”たった1人”の生活シーンを思い浮かべてアプリを設計しよう【ほこたワガママLab2期#04】
茨城県鉾田市にて、地元で新しい挑戦をすることに興味がある小学生、中学生、高校生、大学生のみなさん向けのアプリ開発プログラム「ほこたワガママLab」が始まりました。
ほこたワガママLabでは、鉾田市にゆかりのある若者の皆さんと一緒に、地域で暮らす人たちの"ワガママ”を叶えるアプリをつくる挑戦を通じて、地域に変化を起こすきっかけをつくりたいと考えています。
2023年1月から3月にかけて実施された第1期ほこたワガママLabから、さらにパワーアップした第2期がはじまります。
今回の記事は、2023年11月14日にオンラインで開催したほこたワガママLabアプリ開発講座の様子についてレポートしていきます。
これまでのワガママLabでつくられたアプリ
ワガママLabは各地で開催されています。イメージを膨らませるために、今年10月の須賀川ワガママLabアワードで発表されたアプリを紹介しました。
自分のおじいちゃん、おばあちゃんにもっと健康で幸せに過ごしてほしいという想いから、地域でお友達ができるように地域のイベントに参加しやすくなるようなアプリができました。
チームメンバーそれぞれおじいちゃんおばあちゃんにインタビューをした結果、地域のイベントに参加していない理由も生活スタイルも異なっていたので、ひとりずつ専用のアプリをつくることにしました。
興味のありそうなイベント情報を表示して、孫が自分でこまめに更新できるようにしました。
車の免許を返納することを心配して、バスの時刻表を入れたり、文字が小さいところに追加の説明をする音声機能をつけたり、自分のおじいちゃんおばあちゃんのことを考えてたくさんの工夫がつまったアプリができました。
記事にも書いてありますが、たった1人のためにアプリをつくることは結果的に同じような悩みをもつ人も使いたくなるアプリになります。
たった1人の生活シーンを思い浮かべる
ここからはグループに分かれて、鉾田市のたった1人の課題を解決するアプリを考えていきます。
まずは、大学進学を機に鉾田市を離れたことで、おじいちゃんおばあちゃんの健康状態が悪かったときに力になれなかったという悔しい経験をもつ大学生のグループです。
おじいちゃんおばあちゃんが孫に対してちょっかいを出せるようなアプリをつくるという方針が定まったので、今回は自分のおじいちゃんおばあちゃんの生活シーンを思い浮かべることからスタートしました。
普段は畑仕事をしている、近所の人と長話をしているときがある、夜ご飯を食べたあとはテレビの録画を見ている、など、おじいちゃんおばあちゃんの生活を思い浮かべました。
夕方の日が沈んできたあたりなら、暇してそうなので、このアプリを使ってくれそうという話も出ました。
想像をしたものの、実際はどのような生活を送っているのか。次回までにおじいちゃんおばあちゃんにインタビューをしてみることにしました。
自分が解決したい理由
「ひいおじいちゃんが同じところにしか行かない」という姿を見ていたことから、車以外の交通手段を使って他のところにも行ってほしいという想いを起点にアプリを企画しはじめたチームもいます。
身近に高齢の家族がいることと、地区の「がーほい」というお祭りで高齢の方と接する機会があったことから、高齢者の課題について興味を持っていたそうです。
アプリで鉾田市のデマンド型乗合タクシー「ほこまる号」をもっと簡単に予約できるようにし、電車の時刻表も見れたらどうかな?というアイディアも出ていました。
これが本当に必要なのかどうか、ひいおじいちゃんは実際に何があれば喜ぶのかを検討するために、実際に本人にインタビューを行うことにしました。
それぞれのチームが自分にとって大切な人の困りごとを解決するためのアプリ開発の一歩を踏み出しました。次回は12月3日(日)13時から鉾田会場、東京会場、オンラインで開催されます。
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