「ありのままを受け止め、あなたの”イチ”へ」 宮本華さんの“聴くセッション“に込めた想い
慌ただしい日常で、私たちはどれだけ真剣に目の前の人の話を聴けているのでしょうか?当たり前だからこそ、つい疎かになってしまう「聴く」こと。でも、話を聴いてもらえた喜びや嬉しさ、安心感は、きっと誰もが一度経験したことがあるのではないでしょうか。
「話を聴いてくれる人がいるということは、自分の中にすでにある“個性“に気付き、自分で一歩踏み出す自信が持てるきっかけになる。」
2023年2月、宮本華さんが新たにリリースされた“聴くセッション“。このサービスが生まれるきっかけとなったストーリーや、そこに込められた想いについてお話を伺いました。
孤独だった私を救ってくれた、話しを聴いてくれる友人の存在
━「聴く」ことに対する強い想いがある華さん。なにかきっかけとなるご経験があったのでしょうか?
昔の話なんですけど、私、中学生の頃にいじめられた経験があって。誰も私の話に耳を傾けない、話しをしても否定的な受け取りしかされなかったその時期がどうしようもなく孤独で、今でも覚えているくらい本当につらかったんです。
そのいじめは、クラス替えのタイミングでようやく落ち着いて。ずっと誰にも言えなかったけれど、ある時1人の友人に打ち明けたんです。その子「華ちゃんをいじめるなんて!」って本気で泣きながら怒ってくれて。それを見た時、泣きそうになるくらい嬉しかったんですね。
そこで初めて、”自分の話を真剣に聴いてもらえた”経験をして。こんなに私のことを受け止めてくれる人がいるんだって、1人ぼっちだと思っていた私が「1人じゃなかったんだ」って気付いたんです。
━自分の気持ちを、自分以上に受け止めてくれる人がいた。「ありのままの気持ち」を聴いてくれる人の存在に気付いたことが、華さんの支えになったんですね。
そうですね。その経験が嬉しかったから“話しを真剣に聴くこと“は、私にとって当たり前になっていったんだと思います。…と言っても、聴くことはできても、自分の気持ちを話すとなると、やっぱりそれは過去の経験からくる怖さもあって簡単ではなくて。
でも、大人になってから入ったコミュニティで、私の想いをありのまま受け止めてくれる人たちと出会えたんです。「自分の話を、偏見なくフラットに聴いてくれる人の存在」が、自分の強みを気付かせてくれたり、一歩踏み出す勇気になるって実感しました。話を聴いてくれる人がいる嬉しさとか安心感を再確認した時、メンバーから「華さんに聴いてもらえると安心する」と言ってもらえることが増えて。それまで「私にはなにもない」と思っていたけれど、当たり前のそれが私の強みだったんだって気付けたんです。
今までの経験があるからこそ、私だからできることってこれかなって。私にやる意味があるなと思って「聴くセッション」というサービスをリリースすることにしました。
当たり前にある「聴く」ことの可能性
━お話を伺う中で、コーチングやカウンセリングなど「聴く」という点で似たサービスはありますが、それと「聴くセッション」はまた違うような印象を受けました。
このサービスって、何かスキルとか知識を与えるとか、目標を叶えていくとかではなくて。「自分にはなにもない」って、自信がなかったり不足感を抱えている人が、すでに自分が持っている強みや想いに気付くきっかけになるものだと思っています。
聴くことって、そのこと自体はすごく”日常的”じゃないですか。でも実は、それだけでもすごく価値のあることだと思うんです。
例えば、頑張ってる人ほど、自分一人で抱えて「こうじゃなきゃいけない」とか「このままじゃダメだ」と思ってしまう。でも、実は一人で考えているよりも誰かに話した方が気持ちが整理されたり、視野が広がったりするんですよね。今の自分でも、ちゃんと良いところがある。話すことで見えてくる“すでにある素敵なところ“を自分で認められる。セッションを通して、そのきっかけはつくれると思っています。
━「ありのままを受け止め、あなたの”イチ”へ」というコンセプトには、”在るもの=1”に気付くという意味もあるんですね。
もともと持っているものに気付くことは、1歩踏み出す勇気にもなると思うんです。自分の強みや気付いていない想い、見えていなかった繋がりや大事にしているものが分かるって、自信になるから。
あと、このコンセプトの1には、私(宮本華)という意味もあって。何かに挑戦したり一歩踏み出すきっかけには、勇気や支えが必要だけど、それは自分の想いだけじゃなくて、周りにいてくれる人の存在も大きいと思うんですよね。
私の体験を振り返っても感じるように、「ありのままの自分」で話せる人がいる安心感や心強さがすごく大きな力になる。このコンセプトには、「自分で気付かなかった自分」を知るきっかけになるという意味と、いつでも「ありのままの自分で話せる人がいるよ」という意味が込められています。
私だから、大切にしたいこと
━このサービスを通して、どんな世界を創っていきたいですか?
1人じゃない安心感を強く実感しながら、自分にあるものに目を向けられる人が増えて欲しいって願っています。話を聴いてもらえるって「私が今、ここにいる」って感覚になれると思うんですよね。大勢の中の1人ではなくて、1対1のセッションだからこそ「自分のこと」にフォーカスできる時間がつくれる。そういう自分と向き合う経験の積み重ねが「私なんて」と思う人を減らせると思うんです。
━誰と比べるわけでもなく「私」をありのままに受け止める。サービスを受ける人がそう感じられるように、華さんご自身が大事にしたいことなどはありますか?
学生時代、私のために怒ってくれた友達のように、本人以上に感情を共にする姿勢を大事にしたいなって思ってます。偏見なく、フラットに目の前の人のそのままを聴く。そうすることで、私がそうだったように「分かってもらえた」という安心感や「自分はひとりじゃない」「私はここにいる」っていう感情に繋がっていく。それが結果的に、自分の足で一歩踏み出すきっかけがつくれると思っています。
━シンプルだけれど、大きな力になる。そんな素敵なサービスですね。
━最後に、この記事を読んだ方へ一言お願いします。
「自分には何もない」とか、「今のままじゃダメだ。変わらなくちゃ!」って思う人こそ、1人で頑張りがちだと思うんです。誰かに頼ることが苦手とか、自分の想いを聴いて貰えなかった経験がある人にこそ、私のことを知って欲しいですね。誰もいないではなくて、ここにいるよって。私のサービスのこと、私のことを選択肢の1つとして持っておいてもらえたら嬉しいな。その選択肢があるってことだけで安心感になったりすると思うので。「いつでも待ってます」そう伝えたいです。
インタビューを終えて…
「私はいつでも待ってます」華さんの最後の一言に、想いの全てがあるんじゃないかなと感じます。頑張りすぎていると見失ってしまう、自分の声や周りにある大切なもの。一度立ち止まり、それらに気付くきっかけとして「私はここにいるよ」と、いつでも声が届く場所にいてくれる存在に、誰かの安心できる場所に、華さんが在るんだろうな。
聴いてくれる人がいるからこそ、話せる想いがある。話すことで、気付ける想いがある。
当たり前になりすぎて、疎かになりがちな「聴くこと」の大切さを、華さんの”聴くセッション”というサービスからも気付かされる方も多いのではないでしょうか。1対1のセッションだからこそ「あなた」と私しかいない。「あなただけの時間と場所」そんな特別で、安心できる場所が生まれた。そう感じました。
今ここにいるひとりひとりの
今ここにある想いをつなぐ
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