あなたはそう思うのね(私は違うけど)

傾聴の共感は「あなたはそう思うんですね」と相手がそう思っているんだということを、そのまま受け止めます。
その後の(私は違うけど)←かっこ 私は違うけどと読みます
その気持ちはもっていていいということをお伝えしています。
この共感の聴き方が「とても楽になる」と最近よく耳にします。

講座の中での話

私が開催している「聴きかたのトリセツ」講座や、埼玉のららぽーと富士見のJEUGIAカルチャーセンターでの傾聴講座でも、

「あなたはそう思うのね(私は違うけど)と人の話を聴けるようになると、とても楽に聴けるようになった」というお話が出ました。

目の前でお話しをしている相手と、自分の意見が違っていてもいいということがわかり、
「同じに思わなくていい」
「違っていてもいい」
ということが自分の中で許可できる感覚のようです。

相手と自分は違っているのがあたりまえ

人はみんなそれぞれの考え方があります。
今ならコロナに対する考え方も人それぞれ。

自粛が解除されても、まだまだとても不安を感じている人もいれば、それほど不安がなくなっている人もいます。

傾聴の共感で聴いていくと、自分が不安だと思っていようが、それほど不安が無くなっていようが、目の前で話をしている方が、どう思っているのか、どう感じているのかを聴いていくことになります。

違っているのがあたりまえと思うと、少し相手に優しくなれたりもします。

ただ口で言うだけではない

自分と意見が違う人と関わると、心が動きますよね。
「私はそうは思わない」それをいうといつもの一般的な会話になる。
「あなたはそう思うのね」(私は違うけど)は共感の聴き方になります。

ただ、あなたが傾聴で相手に関わりたいのであれば、ただ言葉で「あなたはそう思うのね」というだけでは、傾聴にはなりません。

あなたの心を動かしながら
あなたが目の前の人を支えたい・寄り添いたいと思うなら
目の前の人がそう思わざるを得ない気持ちを感じながら
「あなたはそう思うのね」
「あなたはそう感じるんだね」
と、口に出してくださいね。

自分と意見が違う人に

あなたはそう思うのね(私は違うけど)という聴き方が身についてくると、自分と違う意見を言う人に対しても腹が立たなくなってきたり、違う考え方があるんだなぁと思えるようになってきたり。

そう思えるようになると、楽になってきます。

「あなたと私は違っていていいんだ」と思えると、私はもめることが減ると思います。

育った環境も違います。
今置かれている状況も違います。

だから、違っているのがあたりまえ。

ま、私もわかっていてもいまだに腹が立つこともありますが、以前と比べるとずいぶん楽になっています。

まとめ

あなたと私は違っていていい。
違う意見の人のお話を聴く時に「あなたはそう思うんだね」(私は違うけど)という聴き方を相手に寄りそうために使ってみてください。

寄りそえない時でも、この聴き方は楽になる方法のひとつかも知れませんね!


「あなたがあなたでいること、私が私でいること」をサポートするための活動に使わせていただきます。 自分を大切にする傾聴を全国に広めていきたいです。