“いろどりすと”の思い

“いろどりすと”という職を考えてからというもの、なぜこの様な職業が現状無いのかという事を考えてみました。


それは根本的になかなかその役割をやろうと思わないからです。

大きな要因として、一概には言えなくても美容業にとって経験値はかなり大切という事。

予約サイトやSNSでも経歴の記載が良くあるのが美容業の特徴であり、サロンへ入り、技術を学び、新しい事に挑戦し、流行を知り、業務を通して学び・極めていき、お客様に施術をする。

美容業に共通してる事で大半を占めてる考え方として、経験値がスキルの必要でそう簡単に職を離れるという事をしない為、今までなかったという事に気づきました。



職人気質な性質もありながら、アーティストでありクリエイターでもあるのが、美容業です。

国家資格の一つを取得すれば、職業は様々。

正直自分に合わないと思ったら違う職へと移行していく事も可能。
その中で自分に最適なものを見つけ、極めて従事していく方がほとんどです。

加えて、マルチに色んな事へ挑戦されてる方も見かけますが、軸はサロンでの勤務があり、そこから派生する形。


私もその括りの中で現在も現場で働いています。
現場やサロンによって役職を変えながら入らせて頂いてます。

以前までは興味本位で様々な職に手を伸ばし、他分野での経験が出来て楽しいという気持ちでその幅を拡げていました。

実際に触れてみてそれぞれの側面が見え、自分自身の美容に対する見識が広がって行き、それぞれの職業の見え方や考え方も変わっていきました。



客観的に自分の仕事を見て感じる事。
自分じゃない人の技術を見て感じる新しい事。

それを踏まえて新たな目線で技術を見る事がとても楽しくなっていました。



新たな目線で見る事により、今までとはまた違う形で技術を学び、施術が出来るジャンルが増えました。

増えた事により、私一人でお客様のトータルコーディネートをする事も可能となりました。


お客様のトータルコーディネートを実際に入ってみて、やはりそれぞれがどう施されてるかわかる事でコーディネートのバランスがわかり、違和感を感じさせる事が無いなと感じました。


現在は技術者として入っていますが、これからは新たな立ち位置の技術者ではない立場でお客様に入りたい。
施してないから見る事が出来る、各技術を均等の目線で見るという位置が必要。
そう思ってこの選択をしました。


どこか一つ技術者で入ると、そこにどうしても目が行ってしまい、全体のバランスを見るという事は難しいと考えてます。


また、お客様と技術者の間に入る立場があるとカウンセリングやスタイル提案に時間を使える。
”なんとなくこうなりたい”という埋まらない隙間を作らずに、技術への理解がある人が仲介に入る事で全体のなりたい像の共有が出来ると思いました。

それぞれの施術者がいい技術をしても組み合わせ次第では劣って見えてしまう。


また、カウンセリングをざっくりとしてしまうのがお客様や技術者にとっては不安要素として大きいです。


お客様、技術者も思いを伝えて技術を施したのに、仕上がりが思っていた物と離れてしまう事は1番もったいなく、望んでいない事ならば、知識や理解がある人が橋渡しとして入りカウンセリングをしっかりとやる事が確実に必要と強く思ってます。


各サロンでカウンセリングを繰り返したり、沢山の質問事項があるシートを記入したりするのではなく、一度でしっかりと話し合い、なりたい像を一緒に共有して、最良の技術者と共に、お仕上がりまでお客様をサポートする。

その様な仕事があればいいのにという気持ちで作った”いろどりすと”。

私はお客様とカウンセリングをしたり、会話が好きだからこそやろうと思いました。
なりたい自分を語る時のお客様の表情は何よりもキラキラしてます。

是非、そのなりたいを叶える橋渡しのお手伝いをしたいと思っております。

お客様に1番の美容の相談役の”いろどりすと”として皆様のお話を聞かせて頂けたら嬉しいです。


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