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傾聴していると遭遇する沈黙について

あなたは沈黙が怖いですか?
沈黙の時間って耐えられない…という方も結構いらっしゃると思います。
傾聴で相手と関わるのであれば、沈黙したいその人の気持ちもそのまま理解し、寄りそいます。

沈黙の時間

あなたと私という二人で時間を過ごす時に、沈黙の時間があったりしますよね。
グループでいる時でもそう。
一瞬シーンとなった時に、いつも話し出す人がなんとなく決まっていたりしませんか。
私はなぜか小さい頃から「結婚するなら沈黙になっても平気な人!」と考えるくらい、沈黙が苦手でした。
自分からあまり意味のない話をしてしまう…そんな子供だったと思います。

沈黙も気持ち

傾聴で相手と関わる時は、沈黙も相手の気持ちと考えます。
「話したくない気持ち」
「話せない気持ち」
「なんて言っていいのかわからない気持ち」

その気持ちもそのまま理解しようとします。

沈黙になり、何かを考えている様子があったり。
沈黙になり、何かを思い出しているような感じがあったり。

その気持ちには口を挟まず、邪魔をせずに待ちます。寄りそいます。
そんな時でも、ついつい沈黙が苦手な人は、自分から話したくなってしまいます。

実は沈黙が怖いと思う方の多くは、自分の方に意識が向いてしまっているんですよね。

「私がなにかを話さなければ」と焦ってみたり
「この沈黙に耐えられない!」と焦ってみたり。

自分がどうにかしなければとなにかを発してみても、周りはそれほど気にしていないなぁんてこともよくあります。

沈黙に慣れる

沈黙って意識の向け方ひとつで、慣れることができるのです。
一度沈黙になった場面の時に、自分の外側に意識を向けてみてください。

「あぁこの人はこういうクセがあるんだなぁ」
「あぁこのシーンとした雰囲気結構楽しくなって来たぞ!」

のように。

意識を外側に向ける練習をするだけで、だんだん沈黙が怖くなくなってくるから不思議。

傾聴1日講座(実用)の中では、沈黙に慣れる練習のコツもお伝えしています。
私は昔、シーンとなったらすぐに自分から喋り出す方でした。
今はそれが全くありません。
むしろ沈黙は楽しんでいるかも知れません。

沈黙も大切にする

実はハッキリ覚えているのが、傾聴を初めて学びに行ったお昼休み。参加者同士でお昼ご飯を食べに行ったのですが、そこのみんなは傾聴に興味がある初対面の人ばかり。

そんな中お昼ご飯を食べながらシーン…となる瞬間が何度かありました。
その時にも気になって私から話し出していた記憶があります。

そして、その直後に「沈黙も大切に」ということを学んだのでした。

「そうだったんだ…」という驚きと、自分がさっき喋り出していたなぁという反省の気持ちがありました…だからあのお昼休みは忘れられません(笑)

まとめ

話し手の方が沈黙された時。
あなたが相手の方に傾聴で関わりたいのであれば、その方の話せない気持ち、話したくない気持ちにも、そのまま寄りそってみてください。

なにかを考えている時、思い出して気持ちをまとめていらっしゃる時かも知れません。
沈黙も大切に関わってみてください。


「あなたがあなたでいること、私が私でいること」をサポートするための活動に使わせていただきます。 自分を大切にする傾聴を全国に広めていきたいです。