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仏領ギアナの観光地 カカオ、昆虫博物館のマトゥトゥ

仏領ギアナは観光という点では見どころが少ない。

実際、仏領ギアナに来る人の大半は現地に家族がいるからついでに観光するという方と、南米一周旅行で通りがかった方、ロケット発射に携わるために来た方くらい。

あと、おすすめ出来そうな方はジャングルの植物や昆虫、ロケットが好きな方。

そんな仏領ギアナでも一応観光地はある。

そのひとつが、以前にも書いたけど、東南アジアからの移民たちが多く住むカカオ。
ベトナムやラオスからのモング(Hmong)と呼ばれる東南アジアの政治難民たちがフランス政府から土地をタダでもらって避難してきたのが約40年前。
当時はまだカカオはジャングルで徐々に開拓して今の村になった。今ではカイエンヌからの道も舗装されているのでカイエンヌから車で1時間半くらいかな。
カカオに住んでるのはギアナの人口の約10%らしいけど、彼らがギアナの90%の野菜や果物を育ててる。
ちなみに仏領ギアナの人口の2%くらいがモングの人々らしい。

カカオはカイエンヌからも比較的近く、日曜日には民芸品の市場が開かれる。

村の中心部に屋根付きの市場があって、そのすぐ横には中華麺の屋台。
村の周りはジャングルなので、緑の中をちょっと散歩したりもできる。


ここから先は昆虫が苦手な方は注意!
昆虫の写真があります。

カカオの村の中心部には昆虫博物館がある。

館長のおじさんはアマゾンに生息する昆虫たちを集めて標本にし展示している。昆虫オタクらしく、かなり詳しい。
生きてる昆虫もいて、村の子供たちに「昆虫を見つけたらお小遣い上げるから持ってきて」なんて言って集めているみたい。

アマゾンのジャングルにはびっくりするくらい大きな昆虫たちがたくさんいる。多分虫好きの人にとってはパラダイスではないかな?

中に入ると昆虫の標本が所狭しと並べられている。

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中には生きた昆虫もいる。名前は忘れたけど、でっかいゴキブリみたいなのとか、でっかい尺取虫みたいなの、タランチュラみたいなでっかいクモとか。

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ちなみに仏領ギアナのMatoutou(マトゥトゥ)と呼ばれるでっかいクモは毒がないので、ペット(!)として飼う(?)人もいるんだとか。
旦那から一度「同僚がクモを職場に持ってきたのでいる?」と電話がかかってきて、全力で拒否した。昆虫は結構平気なんだけど、クモだけはダメ。無理。

友人は朝シャワーを浴びようとしたら天井からマトゥトゥが降ってきたとか。怖すぎる。

この博物館で初めて知ったんだけど、マトゥトゥみたいなでっかいクモは脱皮するらしい。脱皮した皮がきれいに形を残してる。

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実はこれ、脱皮した皮。
とてもじゃないけど、本物は触りたくない。

そしてこっち ↓ は生きてるマトゥトゥ。

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綺麗な昆虫もいて、これはモルフォ(Morpho)と呼ばれる青い蝶。カイエンヌでもよく見る蝶。青く光を反射しててとてもきれい。

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ということで、知らない昆虫がいっぱいなので、仏領ギアナに来ることがあったら、ぜひカカオにもよってほしい。
館長のおじさんがすごく話上手で聞いてるだけでおもしろいから。





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