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26歳、等身大の”私”を生きる。


「自分が思っていた自分と、ありのままの自分は違った。」そう話すせりなさんは、社会人になってからずっと、想い描くキャリアと現実とのギャップに悩んでいました。

そんな彼女が、その葛藤を手放せた理由、そして、自分らしさを見つけるまでのストーリーをお聞きしました。

喜多世利菜さん(26)「好きな服を着て、人生をより豊かにする」との想いで、会社員の傍ら、社会貢献を軸にしたファッションの活動に携わる。




私の世界を変えた出会い


——SNSなどを見ていると、”せりなさんと言えばファッション”という印象です。最初に興味を持ったきっかけはありましたか?

きっかけは中学生時代。当時の私は人見知りで、友達も多いタイプではありませんでした。”私を心から受け入れてくれる人っていないんだろうな”そんなことを思っていたこともあるくらい。

そんな時、スクールバッグのデコレーションをきっかけに声を掛けてもらうことがあって。ファッションを通じて人と繋がり、私の世界が広がったんです。

私にとってファッションとは、人生の伴走者のように欠かせない、私が私でいるために必要なものなんですよね。


——その頃からずっと、ファッション業界で仕事をしていくことを目標にされていたんですね。


人生最高潮から、葛藤の渦へ…。


せりなさんのライフチャート

——ライフチャートを見ると、大学生から一転!社会人になってからの間に、一体何があったのでしょうか?

すごいですよね(笑)この時は特に、自分への期待はなぜか大きいのに、それに伴わない現実とのギャップに悩んでいました。大学生時代は、私のなかで”人生の最高潮”だったんです。

大学1年生の時、ファッションショーの企画団体に入り、関わるみんなの熱量に心躍る毎日で。同じ志を持つ仲間との時間は、とても充実していました。でも、社会人になった途端、夢中になれるものが見つけられなくなってしまって。

仕事で培ったキャリアが突然失われたかのような喪失感に襲われました。何者でもなくなった自分。「もしかしたら、あれ以上に心が燃え上がることはないんじゃないか…。」そう思うと、すごく苦しかったんです。


——でも、最初はファッション関係のお仕事に就かれたんですよね?やりたいことが実現できていたのでは?

ファッション業界とはいえ、自分は販売員。パタンナーやデザイナー、ブランドを出している人など、憧れていた華やかな仕事ではありませんでした。やりたいこともあって、そのためのキャリアプランも考えていたのに、『全然実現できてないじゃん』そんな葛藤がずっとあったんです。

努力することは嫌いじゃないし、ずっと頑張ってるはずなのに。なんで今この状況なんだろうって…。

転職し、ファッション関係から離れていた時は特に、自分に自信が持てず劣等感を抱えていました。「私だからできることってなんなの?」そう悩んでいましたね。


——”こう在りたい”という自分への期待が高かったからこそ、それに対するプレッシャーやギャップに苦しんでいたんですね…。


「本当の私」で生きていく。


——その葛藤の先には、どんな世界が待っていましたか?

自分らしく生きることを諦めたくない。変わりたい。そう思った時、女性キャリアスクールICOREと出会い、飛びこみました。そこでの学びや気付き、出会った仲間の存在が、私が私を受け入れられるきっかけになったんです。

自己理解(Being)のワークで、これまでの人生を振り返った時、大学時代夢中になったファッションショーのことばかり思い出してる自分に気が付きました。

劣等感の正体が、心を熱くして、やりたいことに一生懸命になれていた”過去の自分”を越えられない悔しさだった。頑張ってる自分をライバル視していたんです。きっと、「頑張ってないと私じゃない」そう思ってたんですよね。

でも、自分を知り、みんなと深めていくなかで、”洋服が好きな私が私なんだな”って気付きました。「あの時は頑張っていて楽しかった。」比べるものじゃないと、素直に思えるようになったんです。

自分の変化を感じる印象的な出来事があって。1番最初、東京にいる同期のみんなとリアルで集まることになった時、自己紹介の場面で私、めちゃくちゃ喋ってたんです。「私はこんなことがしたい人なんです!」そう認識してほしくて、戦闘態勢だった(笑)

今はもう、その当時のような焦りは全然なくて。何をやってても”私”であることに変わりはないと気付けたから。肩の力が抜け、ありのままで生きられるようになったんです。


——すごい変化!そうなるまでに、何か意識されたことはあったんですか?

意識というより、私を受け入れてくれるICOREのみんなの存在が大きかったなと思います。今思うと、

①自分に素直に向き合い続けた。
②ワークで見つけた想いを、ICOREのみんなに話してみる。(ありのままを受け入れて、肯定してくれました。)
③そこからさらに考えを深め、想うままに行動してみる。
④立ち止まった時、みんなに話すとアドバイスやエールをもらえた。

この①~④の繰り返しだったと思います。みんながいろんな私を見つけ、教えてくれた。そして、私のやりたいことが、人から必要とされていることを知った時、想いと行動が重なりはじめたんです。

サービスへの想い

——そこから、サービスの種が生まれたんですね。

実はこれ、最初からやりたいと思ったわけじゃなかったんですよ。ICOREでの撮影会が企画された時「せりなちゃんに服選んで欲しい!」そんな声を多く頂いて。でも「好みは、その人のなかにあるものだから、私が選ぶなんておこがましい」って思ったんです。全然ワクワクしなかった(笑)


——え!?それは意外です。そこからどう変化したんですか?

求めてくれる人がいるのに、やらないのはもったいないって思ったんです。だから、とりあえず挑戦してみました!実際、やってみたらだんだんと自分の想いとマッチしていって。

それを強く実感したのが、Mさんとのセッションでした。

遠方に住んでいて直接会えないからこそ、「オンラインで何ができるんだろう?私だからできることって?」Mさんの好みに寄り添いつつ、自分の服選びの美意識を交えて提案したんです。

すると”私のことを深く理解した上で、らしさを引き出し、私の価値観に合わせた提案をしてくれた。心まで丁寧に扱ってくれてすごく感動しました!”そんな感想を頂けて。

同時に、それまでお洋服選びがあまり得意ではなかったことも教えてくださいました。そんな彼女から、服への価値観が変化する=自分をもっと好きになれるということに気付かせてもらって。”ファッションを通して人生を豊かにしていきたい。”その想いが人に求められていることを実感しました。


——すごく意味のある経験でしたね。最近、SNSでファッションについての発信に力を入れられているのも、その気付きがきっかけだったんですか?

それもありますし、ファッションを楽しむ手段を、人より知ってる私だからこそ、もっといろんな人にそのきっかけを作りたいと思ったんです。

ここ最近、骨格診断やパーソナルカラーが流行っていますよね。それはきっと「合うものを着なきゃいけない」とか、「正解の服を着ないと自信が持てない」と思ってる人が多いからだと思っていて。

もちろん、似合うを知るのは大切だけど、それが理由で好きなものを手に取るチャンスを逃してるのがもったいない!ファッションの本質って、もっと自由で。着たい服は着たらいいし、正解なんてない!本当に好きな服を着ている方が素敵だよってことを伝えたいと思って発信してます。


——せりなさんが見えているファッションの可能性を、みんなにも伝えたくなったんですね。


「理想の自分は、今からでも実現できる。」


——お話をお聞きするなかで、せりなさんから終始”穏やかな情熱”を感じます。やりたいことが見つかった今、どんな心境ですか?

今はとても、自分らしく生きている実感があります。それは、想いと行動が一致した時の心地良さからくるものだと思います。

それまで漠然と「やりたいことがあるのに、なかなか実現できない」ことにもどかしさを抱え、焦っている自分がいました。”ファッションを通して、人生を豊かにしていきたい。”その想いに気付き、これまでの行動がちゃんと繋がっていたことを知れた。

理想の自分は、今からでも実現できるということに気付けた変化は大きかったと思います。


——力が抜けたことで、より軽く、どこまでも飛んでいけそうな、そんな感じがしますね。それでは最後に、せりなさんの想い描く今後について教えてください。

インタビューを受けるにあたり、改めてこれまでの経験を振り返った時、私の思うファッションって『自己表現』なんだなと気付きました。

今後は、ファッションはもちろん、それ以外でも、その人が”自己表現を通して人生をより豊かにできる”サービスをつくっていきたいと思います。(同世代、特に20~30代の女性が、心満たされるようアプローチをしていきたい!)

そのためにも、私は常に「心熱く、人の想いに寄り添う」この自分理念を体現し続けていきたいと思います。その状態でいることが、大事な人を大事にできる自分でいられる。そして、本当の自分らしくいられるから。

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インタビューを終えて…


「こんなはずじゃなかった…」学生時代、頑張った就職活動。学生から社会人へ、将来への期待を抱いていたはずなのに、働く中で理想とのギャップに不安に襲われたり、このままじゃ嫌だと思う人は、きっと沢山いると思います。特にこのコロナ禍、望んでいたキャリアのスタートが出来なかった人も、きっと、沢山いると思う。

そんな苦しい時期でも、せりなさんは自分の気持ちから目を逸らすことをやめなかった。「自分の可能性を信じたい」そんな自分のなかにある希望が、せりなさんを突き動かしていたんだと思う。そして見つけた、本当の自分らしさ。

きっと、これから先も、悩み立ち止まることがあるかもしれない。でも、”どんな自分で在りたいのか”ここに立ち戻れるようになった、今のせりなさんなら、大丈夫。そう思う対話の時間でした。これからの活躍も、ずっと応援させてくださいね。2022.04.30




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