激ヤバ

激ヤバ、遂に読了しました
ランジャタイのツッコミ、伊藤幸司さんのエッセイ本

おもしろかった!
そんな笑うつもりで読み始めたわけじゃないのに、笑いが堪えられなくなった
それからめちゃくちゃ泣いた
声に出して読んでみたんだけど、音読って心と文を直接繋げる効果があるみたいで、わけも分からずに泣いてしまった
どこに感動しているのか?そもそもこれは感動なのか?とにかく私の身体のどこかに響いて、涙が溢れてきた(鼻水も)

そう、この本!
めちゃくちゃ良いのに、汚い!
汚いから人に勧めづらい!
半分くらい汚い話題でできてる
いやーでもおもろいんだよなー 伊藤ちゃんの得意ジャンルのひとつに汚物があっただけなんだろう
笑いたい、泣きたい、人の生活を覗きたい、色んな需要に応える本だと思います


この本のところどころから、伊藤ちゃんのすべての生き物に対する慈愛の心を感じるんだよね
それが泣ける
すべての生き物、だから私も含まれている
会ったことないけど、関わりのない私ですら慈愛を向けられる対象なんだ!って疑いなく思えるのは素晴らしいこと、それに救われます
この最悪の世界で、そんな人がいるなら捨てたもんじゃないなと思えるというか


どこまで本当で嘘なのか分からない
3歳のときに、5人の同級生に囲まれて「敵だ!」って言われたのとか、さすがに嘘じゃんwってなったり(違う惑星で排斥された過去があるって話と繋がってて面白かった)
みんなのことが大好きで大嫌いです!というキラーフレーズが最後に出てくるのだけど、これは本当なのだろう

全体を通して、私が見えている伊藤ちゃんが確かに存在していた
エッセイとして「自分」が表れる文章って最高じゃないですか?私もそれになりたい

よく、自分は調子のいいことばかり言って……と落ち込む
耳障りの良いことを言うことばかり得意だよね、無責任だよねって


でもやっぱり、最後のこの言葉はストレートに響いた

考えたのだけども、結局のところ、人生に失敗しても、誰かを幸せにできなくても、誰かに恩返しをできなくても、何かに間に合わなくても、全てを懸けた願いが叶わなくても、誰かを救えなくても、嫌なことばかりでも、一人ぼっちでも、自分なんていらないと思っても、どれだけ死にたくなっても、自分が生きてるだけで大成功。優しく生きてりゃたぶんそれでいいでしょう。


結局私はこういう言葉が嬉しいんだなって
自分の将来に不安になって、自己啓発本とか読んでると「お前はダメだ!このままじゃダメだ!」って思わされる 直接こう言ってなくても、そう感じて居心地が悪い

自己啓発本のこのままじゃダメだ!と、激ヤバのこのままでいいよ。
どっちも同じだけ無責任だ。こんなに大きなことを言って、私の人生に責任を取ってくれるわけではないのだし
だとしたら、私は自分の好きな方を信じていい。同じだけ無責任なのだから
かつて自制していた無責任に救われている、だってこんなに泣いてる

無責任に人を励ます自分に罪悪感を抱いていたけど、自分の上を行く無責任さ(しかも堂々としている)に肯定されました
無責任の成功体験が自分の中にできたから、もう無下にできない。これが嬉しい


そんな感じで!とりあえず書きたかったことを書けたから終わりとします
また笑いたくなったら読もう
またね〜〜〜

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