見出し画像

6月30日 6月、終わるってよ

6月が終わる!
はやすぎる!

今日はいろいろと楽しみなことができた一日だった。



これまで家計簿をつけておらず、お金関係は完全にフィーリングで運用していたのだが、そろそろガッチリしっかり運用していきたい。

『プロジェクトヘイルメアリー』を読み進める。

ページを捲れば捲るほど面白くなってくる!しかし、絶望的な状況だ。そんな状況にも関わらず、沈鬱な雰囲気がみられないのは主人公の性格が楽観的で、前向きだからだろう。小松左京なら思弁でも語っていそうなところだが、本作の主人公はなぜ?という問いから始め、解決策をつきつぎ考え出していく。実際的で、科学の実験を見ているかのようなワクワク感がある。

「もしぼくが天文学者で、誰かに光の点を見せられたら、それが金星かどうか、どうすればわかるんだ?」
自分の問いに自分で答える。「IRシグネチャーを見る! だがアストロファージはちがうことをしている。オーケイ、誰かがぼくに光の点を見せて、その点の温度を確認するのにIRを使ってはいけないという。さあ、それが金星かどうか見きわめるには、ほかにどんな方法がある?」  分光法。二酸化炭素を探す。  
あるアイディアが浮かんで、ぼくはキュッと片眉を上げた。  
光が気体の分子に当たると、電子が活発に動く。そしてやがて落ち着くとエネルギーを光として再放射する。しかしそのとき放射される光子の周波数は、当該の分子独自のものになる。天文学者は何十年も前から、遥か彼方にどんな気体があるのか知るのに、これを利用してきた。これが分光法だ。
金星の大気は地球の気圧の九〇倍で、組成のほとんどは二酸化炭素が占めている。だから金星のCOの分光シグネチャーは圧倒的に強いはずだ。水星には二酸化炭素はまったくないから、いちばん近い競争相手は地球ということになる。しかし金星と比べたら地球のCOシグネチャーはきわめて弱い。アストロファージは金星を見つけるのに発光スペクトルを利用しているのではないだろうか?
あたらしいプラン!  
ラボには無尽蔵と思えるほど大量の光学フィルターがあった。周波数を選択すれば、それ用のフィルターがある。ぼくは二酸化炭素の分光シグネチャーを調べた──ピーク波長は四・二六ミクロンと一八・三一ミクロン。
ぼくはそれに該当するフィルターを見つけ出して、それ用の小さな箱をつくり、そのなかに白の豆電球を入れた。これで二酸化炭素の分光シグネチャーを放射する箱の完成だ。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』119-120p(Kindle)

ああ、しばらくはプロジェクトヘイルメアリーを読み続けられる幸福に浸れる。これ以上なにを望みうるのだろう?

晴れ
『プロジェクトヘイルメアリー』
『給料』

(2022/06/30)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?