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人生には3つの坂がありまして、上り坂下り坂に加えて、まさか、という坂があるんですよ。


今日起こった、信じられない話をしたい。

人生には上り坂下り坂に加えて
「まさか」という坂があると言いますが、
みなさん、その3つ目の坂、
「まさか」を経験したことは?

わたしはあるんです。
くだらない馬鹿みたいな「まさか」は数多く、
深刻な「まさか」もあるんですよ。

でも今日突然、
深刻ではないけれど「まさか」
いや、「そんなあほな」
ということが起こったのです。



今日は大阪でさえも雪が降る予報が
出ていたほどの大寒波ということでしたが、
わたしはレディースクリニックに行く日。
冬生まれだけど寒いのが大嫌いなわたし、
行きたくないお布団でぬくぬくしたい…!
と朝から大人げないの極み、
イヤイヤモードが炸裂しましたが、
仕方がない、行くしかない。

わたしもう大人だからそういうの我慢できるもん。
頑張れるもん。

というわけで

朝から極寒の中、
耳当てマスクで顔まで完全防御し、
念のため鞄の中には貼るマグマを忍ばせて、
いざ行かん!ということで自転車を漕ぎ漕ぎ駅へ。

顔が凍りつくかと思うほど冷たくなったが
なんとか駅へ辿りついて気づいた。
出したい郵便物があったのに忘れた。
そんなもの今気がついてももう遅いので
諦めて電車に乗り、ぽてぽて歩いて…

やっとこさ病院に着いた。

今日はお薬をもらうだけの日なので
20分ほど待って診察は2分で終わった。

そんなもんだ。

自宅を出てから50分かけて病院へ行き、
20分待って2分で終わる。
病院なんてそんなもんですよね。
待ち時間が短いだけマシですよね。

あ、話がそれました。


まあここまではなんてことない、
書くほどのことなんて全くない、
という話なのですが。

が、

この後からなのでもうしばしお付き合いくだされ。


病院の後、母と待ち合わせをしていた。
もう高齢の母とはあとどれほど過ごせるか
分からない故、ここ数年は時々こうして
外でお昼ご飯を一緒に食べたりするように。

とはいえ実はわたし、数年前に一度
母とは縁を切っていた程に色々あり
合わない関係だったのです。
おっと、この話は今日の話ではないので、
またいつか機会があれば…


話を戻して、

11:35〜11:40には待ち合わせ場所へ行けると思う
と事前に話しておいたものの、病院を出たら
既に11:30だったので、急いで待ち合わせ場所へ。
無事合流したもののどこもかなり混んでおり、
行こうとしていたお店も大行列。
よく行くあのお店も大行列。

ということで、お高いからなのか
すぐにご案内できますと書いてあった
鰻屋さんへ入ることに。
そう、今日は贅沢にも高級うな丼を
食べることにしたのです。

近況などの他愛もない話をしながら
高級うな丼を食べていると



痛っっっった!!!!!


針を刺されたような痛みが喉に走った。

どうやらうなぎの骨が喉に刺さったようだ。

が、まあこれくらいはよくあることだ。
食べ終わる頃には抜けているはず。

もぐもぐ。

もぐもぐ。


痛たああああ!


いやいや、痛い。

え?痛いねんけど。


食べ終わっても、
抜けるどころか痛みが増してきた。

私「なんか喉に骨刺さったんやけど」

母「唾かお茶ごっくんしてみ」

私「ゴックン・・・あかん全然取れへん」

母「うーん。とりあえず出て喫茶店でも入ろか、
     喫茶店でなんか飲んで様子見たら?」

私「うん、そうしよかな・・・」


というわけでカフェへ移動し、
アイスカフェオレを飲み干すも
痛みは増してゆくばかり。


どうにも右の奥の方か扁桃腺の辺りに
骨が刺さっているような感覚があり
喋ったり唾や飲み物を飲み込んだりするだけでも
チクチクと嫌な痛みを感じ、
時々チクッ!と針を刺されたような痛みが走る。


え?
魚の骨取れへんかったらどうするんやろ?

病院?病院?!

な、何科・・・?

と思い始める。

調べてみると、耳鼻咽喉科、だそうで。

病院へ行く…?

病院に来たのに
まさか別の病院ハシゴする…?

いやいやいやいやいやいやいや
魚の骨やで?
うなぎのほっそい骨が喉に刺さっただけやで?
病院行くの?

ええええどうしよ・・・

と、わたしvs私が脳内会議を始めた。

すると母が、
「病院へ行った方がいいんじゃない?
喉に傷がついて大変なことになったら怖いし」

大変なことってなんや。

しかしその時、既に13:30。
時間的には午前診と午後診の間の時間だ。
ほとんどの病院、午後診は16:00〜17:00頃
からになるだろう。
時間が空きすぎて潰すに潰せない。
この近くに病院はないものか…
どこかそれまでの時間に診てもらえる
病院はないものだろうか…と調べてみると、
なんと歩いて10分もかからない場所に
14:00という奇跡的に早い時間から
午後診が始まる耳鼻咽喉科を見つけた。

ちょっと、この近くの耳鼻咽喉科行くから
百貨店うろうろして待ってて!

と、すぐさま耳鼻咽喉科へ行くことを決めた。

13:50に耳鼻咽喉科に着くと、
すでに男性がお2人待っておられた。
わたしは3番目か。

受付へ行くと、
「診察券はお持ちですか?」
と聞かれてたので、
「初めてです」と答え、
問診票を書いて待ち時間を過ごす。

本日はどうなさいましたか
的な欄へ、少しモジモジしながら
「喉に魚の骨が刺さりました」と書く。

受付へ問診票を持って行くと
「なんのお魚ですか?」と聞かれたので
これまた少しモジモジしながら
「あ、うなぎ…です。」と答えると
魚の字の下に「うなぎ」と書き足された。


ああ、恥ずかしい。
とても恥ずかしい。

もうわたしアラフォーなんだが。


そんなことに悶々としているうちに
わたしの名前が呼ばれた。

年は50代半ばから後半くらいだろうか?
とりあえずここではおっちゃん先生と呼ぶ。

なぜか?
気さくなおっちゃんだったからだ。
特に深い意味はない。
良い呼び名が浮かばないのでどうかご勘弁を。


おっちゃん先生は
「どの辺に骨刺さってるか分かる?」
と聞いてきたので
「右側の扁桃腺の辺りかその奥辺りやと思います」
と答えると、嘔吐えずくほどグイグイと
舌を押さえて喉にペンライトのようなものを
容赦なく突っ込んでくる。

「うーーーーーーん。
うなぎの骨、ほっっっそいからなぁ。」

と言いながら観察するおっちゃん先生。

その間何度か嘔吐くわたし。

ティッシュをくれる看護師さん。

「あ、これかな?」
とピンセットのようなものを突っ込み
何やからこちょこちょ。

先生「どや?痛いの取れた?」

私「え…えーっと、あ、いやまだ痛いです」

先生「ええ、そうか、もっと奥も見よか」

と水っぽい何か色んなものを私の鼻の穴の中へ
シュッシュと噴射してきます。
そして、「鼻で呼吸してやー」と言いながら
鼻の中に細いチューブをグイグイと
突っ込んでくるではありませんか。

何故か口を開けてしまいたくなる、
というかポカーンと口を開けてしまったら
「いやいや口は開けんで良いから鼻で息して」
と言われ、謎に口をパクパクしながら
必死の鼻呼吸を続けるわたし。

どうやら鼻の奥に入れているこのチューブは
ファイバースコープというものらしい。

知らんけど。

違和感はものすごいが、
喉に突っ込まれるのと違い嘔吐反射が出ない。
痛みも全くない。

鼻水か何かを垂れ流すわたしに
看護師さんが再びティッシュを差し出してくれる。
ありがとう白衣の天使。

そんなこんなで

「ほっっっそいうなぎの骨」
を探してくださるも、どうも見つからない。

もう抜けてしまったのか、
細すぎて分からないのか、
小さくて細い骨が見えないところに
まだ刺さっているのかは分からないが
一部傷になり出血している箇所があるようで、
痛むのはどうもその傷の辺りらしい。

「これがすでに抜けた後なのか、
まだ刺さっているのかは不明やけど、
まあうなぎのほっそい骨くらいなら大丈夫やから!
気にせんとき!夜ご飯とか普通に食べていいから。
あ、何日かうがいだけしといてね」

とのことだった。

その後、鼻からの吸入機?をして診察は終わった。


気にせんとって!って言われたけど…
痛いのに?え?痛いねんけど?


と思うが仕方ない。
気にしないようにするしかあるまいよ。

わたしは自分の喉に刺さった
魚の骨程度のこともどうにもできない
無力な人間なのだ。

そんなことを考えながら、

会計の際に看護師さんに、
まさか魚の骨が喉に刺さって病院へ来るなんて…
とモジモジ話していると、

「この辺飲食店ばっかりやから、
刺さってそのまま来る方結構多いんですよ笑」

と言われ、
まさにそのパターンすぎて、
さらに恥ずかしさが増した。
増し増しに増した。

目の前に穴があったら顔を突っ込んでいただろう。


ところで
刺さってから7時間が経過するが、
これを書いている今この瞬間も
喉はチクチクと痛む。
時々針を刺されたように痛む…

ものの、

気にしない気にしない

なんくるないさーーー

というおまじないの呪文を唱えて
なんとか乗り切りたいと思う。


どうか明日の朝には、痛くありませんように。



まさか、

いやまさかまさか、

魚の骨が喉に刺さって病院へ行くなんて…!恥

というお話でした。


どなたか、
魚の骨が刺さって病院へ行かれた方
いませんかーーーー!
(仲間探し)


見出し画のうな丼は
今日食べたものではないのですが
カメラロールから探し出した
いつかのうな丼です。笑




それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。




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