記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

一睡の夢を見させていただきました。良き夢にございました。|NHKドラマ10『大奥』

面白かった!
NHKドラマ10『大奥』

今更、ストーリーに触れなくても良さそうだけど、たまに史実通りの大奥をやってると思ってる方もいらっしゃるみたいなので。

江戸時代の徳川三代将軍・家光の時代に、日本で若い男性が罹り死に至るという“赤面疱瘡”という疫病が発生。
そのせいで男性は1/4まで減ってしまい、それを他国に知られない為に鎖国をし、男性は子種を付ける為だけに家の奥で生かされ、市政で働く人も、将軍も、皆、男名を名乗りながら女が担うようになっていった……

という、よしながふみの同タイトルの漫画のドラマ化。

ちなみに原作漫画は、全19巻。完結済。

シーズン1は原作同様、女性が将軍になるのが当たり前になっていた八代将軍吉宗の時代から始まり、男女逆転の始まりを描いた家光編、そして、子孫を残すことだけを求められ苦しむ綱吉編、そして、財政難と後継者問題、疫病との闘いに立ち向かい始めた吉宗編へと戻って終了。

いやー、面白かった。

以前のTBSでの映画化、ドラマ化も見ていたけど

NHK版は尺も長い分、しっかりやっていて良かった。

原作でも、ドラマ版でも加納久通が好き。
可愛い、人の良さそうな顔して、藤波と丁々発止でやりあう豪胆さを持ってるとことか。

優しげな顔の裏にある、目的の為なら手段を選ばない腹黒さとか。

これ、貫地谷しほりさん、楽しかっただろうなぁ。演じるの。

こういう女性、なれないけど憧れるよね。
物腰は柔らかで、キレ者。
近くにいたら嫌だけど。怖いから。

そして、ドラマ版オリジナルの杉下の最後は優しかったなぁ。

愛する人と子を成すことが出来なかった有功や、子を成す事だけを求められることに抗った右衛門佐らのストーリーを回収するような最後で。

子種がない、と言われて、行き場を無くして大奥に来た杉下が、最後は家重らに父と祖父と呼ばれ、吉宗には夫婦のように甲斐甲斐しく世話を焼かれ。

奇しくも、右衛門佐が綱吉に言った、「生きることはただ女の腹に種を付け子孫を残すことではない」ということを肯定してくれる、希望のある終わり方でした。

途中、水野の大奥復活とかで、「まさか平賀源内のくだりとか端折る気か?!」と焦りましたが、違いました。
やるって言ってたもんね。医療編。

秋から始まるシーズン2は、医療編と幕末編。シーズン1最終回で平賀源内は鈴木杏さんが演じていましたが、その他のあの役とかこの役を誰が演じるのかがとても楽しみ。

早く続きが見たいなぁ。

この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,675件

よろしければサポートをお願いします。