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聴き方には種類があるのです

あなたは聴き方に種類があると考えたことがありますか?
実は聴き方には種類があるのです。
日常されているのが「一般的な会話」
それともうひとつが「傾聴」
この2種類の聴き方があると考えてみてください。
この聴き方の違いを説明していきますね。

話し方の種類

まずは普段の話し方を考えてみてください。
あなたは話をする時に、相手によって話し方を自然と使い分けていらっしゃいますよね。
先輩や上司など、目上の人には尊敬語や謙譲語
友達などの同じ目線の方にはため口
目下の人や子供には命令口調になったりすることもあるのではないでしょうか。
この話し方はあまり意識をせずに、自然に変えることができていると思います。

聴き方の種類

話し方に種類があるように、聴き方に種類があると考えてみてください。

「一般的な会話」という聴き方
「傾聴」という聴き方
この2種類があるという考え方をご説明していきます。

①一般的な会話

普段されている聴き方がこちらになると思います。
(日常的に傾聴の聴き方をされている方もいらっしゃるかもしれませんが)

・交互にお互いが話す
・事柄を聞き、気持ちは察する
・違う話題に変える
・自分の体験を話す
・明るい話をする
・励ます
・アドバイスする
・問題解決をしようとする

②傾聴

・聴き手に徹する
・事柄を聞き、相手の気持ちに寄り添って聴く
・話を変えない
・自分の体験を話さない
・苦しいことや嫌なことを避けない
・安易な励ましをしない
・必要であれば情報を提供する

こんな違いがあるんですね。

例えば実例

今年の2月に、私の実家に家族で帰省した時の話です。
私は2人兄弟で、兄がいるんですね。今年のお正月には、兄の家族が4人で実家に帰省していました。

地方で一人暮らしをしている母は、1月には兄家族に会えて、2月には私の家族に会えて、とても喜んでいたのです。

そこで母が
「正月には兄ちゃん家族に会えて、2月にはリエの家族に会えて…こんなに立て続けに会えるとなんか悪いことでも起こるんじゃないかと思ってしまうわ…」

と言ったのです。
こんなに続けて自分の子供とその家族に会えることが今までなかったんですよね。

そこで、それを聞いていた息子が言ったのは
「まぁまぁそんなこと言わんと。長生きしてやー」

そこで、私が言ったのは
「そうか。立て続けに会えて、なんか悪いことでも起こるんじゃないかと思ってしまうのねー」

この違い、感じていただけますか?
私がやったのは、母が話した気持ちをそのままくり返しただけです。

息子の聴き方が「一般的な会話」
私の聴き方が「傾聴」

なんですよね。

自分が今、目の前の人とどう関わりたいか

この聴き方の違い、伝わりましたでしょうか。
これは、どちらの聴き方が良いとか、どちらの聴き方が悪いと優劣をつけるものではないのです。

私も息子の反応をそばで聴いていて、「ちゃんとおばあちゃんを励ますことのできる息子に育ってくれたなぁ…」と嬉しい気持ちになりましたし。

ただ私は母が嬉しいことが立て続けに起こり、こんなに嬉しいことが続くと、次に悪いことが起こるんじゃないかと気になっているんだなぁという母の気持ちに寄り添っただけです。

大切なのは「自分が今、目の前の人にどう関わりたいか」

それだけなんですよね。
これも自分の心の声を聴くセルフ傾聴です。

今目の前の人と「一般的な会話」をしたいのか、「傾聴」をしたいのか。
自分が「傾聴したい」と思った時に「傾聴」を使えるように、練習をしていただけると嬉しいです。

あなたの中に聴き方の引き出しがひとつ増えたと思ってみてください。
さて、今自分は一般会話したい?傾聴したい?と問いかけていただければと思います。

まとめ

聴き方には種類があります。
それは「一般的な会話」と「傾聴」という2種類です。

そして、どちらが良い・悪いではなく、自分が今目の前の人にどう関わりたいかをセルフ傾聴してみてください。
自分が相手の話を傾聴したいと思うのであれば、自分の望み(傾聴したい!という気持ち)を叶えるために傾聴を使ってみてください。

「あなたがあなたでいること、私が私でいること」をサポートするための活動に使わせていただきます。 自分を大切にする傾聴を全国に広めていきたいです。