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高校デビュー・大学デビュー・社会人デビューをしなければいけない理由

中田敦彦のYouTube大学で紹介された書籍を読んだ上で、印象的な言葉について身の回りで起きていることと合わせて紹介したい。

■当記事のテーマ
成長するために必要なことについて

■高校デビュー・大学デビュー・社会人デビューをしなければいけない理由。

イノベーションジレンマについて

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僕はイノベーションジレンマという言葉を非常に注意して行動している。
イノベーションジレンマとは変化できない仕組みの事である。
有名な事例で言うとsonyとappleだろう。
ウォークマンが市場を席巻していた時代、カセットテープから、MD・CDとメディアは変わっていってたものの、楽曲はメディアに入れて持ち運ぶというスタイルは変わらない時代だ(お気に入りの楽曲だけを集めたプレイリストをメディアごとに分けていた時代)。
ipodのようなHDに楽曲をダウンロードして音楽を持ち歩くという事が当たり前ではなかった時代だ。
なぜ、当たり前ではなかったかというとSDカードなどmemoryカードといった記憶媒体のデータ容量が少なかったからだ。
初めて登場したプレーヤーは音楽10曲しか入らなかったことを記憶している。
そういう状況であったため、市場のニーズには全く応えられていない技術であった。
だからこそ、sonyは市場の「大量の音楽を持ち歩きたい」という要望に応える為、MD/CDという大容量メディアを持ち歩けることに注力していたのだ。
しかし、テクノロジーは加速度的に進化していった。
メディアを持ち歩く時代から記憶媒体にダウンロードして持ち歩く時代に切り替わったと実感したのはipodが登場した時からだ。
Apple社はこの時代が来ることを確信し、ipodの開発に全力を注いでいたのだ。
その時SONYはメディアを使用するウォークマンブランドのハイスペック化を必死に行い、市場の期待に応え続けていた。
時代にテクノロジーが追い付いた時、一気に技術を蓄積していた商品・企業が爆発するのだ。
ipodには100枚ものアルバム、つまり1000曲ちかくの楽曲がダウンロードできたのだ。
イノベーションが成就した瞬間だった。
その後、sonyもダウンロード型のウォークマンを出したが時すでに遅く、ituneというソフトが日本市場を席巻したことで、参入が上手くいかなかった。
結果、ウォークマンというブランドは死んだのだ。
学ぶべきことは1つだ。
マーケットニーズに応えすぎると、イノベーションに対応できないという事だ。
マーケットのリアルのニーズを聴くことは大事なのだが、そのニーズを満たすという事は過去のニーズに応えることに過ぎない。
未来のニーズに応える、というよりもニーズを創っていくという事が必要になるのだ。
※ちなみに今はダウンロードもふくる、すべてはクラウドにある。さらにさらにサブスクモデルで楽曲を個別で購入するという事も古い時代になっていることは知っているよね。テクノロジーの進化は加速度的に高まっている印象だ。

リープフロッグについて

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今回知った「リープフロッグ」という言葉はイノベーションジレンマによく似ている印象だ(グレシャムの法則、官僚制の逆機能なども基本は同じなのだろう)。
リープフロッグとは一気に革新が進む状況を表す言葉だ。
「蛙飛び」である。
具体的な事例で言うと、中国ではクレジットカードが普及していなかった。
しかし、経済が成長してくるにつれて電子決済の必要性が高まった。
そこで、一気に広がったのが電子マネーである。
中国にはクレジットカード決済ができるレジスターが普及していなかった。
その為導入コストも低く、利便性の高いQRコード決済が一気に広がったのだ。
つまり、何もなかった市場だからこそ、テクノロジーの恩恵を一気に受け取ることができるという事だ。
日本だとクレジットカード決済のニーズ、現金決済のニーズ、交通系ICカード決済のニーズなど、既に様々な決済ニーズが市場から求められているのだ。
中国のように一気にQRコード決済に切り替えるという事が、既得権益者との関係性もありできないのだ。
そうしているうちに、日本市場は置いてけぼりにされるのだ。

まとめ

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イノベーションジレンマもリープフロッグも基本は一緒である。
市場ニーズ、整ったインフラ、文化などを大事にしすぎる為、新しいテクノロジーを最大出力で受け入れ推進することができないのだ。
タイトルに書いた「大学デビューができる理由」とはまさしくリープフロッグである。
何もない環境に飛び込むのだから、その時には過去の自分の経験や知識、常識といったものを忘れ、なりたい自分になれる。
こういった人生の転換期に一気にリープフロッグする。
人生にそう何度もない転換期。
それがある時は一気に「なりたい自分になれるチャンス」だととらえ大きな挑戦をすべきだ。
もちろん転換期なんか関係なくリープフロッグをかませる人間はいる。
それは現状にとどまることが危険であるとしっかり理解している人間だ。
ただし、そういう人のマネをしようとしてもなかなかできないものだ。
だったらせめて、転換期には行動すべきだと思うのだ。
それすらもできない人間は一生その場で安定を求め、マーケットの衰退と同じ速度で行動することになるだろう。

参考図書