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採卵当日

2022年2月8日(D15)いよいよ採卵日当日を迎える。
痛いのは嫌だからと静脈麻酔を使用して貰ったものの、途中から左側がとても痛くて大号泣してしまう。
麻酔でぼんやりしてはいるものの意識はあって、傍についてくれている看護師や医師との会話は可能な状態。

看護師は痛い痛いと泣く私をずっと励ましてくれて、医師は「ごめんね、痛いよね、ごめんね」とずっと申し訳なさそうに言っていたが泣きやむ事はできなかった。
採卵後の内診も採卵を担当してくれた医師が行ったのだが、これもまた無茶苦茶痛くて苦痛に顔が歪んだ。
色んな方のブログを見ていて、採卵時に麻酔をしないクリニックもあるらしいし、麻酔なしでも痛くないと言っている人も一定数いたけれど、私はとても痛かった。

痛みを感じる人と感じない人の違いはなんなんだろう…

採卵というひとつの大仕事を終え、診察室に呼ばれるといつもの医師がいて、顔を見ただけでホッとした。
「お疲れ様~、どうだった?」って聞いてきたので「無茶苦茶痛くて自分でもびっくりするくらい泣いた」と言ったらマジかって真顔になってた。
それでも「痛くない方もあって…」という話しをしたら、「あぁ…左の方が痛かったのかな?」と、痛かった方を言っていないのに言い当てた。

左は卵巣が小さいと初診の時院長先生に言われたけれど、それと何か関係あるんだろうか?とは思ったものの、聞くことはしなかった。

気になる採卵の結果だが、予定通り3個採卵したものの、2つは空で実際に使えるのは1個という事だった。
毎日決まった時間に自己注射だの点鼻薬だの、忘れないようにアラームかけたりして頑張って、採卵時あれだけ痛い思いをして、結果1個だなんて割に合わねぇな…とは思ったものの、これが現実かとも思う。

卵胞が育っても中身があるとは限らないという事を初めて知った。また一つ勉強になった。
夫の精子はまぁまぁ状態がよかったようで、体外受精でも顕微授精でもどちらでもいけるよーとの事で、1個しかない貴重な卵なのだから、より確実な方法で!という事で顕微授精でお願いする事に。

次回の診察では採血の時に毎回引っかかる甲状腺の再検査と内診、風疹のワクチン接種をする事に。
因みに3月に職域接種で3回目のコロナワクチンを打つ事になっていたのだが、その話を医師にしたら「打てるなら打った方がいい」とワクチンを打つことに賛成派だった。
地元の医師は「妊娠を希望している自分の身内がコロナワクチンを打とうとしていたら止める」と、体に後々どういう影響が出るか明確になっていない段階でコロナワクチンを打つ事には反対していた為、医師によって考え方がやっぱり違うんだなぁとぼんやり思う。

1個しか採れなかったのは残念だったが、その分費用は前回説明を受けた金額よりもかなり減額されていた。
そして次の日、予定通り顕微授精にて無事受精して培養に入るとのメールが来た。

採卵後の痛みは当日はずっと痛くて(とは言え坐薬を使う程ではない)、次の日も咳をしたりずっと立っていたり、下腹部に力が入るような動きをするとチクチク痛んだ。
3日目で大分痛みは引いたが、義母の買物に付き合って荷物を全部持っていたら出血していたりしたので、人によるとは思うが可能ならば2~3日はやはり安静にしておいた方がいいのかも知れない。

そして採卵から3日後にメールが来る。
聞き間違えていなければ、医師は「3日目で凍結しよう」と言っていたと思うのだが、メールでは「凍結できる良好胚ではない為、培養を継続する」との記載があった。

予定通りにいっていないという事なのだろうか。成長に滞りが見られるという事なのだろうか…
このまま凍結出来る状態にならなければ、また自己注射から始めて採卵しなければならないのかと思うと、まだたった1回しかやっていないのにうんざりした。

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