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『note』夢をあきらめるタイミングを科学的に解説

「挑戦をやめる”辞め時”がわからない」
「いつまでもだらだらと続けることをやめさせたい」
結果が出ることを夢見て、その目標に対して忍耐力をもって継続し続ける事は素晴らしい。
しかし、結果がいつまでたっても出ない状況が続いているのであれば、必ずしもそれは素晴らしい結果を生んでいるとは言えない。
継続を否定しているのではなく、継続をだらだらやらない為にも、ゴール設定を期限と共にやることが重要だという事だ。
本記事はやめられない理由、やめる理由、そしてゴール設定の重要性について書いていく。

■当記事のテーマ
無駄にだらだらと続けない為の方法について

■夢をあきらめるタイミングを科学的に解説

株式投資の世界でもよく言われることなのだが、「買う事は簡単だ。しかし、売る事が難しい」という事だ。

夢を諦められない理由

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はじめることは簡単だ。
何故なら、始める理由は明確にあるから始めるのだから。
「好きだから」
「憧れたから」
「儲けられそうだから」
そう、何かを動機づけがあれば、後はそれをやるかやらないかそれを判断し行動すればよいだけなのだ。
その時に負うリスクはほとんどなく”成功するかもしれない”というメリットだけが都合よく自分の中で美化されるのだ。
そしてスタートしてほどなくして、
「むずかしい」
「しんどい」
「あきた」
など様々な理由をつけてすぐにやめることもあるだろう。
その結果に自分が納得していればそれでよいのだが、正直上記に近り理由で粘らずにすぐにやめる人はこの記事には当てはまらない。
多少なり努力し、悩み、我慢し、苦しんだうえ、ある一線を越えたうえでそれをやめられない人に生まれてくる”諦めたくないけど、時間もお金もない”という矛盾に挟まれ悩んでしまう人に伝えたい。
なぜ諦められないのか。
それは「自分が投じた時間・お金が諦めた瞬間無駄になってしまう」と感じてしまうからではないだろうか?
僕も中小企業診断士の挑戦で同じことを感じていた。
だからこそわかる。
これを企業経営の問題に置き換えると”埋没コスト”という物になる。
投資してきた費用の事である。
埋没コストは利益を生むこともないのだ。
しかし、投資をしてきた事実だけが残り、それを捨てることは「もったいない」という心理が働くのだ。
つまり、挑戦してきたからこそ失ったものがあり、もう少し続けたら成功するかもしれない。
そう感じてしまう事で夢をあきらめることができなくなるのだ。
企業は埋没コストになっているのにも関わらず、追加で投資を続けてしまうんだ。
頂上が見えない山頂の登山において、あと少し登ればきっと登頂できると思い、ずるずると下山するタイミングを逃している状態だ、、、見えてはいないがまだ10%も山を登っていないにも関わらずだ!!

夢をあきらめるべき理由

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経営者の失敗に埋没コストを気にしすぎるが故に
いつまでもずるずると収益を生まない事業投資をし続けるという事がある。
つまり、やればやるほど赤字なのだ。
企業経営において必要なことは利益を上げる事であり、成長することだ。
埋没コストにあたる投資は、次の成長の種をまいている状態であることが多く、経営者からしたら「今は投資の為に頑張らなければいけない時」という理由と一緒に赤字になる投資をしている。
非常につらい状況だ。
個人が夢を追いかける時も同じだろう。
いくらやっても花が咲かない確率がどんどん高まっているのに、
「新しい自分にであれるかもしれない」
「次のトライでは実現できるかもしれない」
という気持ちで前回の自分を冷静に見れなくなり、やめるきっかけが見つからないのだ。
つまり、前回の挑戦よりも今回の挑戦が何かしら、明確な改善がなされていないという事が問題なのだ。
でも考えてほしい、やればやるほどマイナスになる行動はいったい何か意味があるのだろうか?
競馬で例えると、100円をかけて負けて、次は前回分を取り戻すために200円をかける。
そして、次は300円。次は600円と。
いつか当たれば損失は取り返せる。
だから続けよう。
といったような考え方だ。
でも考えてほしい。
運よく取り戻したとしても、利益は最初にベット下額に対しての利益しか出ないのだ。
そのスパイラルを抜け出すためには、損失を補填する以上の別途を貼らなければいけない。
そうすると、失敗した時の損失はさらに大きくなる。
そして、自分が破産する額までベットしても、必ずあたるという保証はないのだ。
それであれば、競馬ではなく転売をするなり、収入を上げるなど違う投資にお金を回すほうが可能性が高まるだろう。
そういう冷静な判断ができなくなる。
その状況になる前に、冷静に埋没コストを判断する必要があるのだ。
そうしないと大きな損失があなたを苦しめることになるのだ。

夢への挑戦を設定する時のコツ

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株式投資をするときに言われることがある。
ルールをきっちり守ること。
そのルールは色々があるが、失敗する人がやってしまう事。
株価が下がり、損をしているとき「もう少ししたらきっと上昇する」。
「損を取り戻すまではやめられない」
といったように、永遠に損をし続けるマインドだ。
そして、損失が大きくなりすぎて売却した後に、株価が上昇し「あの時売らなければ・・・」といった大きな後悔を生むのだ。
埋没コスト、夢を諦められず将来振り返り思う事と同じだ。
では、どうすればよいのか。
簡単だ。
いくら迄の損失までは耐えられる。
その損失を越えたら潔く諦める(投資で言う損切)。
そして、そのルールを徹底的に守るという事だ。
これだけだ。
確かに損切をすると損をするのだが、ずるずると大きな損をしない為には非常に重要なことだ。
夢を追うのであれば、
「いつまでに」
という視点をもって挑戦することがとても重要なのだ。
そして、この方法にはもう一つの大きなメリットがある。
期限を切ることで、おしりに火が付き必死になれるということだ。
だれでも経験があると思うが、夏休みの宿題をやる時。
夏休み最後の日の宿題をやっている時の集中力は凄いものだ。
これは期限があることで起きうる集中力なのだ。
つまり、期限を切ることは自分をいい意味で追い込むことができるという事だ。

まとめ

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夢を追いかけることは素晴らしい。
問題はずるずる夢を追いかけて、自分に言い訳をし続ける事だ。
私は中小企業診断士の試験の受験を最後にしようと決めたことで獲得することができた。
最後の集中力は凄かった。
常に目標は事前に立て、その目標を達成しうるか問う事を指標に頑張ればよい。
埋没コストを生まないように損切は勇気をもってやる。
1日24時間しかないのだから、無駄を極力減らす方法を実行してほしい。