和歌山県 熊野古道中辺路を歩くひとりたび
自宅(南大阪)から那智勝浦まで約180Km。これだけ運転すれば徳島市・岡山市・岐阜市の各地域まで行けるというのに、わたしの冒険心をくすぐるのは和歌山県紀南地方だった。知れば知るほど奥深さを感じ、もっと知りたいまたすぐ行きたい、春夏秋冬全部見たいという気にさせられる。
紀南地方に行くと泣きそうになる瞬間がある。一言で表せない感情が湧き出るのはなぜか。懐かしさとか感謝とか、あと自然への畏敬の念というのだろうか。それとも神さまの存在が与えるパワー?とか言ったら友人には頭おかしなったんちゃうかと言われるかな。普段は神頼みもしなければその存在も意識することなんてない。でも、熊野には「いる・・・!」もしくは「いた・・・!」そんな感覚があった。私のセンサーはけっして特別ではない。"わりと感動しぃな質"ではある。結構いるでしょう。そんな方々は共感してくれるんじゃないかと思う。
熊野は何度も訪れたい。それにこの旅で感じたこと・考えたことを大切にしたいので記録しておく。
旅程
9/15(金)~9/16(土) 1泊2日
1日目 9/15(金)一人で民宿素泊まり初利用
12:45 自宅発
14:30 かえるの港(印南町)休憩
17:00 民宿こいで(紀伊勝浦)チェックイン 周辺をうろつく
18:00 喫茶店"東洋亭"
19:15 レストラン"グルメ"でエビカレー
20:30 ドラッグセイムス 地元のおじちゃんと立ち話10分以上
21:00 温泉 "紀州の名湯 きよもん湯"
22:10 部屋に戻る 明日乗る予定のバスの時刻表を調べる
23:00 就寝
2日目 9/16(土)中辺路(那智駅~那智の滝)を歩く
9:00 那智勝浦観光機構(JR紀伊勝浦駅)で中辺路押印帳を買う
9:30 那智駅 道の駅に車を停める
9:50 浜の宮王子・補陀洛山寺(ぶだらくさんじ)
10:00 弁当を貪る
10:15 道の駅に戻りゴミを捨てさせていただく
~10:50 県道43号線を歩く
10:50 曼荼羅の道へ入る(未舗装区間)
11:15 尼将軍供養塔
11:25 ぶだらく霊園通過
11:35 市野々王子
12:10 大門坂 入口
12:20 多富気王子
12:40 那智山(那智大社・青岸渡寺)参道入口
12:50 青岸渡寺
13:00 那智大社
13:20 三重塔
13:35 那智の滝
13:45 那智の滝前バス停発(31番バス)
14:10 那智駅 トイレで着替える
14:30 ボンクラコーヒー
15:30 ドライブがてら小狗子峠(こくじとうげ)入り口に立ち寄る
16:30 香梅堂で鈴焼き5袋買う 帰路につく 国道168・311号線
17:15 熊野川川舟センター 紀伊半島大水害の慰霊碑を見る(おじさんが話しかけてくれる)
17:50 川舟センター発
20:30 帰宅!
感じたこと・考えたこと
国内外問わずどの地域にも固有の文化・歴史があり、想像以上の奥行きと広がりがあるのだと思う。しかしいろんな偶然が重なりわたしは兼ねてから興味のあった熊野古道(中辺路)の一部を歩いた。そしたら実感できた。ある国のある地域の、たった1つの歴史さえ到底知り尽くせないということが!(少なくとも生きている間には)。うん、それで十分だ。インターネットも車も使わず文化を築いてきた先人達はほんとに偉大だ。人間は自然と共に生き、成長した。時に消費し、時に手入れし、神が宿ると信じ敬い畏れ助けを乞うてきた。自然なしには文明は発展し得なかった。自然から切り離された生活で無意識に消費する現代人(例えば私)。SNSにただ時間を浪費している現代人(これも思いあたる節がある)。この先どれだけ成長できるんだろうか。しょうもない時間を過ごしたくない!今一度私生活を顧みよう。旅の終わりにそんなことを考えた。少なくとも自分できっかけを見つけ準備・計画し行動したこの旅は得るものが多く、とても充実していた。シンプルに一言で〆る。
めっちゃ楽しかった!!
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