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20代無職望まない妊娠をする


ピル飲んで月経困難症の治療をしていたので、妊娠しないと思っていた。ただ、3月末で引っ越したこともあり、どこを受診しようと思っている間に次のピルがなくなり、取りに行かなきゃと思っているうちに妊娠してしまった。

びっくりしたけど、妊娠は嬉しかった。
好きな人との子供は嬉しいし、産みたいし、わたしは29歳でいい年齢で相手も28歳だったので、出来たら結婚しようとなると思っていた。
妊娠検査薬が陽性で、産婦人科にいき胎嚢を確認、5週であることが分かった。

3月末で退職して無職をしていたが、今回就職が決まったばかりの出来事だった。
来年の4月採用の仕事ですが、いま無職だといったら採用の前倒しを検討するとのこと。

前々から行きたいなと思っていたところだったので、嬉しかった。
福利厚生もいいし、給料も前と同じくらいもらえる。
公的な機関なので、妊娠を伝えてもなんとかなるのではないかと思っていた。
育休はとれなくても、働かせてくれると。

彼氏に会いに行き、妊娠を伝えた。

「どうしたい?でも俺の給料だけじゃ無理だよ」
「いずれは結婚出来たらいいなと思っていたけど今じゃない」
「俺は結婚したいかどうかも分かんない、君と結婚したいかどうかわかんない。裏切られたらいやだし」
「てかなんでピル飲み忘れたの。妊娠しないと思ってた。もしかして仕組んだ?出来たら結婚すると思ってたんでしょ」
「俺は今まで虐待されて経済的にも恵まれなくて。だから幸せになりたい。いま産んでも誰も幸せにならない。結婚したからと言って、幸せじゃない人はいくらでもいる。責任責任言うけど、責任だけで子供産むわけ」
「もう、好きにして。俺は中絶してほしいと思ってる。でも君は思ってない。いわれたとおりにする。結婚しないならするし、認知してほしいならする。中絶するなら全額出す」

最低な男だよね?笑

わたしは出来たら結婚するのは当然だと思ってた。
お金もあるし、年齢も年齢。
次出来るかなんて誰にも分からない。
仕事柄、不妊の人をたくさん見てきた。死産した人も見てきた。
産まれたばかりの子供をみて、泣いているお母さんをたくさん見てきた。
妊娠も出産も奇跡的で、いつか自分もそういう日が来たらいいなと思っていた。
もちろん彼氏もその覚悟があってそういうことをしてると思ってた。
出来た子供に責任を持つのも、彼女に責任を持つのも当たり前だと思ってた。

彼氏は恵まれない幼少期を過ごしたせいで、どこか子供で、傷つきやすい。
わたしのちょっとした行動で鬼のようにメッセージを送ってきたり、電話してきたり、不安になりやすい。
自分がいちばんじゃないと耐えられない。愛されたい願望がある。
お母さんが嫌いと言いながらも、一番愛されたかった時期に愛されなかったからかいつもお母さんの言いなり、かつお母さんに今でも愛されたいと思っている。
そんなの分かってたけど、いずれは子供が欲しい、女の子かわいいだろうなって言ってたじゃん。
お母さんの変わりに愛情を注いでくれる存在として、彼女を求めていたんだろうな。

そんなひどいことを言われても彼氏を好きなバカな自分がいる。
離れられる気がしない。
今でも結婚しようといわれたら喜んで結婚する。
なんなら無理矢理でも結婚して子供を一緒に育てようと思う自分がいる。

母に妊娠のことを話した。
今年30になる女がやることじゃない。もっと賢いと思ってた、バカだよ。
相手も相手だし、結婚してもうまくいかない。反対する。
中絶するなら相手とは別れて、二度と会うなと。

その通りだ。
いい年齢の女がやることじゃない。

相手のことを勘違いしていた。
そういうことをするのは出来たら結婚するからだと勘違いしていた。
避妊を人任せにしたのに、結婚を仕組んだとか言ってくるのは自分を大切にしてくれない人間だ。
結婚も、責任を取る気もない相手だと思っていなかった。

もう考えるのを放棄したいけど、
胎児を考えてあげられるのはこの世にわたししかいない。

26日にまた受診して心拍があるか確認することになる。
そこまでにどうするか考えていかなきゃいけない。

男を見る目がないのを笑ってほしい。
そしてそんな男を嫌いになれないのを笑ってほしい。

人生でこんなに悲しい、喪失感を味わう日がくるなんて思ってなかった。
望まない妊娠をするなんて思っていなかった。

胎児とともに消えてしまいたいけれど、
母がわたしが死んだら自分も死ぬというので消えないようにがんばります。

産むかどうか決められないけど、
おなかにいる時間を大切にしてあげたいと思います。
中絶するかもしれないのに、大好きなアルコールを飲まず、コーヒーを控え、葉酸を飲む変な女です。

いつも暗くてすみません。
自分の思うことを正直に書いているので、見守ってくれると嬉しいです。

スキしてくれるとわたしに通知が来ます。
読んでくれる人がいるんだなあと嬉しくなりますでのぜひ!

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