見出し画像

“夢を持つと勉強につながる”稲城第四中学校で行われた講話会の様子をお届けします!

前の記事では、本講話会にいるまでの経緯や先生方の想いを中心に取り上げました♪

今回は、稲城市立稲城第四中学校の1年生に向けて実施された講話会の様子をお届けします。
学年末考査を控えた中学生の皆さんに、「学校での学びが将来にどのように繋がるか」について、社会でご活躍されている職業人の方から学ぶ貴重な講話会になりました!


弁護士 菊地正志 様

現在弁護士や税理士・公認会計士など、専門知識をもってあらゆる方面でご活躍されている菊池さんに、弁護士の仕事内容や、やりがい・学生時代の様子などについてたっぷりお話いただきました!

菊地さんの学生時代は全国でも有名な水球チームに所属し、毎日ハードな練習や試合に明け暮れていたかつての経験が、実は今のご職業にも大きく役に立っているとお話されていました。
生徒から、弁護士になって一番大変だったことは何ですか?という質問に対しても、弁護士になって大変だと感じたことは実はないです!と断言できるほど、当時の水球がとてつもなくハードであったと振り返られていました。
しかし、この時の体験や身についた自身が今にも活きていると感じることが多いとのことで、現在部活などに熱心に取り組まれている中学生の皆さんにも響いた点が多いのではないかと感じます♪

そして、今回の講話のメイン!学生時代の勉強と仕事との関わりについても分かりやすくお話頂きました。

まずは、“弁護士”というイメージを持っていただくために、弁護士はどうなったらなれるのか、またどのくらい勉強すればいいのか。クイズ形式で皆さんのイメージを聞いていきました!

菊地様:
司法試験に合格するには平均してどのくらいの時間勉強する必要があるでしょうか?
①500時間 ②1,000時間 ③5,000時間 ④それ以上
生徒の皆さん:
500時間~1,000時間が一番多い。
菊地様:
正解は…それ以上!実は約8,000時間以上勉強します!

まさかの答えに生徒の皆様を始め、先生方もびっくり!
多くの人から信頼される弁護士になるにはたくさん勉強することが大事。
次週に期末考査を控える生徒の皆さんにとっても非常に刺激のあるクイズになったのではないかと感じています。

学生の本業は勉強!今も昔も変わらず言われていますが、学校での学習が正直将来にどのように結びつくのか分からない。なぜ勉強をしなければならないのか分からない。といった生徒様が多いようで、弁護士という仕事を例にこれらの問いに関しても生徒の皆さんにアドバイスしていただきました♪

菊地さんも皆さんと同じ中学生の頃は水球に打ち込み、また、勉強もかなりできていた方だと語られていました。
そんな菊地さんが法律家に興味を持たれたきっかけの一つが中学生の時に見たリーガルドラマ。
水球の過酷さに続けていくのが難しいと感じていた菊地さんは、このドラマに出会い、勉強をしていく中で勉強すればするほど行かせる仕事は何か。「勉強したらそれがそのまま仕事になる!」そんな弁護士の仕事に魅力を感じ、以来勉強がとても楽しくなったと言われています。

弁護士はお金がもらえることももちろんやりがいの一つでもあります。
ですが、依頼人を含め本当に困っている姿~抱えている問題が解決して、人が変わったように喜んでいる姿まで見ることができるのは実は弁護士くらいだと思います!
弁護士になるまでも、またなった後も大変な仕事ではありますが、そこが代えがたいやりがいだと思っています。

勉強を一生懸命やった先には、選択できる仕事の幅が広がる。また、仕事を通して誰かを助けることができる!勉強を一生懸命しなければできない仕事だからこそ非常に説得力があるお話でした。
何気ない小さなきっかけや目標を持つことの大切さ。叶えてみたい夢や目標が実は勉強のやる気にも直結するという思いが生徒の皆さんにも深く刺さったようで、一生懸命話を聞きながらメモを取っている姿が印象的でした。

そして、菊地さんのご厚意により弁護士バッジを見せて頂きました♪
「初めて見た!」「初めて触った!」「テレビでしか見たことがない!」など今後あまり触れることがないバッジに終始大盛り上がり!!

生徒の皆さんから菊地様へ、本当にたくさんの質問が出てきました♪
今回はその中から1点ご紹介します!

生徒:弁護士と検察官、裁判官ではバッジは違いますか?
菊池様:
全然違います!とはいえあまり検察官、裁判官のものは見ないのでどう違うかまではわからないですが(笑)
実は普段はバッジを付ける付けないは自由なんです!
裁判所などに入るときは弁護士バッジ付けているだけでスムーズに中に入ることができます。

終盤には菊地さんから生徒の皆さんへ温かいメッセージを頂きました!

本を読むことだけ、教科書に書いてあることを学ぶことだけが勉強だはなく、人との会話も勉強です
生きてるうえで勉強しないってことはありません。大人になったからといって勉強しないというのは大間違いです。
例えば、将来皆が働くであろう会社でも、勉強をしている努力を買われお給料が上がったりします。先生たちだって、どうやったら君たちが良く分かってくれるのか。どうやったら興味を持ってくれるのか。反応を見ながら、また日々勉強しながら教えてくれています。
勉強したことを行動などで試すこと!トライアンドエラーを繰り返していくことも勉強なんです
来週は期末試験が控えていると先生から伺っています。実は努力が目に見えてわかるもの、それが試験の点数です。勉強を頑張れば頑張るほど点数になって反映されるからです。
そしてその努力が実ったという成功体験を学生のうちに積んでおくことが将来非常に活きていきます。
勉強で成功したという体験を持っていれば、何事も頑張れば成果は出るという経験を持っていれば、変わることができます!
だからこそ成功体験を得るために、今のうちにたくさん勉強を頑張って、将来につなげてほしいなと思います!


ココカラ合同会社様

農業・施設園芸分野の研究開発・製造販売を手掛けるグローバルベンチャー企業のココカラ合同株式会社様より、SDGsへの取り組みを含め、お仕事やサービスのご紹介だけではなくワクワクするワークショップも行われました♪
生徒の皆さんが体験を通してお仕事や環境について学ぶことのできた貴重な講話会の様子をお届けします!

お仕事のご紹介や、会社が誕生するまでの背景などとても細かくお話頂きました。トマトやイチゴを育てるための“土”を作っているというお仕事内容に加え、実際に開発を手掛けている“ココピート”をご持参いただき、生徒の皆さんも実際に手に取りながら観察していました♪

しかも、この土はただの土ではなく、地球にやさしい土
「ココピート」は天然のヤシガラが原料の為、ビニールハウスでの栽培など、用途に応じて様々な環境で利用できるのも強み!
このヤシガラ培地を利用したトマトを作り、イオンでも販売されているそうです。
様々な教科を通してSDGsに触れてきている中学校の皆さんにとっても、非常に興味深い話だったのではないでしょうか!

実際にココピートを水で膨らませ、触っていただく体験を実施!
所々で「うわ~!」「すごい!」という声が聞かれており、見たことのない土に大興奮!
高い技術力を元に、社会や世界に貢献できる仕事を目の当たりにした生徒たちの目がとても輝いて見えました。

終盤は、ココカラ合同会社代表の大原さんより生徒の皆さんに“勉強することの意味や、夢に向かって努力することの大切さ”についてメッセージを頂きました。

何をするにも、土台となる基礎力が大事です。今から勉強を頑張れば、将来興味があることや、やりたいことが見つかったときにとても役立ちます。
勉強が大変だなと感じることはあると思いますが、将来必ず積み重ねてきた土台が役に立つと気が来るので、勉強頑張ってみてください!

質疑応答では、生徒の皆さんや先生から様々なご質問を頂きましたので、一部抜粋しご紹介させて頂きます。

生徒:
ヤシガラ培地以外に作っているものはありますか?
ココカラ合同会社様:
有機肥料を作っています!

生徒:
会社でいろいろな人が入社すると思いますが、どんな人に入ってきてほしいですか?
ココカラ合同会社様:
何がやりたい!というような強い意志を持っている人に入ってきてほしいです!

先生:
これから日本を背負っていく生徒に一番必要な力はなんですか?
ココカラ合同会社様:
自分にとってのワクワクを見つけることが大切です!
粘り強さや、諦めない心を持っていただきたいです!


ugo株式会社 様

家庭用ロボット・業務用ロボットの企画・開発・運営を行っているugo株式会社様より、お仕事のご紹介や学生時代から現代に至るまでのキャリアエピソードについてお話頂きました♪

今回ugo株式会社様には、実際に自社で開発をしているロボットをご持参いただきながら、どのような仕事をしているか丁寧にご説明いただきました!

ugo株式会社様で開発されてるロボットは警備や点検・介護領域など様々なところで活用されており、遠隔操作で簡単に業務を任せられるロボット業務の内容について分かりやすくお話頂きました!

少子高齢化など人手が足りないところや人が立ち入るには危険な場所など、あらゆる現場や工場においてロボットが積極的に導入されている昨今ですが、普段聞くことができないお話やロボットの開発秘話などを聞くことができて、生徒の皆さんも積極的にメモをとっていました。

またロボット開発に欠かせない基盤もご持参いただき、基盤に直接触れる機会も!高い精度や技術を追求し、また保ちながらロボットを制作されているのかかなり詳しいお話もして頂くなど、生徒の皆さんはもちろんイロガミスタッフもかなり勉強になるお話をたくさんしていただきました!

ugo株式会社様の講話会は前半は会社のご案内やお仕事のご紹介をしていただき、後半は現在のご職業に就くことになったきっかけや学生時代の様子についてお話頂きました!

現在の会社につくまでに、大手企業⇒中小企業⇒ベンチャー企業と様々なキャリアを積まれてきたとお話されていました。これまでの仕事内容で培った経験が現在のご職業でのお仕事にかなり活きているというお話もしていただき、自ら行動して経験をすることの大切さについて生徒の皆さんも感じて頂けたのではないでしょうか。

今回は、中学生のころの様子についてもお話いただき、生徒の皆さんは自分事のようにお話を聞いている様子が印象的でした。
中学生の頃は、学校の勉強が少し苦手であったと振り返っておられ、その反面、ものづくりが好きであったということから工業高校に進学。
工業高校に進学後はなんと、勉強をするのがとても好きになったそうです!
なんでかな?と振り返ってみたときに、好きな“ものづくり”に関わる勉強ができたことが一番大きな理由であったとのこと。

例えば、椅子をつくるための勉強であっても、そこには数学などの知識が関わっており、ものづくり×各教科の勉強を並行して行うなど、好きなことに関する勉強に付随して各教科の勉強も楽しみながらできた!と語られていました。

小学生~高校生に至るまで、数学や英語など苦手な教科に向き合いながら必死に勉強されている方も多いとは思いますが、これらの学びは社会人になったとき、決して無駄になるわけではなく、やはり何事にも基礎・基盤としてこれらの知識が関わってくるんだということに気づいて頂ければと思います!

たった8年間の勉強をやった・やらなかっただけで、その後の仕事の方向性がほぼ決まってしまうと思います。
学生のうちに、やりたいことはなにか・好きなことは何かを見つけながら勉強したこと、身に付けた技術や経験は就職した後の会社、または配属される部署にもほぼ影響してきます。
やりたいことをやろうとする勉強は楽しいんです!
ゲームなど他人が作った楽しさに夢中になるのではなく、自分が作り出せる楽しさを見つけてそのために頑張れることが大事だと思います!

今回もご質問内容について一部抜粋しご紹介させて頂きます!

Q:
なりたい夢がないのですが、どうしたら夢が見つけられますか?
ugo株式会社様
僕も夢みたいなことはなかったです。
好きなことをやり続ける方法はないかと思ったときに、今の職業にたどり着いたという感じです。
自分の好きなことをどうやったら続けられるんだろう?というところから考えていくと良いと思います!

中学生の段階で夢を見つけることが難しい人や、小さい頃から抱き続けた夢を諦めてしまう人も中にはいらっしゃいます。
夢ややりたいことを叶える為の土台となるのはやはり知識を蓄えること!勉強です。しかし、〇〇をしなければ叶えられない!という固定概念を持つのではなく、好きなこと、叶えたい夢を実現するには様々なアプローチがあるということに早く気付けるということが実は大切なんです!
今回の講話会では好きなことを突き詰めるとそれがいつか夢になる!とても胸に響くお話をして頂きました♪

今回の講話会にご協力頂きました企業のご担当者様!
ご多忙の中、素敵なお話をしていただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

企業のnote

with note pro

仕事について話そう