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空き家住まいのリアル その2

冬を乗り越えた後は

寒くて寒くて身体を動かすのが億劫になりがちだった冬を経て、ようやく過ごしやすいと感じる日々がやってきましたが、と同時に、ムカデに悩まされる日々の始まりでもあります。
田んぼの近く、なんなら我が家は水路の上に立っていて、水路の周りには石垣があり、ムカデだ好きな環境が整っています。
そのムカデが今年も出始まりました。
3年目になり慣れるかと思いきや全く慣れることはなく、見つけると相変わらず心臓が飛び出るほどギョッとし、しばらくドキドキが収まりません。

今はここに田んぼようの水が流れています。


ムカデ対策5点セット

できることなら、殺虫剤などは使いたくないと思いつつ、巨大ムカデの余りの出現頻度ゆえ、今年も準備しました。

1蚊帳
テントのように底のついているムカデ対策用の蚊帳です。
寝室でムカデを見て以来、怖くて眠れなくなってしまい、購入しました。
ちょっと忘れ物があったりしたときに、チャックを開け閉めするのは手間ですが、これがないととても眠れません。

2バルサン
これを炊いて、ムカデが死んでいるのを見かけたことはありませんが、きっと屋根裏でひっくり返っているはずと信じて気休めに毎年今時期に焚いています。

3凍らす殺虫剤
昔働いていた保育所では、スコップなどで叩き潰すよう習いましたが、ムカデはとても生命力が強く、潰すのがとても大変。
潰すたびに胸が痛くなるので、今は凍らすタイプの殺虫剤を使っています。
殺すことに変わりはないのですが、自分が消耗しないよう重宝しています。

4顆粒の忌避剤
顆粒の薬を玄関先に撒いています。よく近くでひっくり返ったムカデを見ることがあるので、効果抜群のようです。

5毒餌タイプ
いかにも出そうな要所に置いています。やはりたまにひっくり返ったムカデを見つけるので、効果がありそうです。

強力な助っ人


本によるとニワトリはムカデが好物だそうです。
そして、すでにムカデを食べ始めているのかは不明ですが、ムカデがいそうな水路や石垣をよくつついています。
まだ巨大ムカデは食べれないでしょうか、赤ちゃんムカデをせっせと食べていることに期待です。

ここに冬眠中のカエルもいたり・・・

と、空き家住まい最初のリアルはムカデです。
ちなみにここらへんのエリアでは、カメムシ(こっちの人は、「クサムシ」と呼びます)も大量発生する虫で、春と秋は地域によっては信じられないくらい大発生し、挨拶がわりによく話題になりますが、私はカメムシは全く気になりません。
私の場合は、ただただムカデ、それも外は全く問題なく、室内で見かけるムカデがどうしても隙間が多い家、そして立地環境的に仕方ないのかもしれませんが、悩みの種です。



ボイラーの漏水

さて、もう一つ空き家住まいリアルを痛感する出来事があったので、そのことを書きます。
それは、灯油ボイラーが漏水したことです。

私は都市ガス生活しか経験がなく、灯油ボイラーはこちらに越してくるまで知らなかったのですが、お湯を灯油で作る設備です。
もちろん、新しいお家やリフォームしたお家はオール電化でのお家もあるかと思いますが、こちらは都市ガスではなくプロパンガスだからか、灯油ボイラーを使っているお家が多いです。
そういうわけで、我が家も灯油ボイラーを使っているわけですが、そのボイラーの配管が壊れ、水が漏れるようになってしまったのです。

振り返れば予兆は確かにあったのです。
冬前に満タンにした灯油が3月末にはほぼ空になり・・・
昨年は冬を通しても10ヶ月持ったのに、今年は冷え込み厳しかったといえど、4ヶ月で空に貼るとは、減りが早いなというのが最初の気づきでした。

そして、もう一つがボイラーの稼働がえらく頻繁になったことです。
お湯を溜めておくタンクの温度が下がると、自動的に温める仕組みになっているようで、使っていないときでもボイラーが動くことは前々からありました。
が、その頻度があまりに多く・・・
どうしたんだろうと思いはしたけれど、深く考えることなく、しばらくそのままにしていました。
が、ある朝、灯油タンクのメーターを見たら、4月頭に入れたばかりの灯油が、すでに半分も減っており、衝撃的でした。
ぶったまげました。
半年分が半月でなくなる・・・原油高のこの時期に嘘でしょ、信じられないと、失費へのものすごーいダメージを受けつつ、取り急ぎ電源を切りました。

と、この日は水道メーターの検診日だったようで、担当の人から連絡が・・・。
「水道メーターがずっと回りっぱなしだけど、どこか止め忘れはないか?使用量も多いから、もしかしたら漏水かもしれない」と言われました。
確認したところ室内に問題はなく、担当の人と外回りもパッと見た感じ異常はなく、そこではたとボイラーのことを思い出しました。
結果、漏水の原因はボイラーにあり、ボイラーの不調の理由にも合点が行きよかったと思ったのも束の間、ボイラーの配管が壊れた場合、管が地下に入っていることもあり、大がかりな修繕になると言われ、お先真っ暗に・・・。

元々ボイラーは古いものだから、いつまで持つかわからないけれど当面の間は大丈夫でしょうという話で借りた物件。
いつかそういう日が来るかもしれないというのは頭の片隅にあったけれど、ついにきたかぁという感じです。
早速、水道屋さんに連絡し様子を見てもらうと、やはりどこが漏水している管を掘り起こすのは大事になるから、とりあえず応急処置的に新しい管ショートカットして必要な管につなぐようにしようとのことで、話がまとまりました。
まだその工事はできていないので、我が家はお湯が全く出ないわけですが、今が極寒期でなくて心底よかったと思わずにはいられません。
洗い物は水でなんとかなるし、顔も水で洗えるし、お風呂も近所の温泉施設に行けば済むわけで、なんとか生活できるのは救いですが、改めて住まいの今後について決断を差し迫られたように感じています。

応急処置でなんとかなったにせよ、近い将来ボイラーの交換は必ず必要になってきます。
ボイラーの交換にはそれなりの費用がかかります。
もしそこに手をつけるのなら、当然ながらお風呂(風呂釜が錆だらけのため入れる状態ではない)も使えるようにしたい。
でも、今のお風呂場の位置はあまりよくないため、新しくするなら場所も変えたい。
そうなると、家全体の改修になってくるので、話が大きくないすぎ、今の私にはまだその決断がくだせません。

住環境の選択

私の住む町には、いわゆる賃貸アパートはなく、住まいの選択肢は町営住宅か空き家しかありません。
畑付きの暮らしがしたいと思ったので、空き家を借りることにしたわけで、空き家に住みたかったわけでも、古民家が好きなわけでもありません。
地方に移住する人の中には、古民家をDIYでリノベーションするのを楽しむ人もいるようですが、私は家のリノベーションには興味が持てず自分でしたいとも思いません。
手っ取り早く快適なお家に普通に暮らしたいというのが本音です。
正直なところ経済面さえクリアできるなら、新築したいくらいです。
でも、そうは問屋が卸さないので悩ましいところです。

ムカデに悩まされるのも、外気温の影響をもろに受けて夏暑く冬寒いのにもそろそろ限界を迎えつつありますが、今後住環境をいかにしていくか、結論の出ない日々です。

大雪を物ともせず、たくさんの花を咲かせた椿



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