、書きながら自問自答することそのものが楽しい。
自分との対話を机上でやっている感じ。

文字数云々の話に関して言うと、10000字書くときに、2000字のときと同じように、半分くらい書き上げたらペースが上がるといったことはないかもしれない。
ただ、ぼくの場合は、どんな長さの記事を書くにしても、あらかじめどのくらいの文字数の記事を書くのかを決めておいた方が書きやすい。

まだまだ旅は続く。

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