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千歳飴をよく食べていた、と言うと驚かれる

今日は七五三ですね。
思い出すと
朝も陽の目を見ぬうちから
どこだったかしら
美容室にいって
着付けをしたなぁと。

髪を結う時に
「あんこ」なるもわもわと初めて出会い
「これがあんこ…?」などと思いつつ
若草色の着物を着付けてもらって
確かどこかの写真館にいったのだろうか。
その着物も確かどこかしらの呉服屋さんで
買ってもらったように記憶しています。
諸事情により
その写真も着物ももうないのですが
ふと思い出しました。

ところでみなさん
千歳飴って食べたことありますか。
ながーくてほそーくて白いの。
私は小さいときよく食べた記憶があります。
甘いもの好きの祖父も好きだったような。


話をしたところ
「千歳飴を…?よく…?食べた、だと…?」
と驚かれたんですが
あれ?そんなに普段食べるものじゃないのか?
もしかして。

逆に驚きました。

美味しいんですよね
千歳飴。
なんかミルキーみたいに粘度のある飴で
こっくり甘くて美味しい。
全部食べきれなくても
それもまたよくて。
あんなに美味しいのに
なんで食べなかったのか?
とむしろ聞き直したり。


…ん?
待て。
ミルキー…?
よく手に入る環境…?
ん?


やっぱりだ。
思い出した。
すべてを。
不二家の千歳飴だ。

不二家を愛する我が家は
立ち寄る機会が多かったんです。
祖父はサヴァラン。
私はブルーベリータルト。
みんなが好きなものを買って。
近くに本屋さんやスーパーがあったので
買い物帰りに
ちょっと甘いものが欲しくなるときは
ミスタードーナッツか不二家に。
不二家の近辺には和菓子屋さんもあって
まぁ甘党な家族にぴったり。
そうだ。
不二家の千歳飴だ。


いつから忘れていたんだろう。
しかし思い出せたおかげで
またいつか不二家の千歳飴
買ってみようかと思います。
七五三どころの年齢ではないですけれど
思い出を買いたい。
今もあるのかしら。

思い出によって彩られる香りのある日々も
新しいものごとに出会って揺れる日々も
私の怠惰な一日が誰かの記念日なのも
そういう繰り返しの中から
生まれていくという常ならぬ日々だと
教えてもらったような気がします。

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