![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87498586/rectangle_large_type_2_e7b12fa208664cc0070a31a65a5412a2.png?width=1200)
地下神殿に、行ってきた。|首都圏外郭放水路
元々、存在は知っていたけど。
きっかけは、夏休みに大谷石採石場跡に行ったとき。
地下神殿ってあったわよね……
と、思っての今回です。
ネットでちょいちょい見たことあるけど、ドコにあるわけ?
と調べてみたら。
埼玉県春日部市。
そう。クレヨンしんちゃんの街です。
行けなくもない。
見学には予約が必要とのことで、早速予約サイトで予約。
コースは色々ありますが、我々は1番お安い“地下神殿コース”。(1人1000円)
文字通り、地下神殿に降りて見学するだけのコースです。(自力で階段の登り降りが出来ることが条件です)
他のコースは、価格もですが、ヘルメットやハーネスなどの着用が必要で、子連れじゃちょっとハードルが高かったです。
シルバーウィークの渋滞にハマりつつ、台風による連日の雨で、見学出来ないんじゃ……と、心配しつつも見学をする、首都圏外郭放水路管理支所 龍Q館に到着。
![](https://assets.st-note.com/img/1663934250137-tIbySB9dBy.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1663934263194-KdaE9hn60C.jpg?width=1200)
周りは、かなり広い広場。
何もない……
そこに、謎のオブジェ。
![](https://assets.st-note.com/img/1663934416189-7OwkKjBqty.jpg?width=1200)
泥水式シールドマシン、というトンネルを掘る刃、らしい。
これは、刃の一部で、実際はこんな姿らしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1663934591932-yPv2ezRnJd.jpg?width=1200)
で、これは刃だけの部分で、実際はこんな感じらしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1663934677001-wlgpTxDm3b.jpg?width=1200)
想像もつかないんだけど、高圧をかけた泥水で崩れないように刃で土を削り取り、削った土は泥水と一緒にパイプでトンネルの外に出す……んですって。
とりあえず、動画を見ると理屈はわかるけど、スケールがでけぇ。
ちなみに、私たちが参加した班には土木技術系の団体さんとかもいらっしゃいました。
好奇心でここまで来たけど、場違い感を感じるのは中銀カプセルタワービル依頼ね……
でもさ。
この、トンネル掘る技術が、今回の首都圏外郭放水路とどんな関係があるの……?
水を溜める施設っていうのはザックリ知ってるけど、よくわからない。
ちなみに、管理室(?)もガラス越しに見学出来て。
![](https://assets.st-note.com/img/1663935587821-UowH6Dvu3j.png?width=1200)
ここは、色んな撮影に使われているそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663935642367-JgKBQNVcep.jpg?width=1200)
キャーーー!ニノの『マイファミリー』も撮影してるし、チェリまほの赤楚衛二くんのサインもあるうううぅっ!!
と、見学前から興奮しながら、これからが本番。
満を持して、地下神殿見学へ。
![](https://assets.st-note.com/img/1663984887760-HuSwVMwjJX.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1663984890275-91Qfmf4sv2.jpg?width=1200)
ここから地下に向かって階段を降ります。
階段は、安全確保の為に撮影禁止。
降りる時は撮れませんでしたが、帰りに登る前に撮影しました。
角度は違いますが、階段はこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1663985173923-ZQFkjZNrPN.jpg?width=1200)
へー、ここを降りてくんだぁ、と普通に降りていたけど、下に行くにつれ、手摺りは湿り、足元も段々濡れてる場所が増えてくる。
そうだったわね、水を溜める施設だったわね……
階段は約100段くらいだそう。
ちなみに、降りるのはともかく、登るのはしんどかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1663985583662-vgORYy0i54.jpg?width=1200)
大きい!
そして、水の匂いがすごい!
着いてまず、川の水を取り込んでいる割にはキレイね……と思ったのですが(もっとドブみたいなとこかと思ってた)
![](https://assets.st-note.com/img/1663985754763-xhahBLWK1p.jpg?width=1200)
何でも、水を取り込んだ後は、見学する範囲は職員さんが手作業で。それ以外の場所はブルドーザーで泥を掃除するそうです。
ちなみに、ブルドーザーはどこから入ってくるの?
と思ったら、天井から降ろしてくるそうで。
天井を見るとブルドーザーの出入り口が。
![](https://assets.st-note.com/img/1663986242967-Mc9S2YxjKZ.jpg?width=1200)
中には、ブルドーザーが落ちない為の車止めもあって。
![](https://assets.st-note.com/img/1663986351575-qtQr2lwxIt.jpg?width=1200)
その先には、第1立坑が。
![](https://assets.st-note.com/img/1663986517205-kKRyPoK7s2.jpg?width=1200)
おおお、デカい。
……で、この、タテコウのは何ぞや?
と、思ったところで、この“首都圏外郭放水路”の構造を知ったのですが。
まず、この辺の地形ね。
![](https://assets.st-note.com/img/1663986749274-KWiwxgCzcr.jpg?width=1200)
写真だから見づらいけど。
この一帯だけ皿のようになってる上に、河の勾配が緩やかなので水が溜まりやすかった、と。
で、それを解消するために
これを、こう!
![](https://assets.st-note.com/img/1663987135225-ebDFu04yxk.jpg?width=1200)
図の右側の水を左の江戸川へ流す仕組み。
つまり、地下に水路を掘って(それで冒頭の泥水式シールド工法の話が出てくるのね!)
↓
それぞれの河の近くに立坑を作り
↓
立坑から水路へ水を流し
↓
水路からこの水槽へ水を入れ
↓
ポンプで吸上げて、高いところにある江戸川へ流す!
ってことらしいのよ!
そういや、名前も首都圏外郭“水槽”じゃなくて、首都圏外郭“放水路”だったもんね。
なるほど、柱の1つにはこんな印がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1663987705174-o8sNiKCL7B.jpg?width=1200)
上には「定常運転水位」、下には「ポンプ停止水位」とある。
上は受け入れMAX、下はポンプで吸い上げ出来るギリギリの水位ってことね。
っていうか、よく見ると、定常運転水位ってとこに水の跡なのか黒い線が……
![](https://assets.st-note.com/img/1663988237046-iOXMjIv3xn.jpg?width=1200)
うわぁ、ホントにMAXまで受け入れたことがあるんだぁ。
で、柱の向こう側にはポンプがあるのか……
![](https://assets.st-note.com/img/1663988463663-XCwpYGfLSU.jpg?width=1200)
ちなみに、↑この写真は、見学範囲ギリギリで撮影したんだけど。
凹みがあるのか、この辺はスニーカーじゃ浸水しそうなレベルの水溜まり……
![](https://assets.st-note.com/img/1663988607390-Zl4094cIDn.jpg?width=1200)
と、いうワケで。
好奇心で見学に行った首都圏外郭放水路ですが。
良いお勉強になりました。
世の中スゲーこと考える人がいるんだなぁ。
ちなみに。
地上に戻ってきて気がついたのですが。
第1立坑の上はスケボー広場に
![](https://assets.st-note.com/img/1663989174051-hBscpOxxp7.jpg?width=1200)
そして、謎の広場は水槽の上でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1663989274754-ZB4e4W6y3i.jpg?width=1200)
なるほど……転んでも(転んでない)タダでは起きない、それが首都圏外郭放水路か……
好奇心で見学するだけでも、充分楽しめる場所でした。
場所が場所ですが、ご興味のある方は足腰が元気なうちに(笑)!
よろしければサポートをお願いします。