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はじめる前に、終わらせる。

「現状を変えたいから、何かをやりたい」
「収入を増やしたいから副業を始めたい」
「夢に挑戦したい」
今の自分に100%満足している人はなかなかいない。
常に何か物足りなさを感じることは年を重ねるにつれ、抱くのではないかと思う。
そう思っていても、「挑戦」や「新しいことをする事」ってなかなかできない。
「挑戦する余力」「時間がない」からだと答える人がほとんどだろう。
今回は、「挑戦」するためにはどうすればよいのかを経営学「グレシャムの法則」の視点から改善策を伝えたいと思う。

■当記事のテーマ
新しいことを始めるためにやるべきことについて

■はじめる前に、終わらせる。

今日が人生で一番若い日

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「何かを始めるに遅いことはない」という言葉をよく聞くが、この言葉に疑問を持つ人は多いと思う。
でも、考えてほしい、何かを始めたいときに「今更初めてもなぁ」という言葉が出た瞬間、何かを始めることは難しくなる。
そして、そう考える人に一つ問いたい。
「始めないという事は、もう今後一生挑戦しないという事だね?」
そう質問すると「嫌、一生とは言わない。チャンスがあれば・・・」といった言い訳をすることになるのではないか?
このやりとりには少し矛盾がある。
始める時期を言い訳にしているのに、タイミングが合えばやりたいからあきらめるという事ではない。
そのタイミングとはいつなのか?
始める時期が問題なのであれば、そのタイミングは早いタイミングという事なのではないか?
つまり、これは単なる言い訳をし、始めない理由、始められない理由を並べているだけであり、さらに自分の人生は特別だから「希望」は残しておきたいという願望で問題を先送りにしているに過ぎないのだ。
つまりは「言い訳だ」。
きっと、20代の時も、30代の時も「今から始めても遅い」と思い手を付けなかったことは多いだろう。
もちろん私もそうだ。
だが、それをいつま言っていても人生は変わらない。
何も考えず、とにかく手を付けてみればよい。
そうすれば何か変わるはずだ。
・80歳の御婆さんがeスポーツを始める。
・60歳を超えてからプロの歌手になる
・70歳を超えてから大学に通う
これらは本当に無駄なことで、叶うことのないことなのだろうか?
僕はそうは思わない。
やりたいと思った時がはじめ時だ。
有名な動画だが、今一度自分を奮い立たせるために見てもらいたい。https://youtu.be/RfzAAATAyCA
言い訳をして人生から逃げるのをやめると素晴らしい人生が待っているかもしれないのだから。

子供には果敢に興味に挑戦する才能があるのか?

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私はグレシャムの法則が大好きだ。
理由は、これこそが人の成長を阻害する大きな要因だと考えているからだ。
以前にも説明したので詳細は避ける。
(グレシャムの法則を知りたい人は下記ブログを読んで欲しい)

https://note.com/iroha_gs/n/nee5a79bf29d4

実は子供にはグレシャムの法則が当てはまらないことが多い(ここで想定する子供とは小学校低学年くらいの物心がつくまでを想定する)。
それは、簡単に言うと「やりぬかなければいけないもの」「ガンマンしなければいけないもの」がないからだ。
好きなことをやれば褒められる。
自分のわがままで失敗しても周りがフォローしてくれる。
そういう自由な環境にあり、縛られるものがないことが主な原因だろう。
対して、大人はどうだろうか?
「勉強」
「仕事」
「人間関係」
色々なものに縛られて、本当の自分をさらけ出すことも憚れたりもする。
自分の意に介して我慢してやらなければいけないことが意外に多い。
その我慢していることを丁寧にこなすことを考えると、新しいことに取組む時間、お金、余力がなくなり、後回しにしてしまうのだ。
経営でも同じようなことが起きる。
市場のニーズに応える事ばかりに必死になることで、新しいニーズを見つけることも、新しいニーズを創りだすこともできなくなるのだ。
こういった、余力(経営資源)という物が枯渇する状況を解決することこそが新しいことに挑戦する力を生むのだ。
子供の様になれとは言わないが、子供は挑戦できる理由はしっかり考察し、理解すべきだ。
まずは、そういう状態があり、そういう状態が新しいことに挑戦するためには必要だという事を理解してほしい。

日常の選択を取捨選択する

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子供の様に自由であれば新しいことに挑戦できる。
余力があれば挑戦ができる。
こういう状況を作る方法がある。
それは、人生の選択を減らすという事だ。
具体的には小さな選択を自動化し、選択をやめられるものをやめればよいのだ。
どういうことかというと、人は一日の中でもかなり多くの選択をしている。
・朝ごはん何を食べるのか?
・何を着て出かけるか?
・どういう道を通って目的地に行くのか?
・カロリーの多い食事を避けるためにはどうするのか?
・何を飲むのか?
・何に優先順位をつけて仕事やtodoをこなすのか?
・残業をするのかどうか?
等々本当に多くの選択を1日の内にしている。
しかし、こういう選択をするという事は非常に疲れる事であり、ストレスも感じる。
「がんばらない戦略」(川下 和彦著)にて書かれている事でもあるが、人間は1日に9つの選択をすることしかできない。

9つという数字が正しいというよりも、選択には限界があるという事をわかってほしい。
誰も選択に制限があるとは思っていなかっただろう。
しかし、それは必ずある。
その選択の制限があなたの挑戦する心を削り、余力を奪っているのだ。
それであれば、やれることは簡単だ。
選択を減らせばよいのだ。
先述した、日常生活の選択をやめてしまえばよい。
・朝食は毎日ゆでたまご(イチローは毎日の朝食はカレーだったらしい)
・着る服はいつも同じ服(スティーブジョブズは着る服を決めていたらしい)
・毎朝同じ時間に起き、同じ電車に乗り、同じ時間に寝る
・昼食は決まった定食屋
・ドリンクはお茶しか飲まない
といったように選択することをやめればよいのだ。
「そんな人生おもしろくないよ」と感じる方もいると思う。
考えてほしい。
その小さな選択を捨てた人生と挑戦をあきらめた人生のどちらが有意義なのか?
それを天秤にかけて、どちらが幸福を得られるのか?
そう考えればよい。

まとめ

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赤字企業の経営コンサルをする際も、成長企業の経営コンサルをする際もまず初めにやることは決まっている。
企業の経営資源を見直すという事だ。
無駄があれば、それを削除する。
そうすれば、赤字を解消できたり、成長するための余力を創れたりする。
個人が成長をしたいと思うときに必要なのは経営の見直しの時と同じで、経営資源を見直すことである。
今回のテーマであれば、「選択」という精神的負担を削除し、余力を作るという事である。
是非、日常生活の生産性の効率を高めてほしい。
そのヒントになればと思う。