のび太君が出木杉君に勝つ方法!設備総合効率で科学的に改善する#1
「勉強をしても効率が上がらない」
「恋人のデートの満足度が上げらない」
「仕事では残業が増えてしまう」
上記だけでなく、誰しも「効率が悪いなぁ」と思う事はあるだろう。
その言葉がもっとひどくなると「不器用だなぁ」となる。
この「要領の良し悪し」や「不器用」の原因を探る人はどのくらいいるだろうか?
原因を探らずに片づけてしまう人は多いのではないだろうか?
というより原因を見つけるのが難しいと思わないだろうか?
なぜなら、原因はある特定の人との比較で決めつけてしまっているからだ。
しかも比較元になる人(要領が悪いと感じる場合は、比較する要領の良い人がいるはずだ)の分析を進めようとしても、がなぜ要領が良いのか、悪いのかを分析するのがまた難しい。
「あいつ勉強していないのに、テストの点めちゃいいんだよな」
という事があれば、「要領がいいやつなんだよな」という事で、原因まで探ろうとしないだろう。
しかも、探ったところで、本人に聞いたところで「そうかな?普通だけど」みたいな反応が返ってくるのがオチで、大した分析にならないことが多いだろう。
「そんなの生まれ持ってでしょ」
みたいなことで諦めてしまうことになりがちだ。
しかし、そうすると、話はそこでおしまいだ。
原因は必ずあるのに。
今回はその原因の把握の方法について”設備総合効率(TPM)で解説し、改善方法を例に挙げてお伝えしたい。
この記事を読めば要領の良い人間になるための方法が分かるはずだ。
■本記事のテーマ
非効率的な行動を効率的に変化させる方法について
■のび太が出木杉君に勝つ方法!設備総合効率で科学的に改善する#1
容量が悪いという事
要領が悪いといっても、なんでそうなっているのか理解することは難しい。
なぜなら、要領の悪さはたった一つの理由により生まれているのではなく、複合的な理由から生まれているからだ。
例えば
・段取りが悪い
・体調が悪い
・ミスをしやすい
・そもそもスキルがない
などだ。
つまり、「要領が悪い」という言葉は複合的に問題が重なった結果を述べているに過ぎない。
「そんなの言ったら、色々ありすぎて結局全部解決できなくなるよ」
という意見もあると思う。
確かに、分解だけをし、それを何も考えず解決につなげようと思うと、骨の折れる作業になるどころか、煩雑すぎて解決できないという結果にもなりえる。
そこで、役立つのがグルーピングである。
原因(問題)をグルーピング貸し、段階的に解決することができれば、どうだろう?
つまり、分解し、グルーピングし、優先順位をつけて改善する。
そうすれば要領の悪さというのは必ず改善されるのだ。
設備総合効率を理解し分解・グルーピングをする
設備総合効率とは工場の生産性を向上を図るためにTotal Productive Maintenanceで定義されているものである。
設備によって工場全体の生産性が支配されるような会社では、この設備総合効率を使用することが多い。
これを使用すれば稼働率を把握し、改善をすることができるのだ。
具体的にどういったものか身近なものを使って簡単に説明する。
エアコンの電源を入れてから部屋が快適な温度になるまでの時間を想定してほしい。
グルーピングすると主に4段階の時間に分けることができる。
①負荷時間
②稼働時間
③正味稼働時間
④価値稼働時間
だ。
①負荷時間とはスイッチを入れてから快適温度になるまでの時間である。
②稼働時間はスイッチを押してから、空気が出始めるまでの時間など、実際に空気が出ている時間の事だ。
③正味稼働時間は空気の空気が出ている時間から、途中でフィルターがつまり停止したりした場合に停止してしまう時間を差し引いた時間である。
④価値稼働時間は順調に動いていたが、故障などにより停止し修理がが終わるまでかかる時間を差し引いた時間である。
下図を見ていただければその関係がすぐにわかるはずだ。
つまり、スイッチを入れてから快適な温度になるまでに様々な原因で稼働しなくなる時間をグルーピングすることで、原因を洗い出すことで、原因をはっきりさせることができるようになるのだ。
では、効率を下げる原因となるのは何かという事だが、もうお分かりだろう。
負荷時間と価値稼働時間の間にあるロス時間
・停止ロス
・性能ロス
・不良ロス
これらは、種類の違うロス時間の事である。
この3つのロスを小さくすることができれば負荷時間=価値稼働時間とすることができるようになるのだ。
#2ではそれら 、ロス時間をどのように減らすのかという事を7大ロスに分け、例示も載せて具体的に示していこうと思う。