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地域おこし協力隊が住民対話の場作りができるファシリテーターになる「ローカルダイアログ」体験会レポート

カードを使った住民対話により、 まちづくり戦略を作っていくワークショップ「ローカルダイアログ」。

子どもから大人まで幅広い世代が対話を通じてまちづくりに参加できるツールとして、これまで全国20以上の自治体で導入され、総合計画や各種政策の策定、地域活性化における住民対話の場づくりなどに活用いただいています。

主に自治体や企業、地域コーディネーター向けに展開してきましたが、この度、地域おこし協力隊向けにメニューの提供を開始しました。
(実際に北海道東神楽町の地域おこし協力隊6名が今年4月に認定ファシリテーターになり、活動を行っています)

今回は、6/20に開催したローカルダイアログ体験会についてレポートをお届けします。熊本県、滋賀県、北海道など全国から地域おこし協力隊6名にお申し込みいただきました。

ローカルダイアログの特徴

体験会では、ワークのデモに入る前に、ローカルダイアログを開発した背景・課題意識についてもご紹介しています。

地域と関わる中で、全国的なまちづくりの課題として、例えば以下のような声をよく伺います。

  • 声の大きい人が強くなってしまい、誰でも参加しやすい場にならない

  • アイデアの発散で終わり、具体的なアクションプランまで落ちないため、次に繋がらない

  • 行政が主催すると一方的に文句を言うだけの人が出てくる

こうした課題に対応した、誰もが参加できる地域対話の新しいモデルを作ろうと決意。カードを使って対話しながらまちづくり戦略を作り、ワークの結果をデータ化できるワークショップツールとして、ローカルダイアログを2020年に開発しました。

これまで20以上の自治体で導入いただき、地域住民が関わる共創型のまちづくりを推進しています。

ローカルダイアログのワーク体験

体験会では、一通りローカルダイアログの流れを抜粋して体験いただきます。
(対面開催ではリアルなカード・マップを使用しますが、体験会ではオンライン版のキットを用いて体験を行います)

主なワークの流れ

ワークは以下の3ステップに分かれています。

①住みたいまちのビジョンを話し合う
②現状のまちについて対話する
③これからのまちづくり戦略を構想する

①のパートでは、「まちに愛着が持てる地域」など目指したいまちの姿が書いてある「まちのビジョンカード」から自分の考えに近いカードを選び、選んだ理由をシェアしながら、どんなまちに住みたいかを対話します。

この日は「主体性を持って地域に関わる人が少ないので、主体的にまちづくりに参加し合う地域にしたい」「地域の資産を活用する地域にしたい」「地域に対して誇りがモテる地域にしたい」などの意見が出てきました。

参加者のバックグラウンドや地域との関わりの深さ、住んだ年数などによって、選ぶカードも選んだ理由も異なります。対話を通じて多様な意見を可視化することで、お互いを認め合う・意見を言いやすくなる土壌にも繋がります。

どんなまちに住みたいか?どんなまちにしたいか?を考えるきっかけに

続いて②のパートでは、「地域に頼れる人がいると思う」など地域についての質問が書いてある「ダイアログカード」に対して、Yes/Noどちらだと思うか理由をそれぞれシェアし、参加者から見た地域の現状について対話します。

同じ質問でも、アンケートでは回答の理由まで深く追えませんが、ローカルダイアログでは対話を通じてその理由を把握することで、住民目線でまちの現状を可視化・データ化していきます。

ここが、ローカルダイアログの最も重要な、根幹となる対話パートになります。

住民を巻き込んだ活動推進や関係構築などに課題を感じている方は、ぜひ一度体験会にお越しいただければ幸いです。

現状の対話カードの質問について自分はどう思うのか、対話を重ねる

最後③のパートでは、①で話したまちのビジョンと②で話した現状のギャップを埋めるために、どんなアクションができるかを話し合います。

こうしたワークショップに慣れていない方は、いきなりポストイットに書いてくださいといってもアイデアを出しづらいため、誰でも案を出しやすくするためのワークシートも用意しています。

従来のワークショップツールでは手の届きにくい、ワーク結果のデータ化についても詳しくご説明しますので、興味のある方は体験会でお待ちしております。

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IRODORIでは約7年、地域おこし協力隊の受け入れ体制の構築や募集・伴走支援をしています。その中で、協力隊の方から、住民とのコミュニケーションやワークショップの企画運営について課題を感じていると伺うことが増えてきました。

そうした課題を解消するため、ローカルダイアログのファシリテーターとして住民対話の場づくりが企画運営できるスキルを磨く、認定ファシリテーターの養成講座を実施しています。

もし、ローカルダイアログを活用した地域での実践やファシリテーター養成講座に関心を持っていただけましたら、オンライン体験会を開催しておりますので、以下のフォームよりお申し込み頂けますと幸いです。

また、日程などが合わず説明会にご参加できない方につきましても、資料をお送りいたしますので、以下フォームよりご回答をお願いいたします。

▼オンライン体験会お申し込み▼
https://forms.gle/VbFtetjC6s457YST7