こじらせ次期公爵×前向き没落令嬢のラブストーリー｜漫画『「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます』
突然ではありますが
わたくしエルサ=ユカライネンは
こちら
ただいま初めて お会いしました ユリウス様と
本日 結婚いたします
ユカライネン公爵家は、亡国の王家と物語の舞台であるラルト王国の王家の両方の血を引く血筋の良い家柄。
しかし、血筋は立派だが、100年前にラルト王国に攻め入った亡国の王族であり、ラルト王家と繋がりはあるものの、土地や財産などの権力に繋がるものは全て剥奪。
主人公・エルサも、その家族も自給自足に近い生活をしていた。
そんなエルサが結婚できる年齢になり、結婚の申込が舞い込む。
お相手は、アレクシス王太子の側近で、ロイアス公爵家の長男、ユリウス=ロイアス。
全く知らない相手だが、提示された条件の良さを見て、エルサは結婚を決めた。
お父様 お母様 ハンネス（弟）が幸せに暮らしてくれれば
どんな方が来たって
わたくしはきっと耐えられます
そして結婚式当日。
現れたのは、驚くほどキラキラした容姿をしたユリウス。
豪華な式と、家族に祝福され、ロイアス公爵家へ向かうと、結婚式までのにこやかな態度を一変させたユリウスにこう告げられるのだった。
ひとつ言っておく
俺はきみと結婚したがきみを愛するつもりは一切ない
契約結婚だと思ってくれ、という言葉に、自分は口減らしの為に結婚をし、この婚姻がお互いの利益になるなら一方的に負担をかけるわけではないとわかって安心だと答えるエルサ。
こうして 少々普通とは違いますが
わたくしたちの 結婚生活が始まったのです
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凸版印刷系出版社の作品
作者は水埜なつ。
読み切りは何作か描かれているようですが、コミックスは今作と同様原作付きで1冊配信されています。
原作者は三沢ケイ。
こちらは、女性向けライトノベルの作家さんで、すでに何作か配信されており、他作品もコミカライズされている人気の作家さんです。
現在、コミックス2冊。
単話版はBookLiveにて15話まで配信中（2022-06-09現在）
出版社はフレックスコミックス。
聞き慣れない出版社でしたが、BookLiveが100%株主でした。BookLiveが凸版印刷のグループ会社なので、凸版印刷系の出版社のようです。
レーベルはCOMICアーク。
異世界ファンタジー作品のレーベルで、小説家になろう作品のコミカライズが中心のようです。
ド定番、タイトル通りだからこそ
女性向けライトノベル、TL小説の定番といえば、身代り・契約結婚・没落貴族だ。異議は認める。
とにかく弱みに漬け込まれて、不本意な関係を結ばされたにも関わらず、気がつけば……という展開である。
この作品もタイトル通り、もれなく没落貴族であるエルサがユリアスと契約結婚をするところからストーリーが始まる。
恋愛漫画のド定番である。
夫に顧みられない生活の中、エルサは、それまでの生活と同じように使用人たちと良好な関係を築き、野菜を育て、ユリアスに彼女の知る“家族”としての関わりを持とうとする。
エルサと結婚して数ヶ月
ただあの娘と 毎朝 食事を共にし 送り出され
帰宅すれば迎えられることを
受け入れているだけだ
きっと俺には 家庭というものが
理解できて いないのだろう
一方でユリアスは、園芸が趣味だと聞いたのに野菜を育て、使用人たちと仲良く手仕事をするエルサを不思議に思っていたが、次第に彼の知らない“家族”になろうとするエルサに惹かれていく。
どうして 彼女は
当たり前のように 寄り添ってくれるんだろう
ド定番なだけに、安心して読み進められるが、だからこそ、捻りのないまま無難なところに不時着しないかが今後の心配ではある。
とにかく今は、慣れないことに戸惑うユリアスが可愛い。
現在、BookLiveで3話まで無料配信（2022-06-30まで）しているので、是非、読んでみてほしい。
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