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やっぱり家にいるときが良い

久しぶりに書きます。

ステイホームで家にいる時間が増え、出かけたい気持ちもあるけど、やっぱり家はいいなと感じる今日この頃。

最近、『薬は渡した後が大事』という考えのもと、薬剤師による電話での服薬フォローの必要性が高まってきています。

薬局では、薬に関する疑問や不安、不明点などがあった際には、患者さんからの電話での問い合わせを随時受け付けています。(お薬電話相談
電話での服薬フォローは、薬剤師から患者さんにお電話させて頂き、服薬の状況、体調の変化、質問等を確認します。

これまでもやってなかったわけではありませんが、意識的に実施することは少なかったかもしれません。←反省・・・。

1ヶ月ほど前から、薬局のスタッフと“電話での服薬フォローを積極的にしてみないか?”と意識を統一し取り組み始めました。
この1ヶ月で実施した電話でのフォローは、約40件。ほとんど毎日時間を見つけて患者さんに電話をかけています。

1ヶ月間を振り返って、この取り組みの重要性を再認識。
特別な取り組みでは全くなく、むしろ“なぜ今まで習慣的にやっていなかったのか”、と反省するばかりです。

薬局での服薬フォローの流れです。

①服薬指導時に電話でのフォローの必要性を判断
 ○新しく薬が処方されたとき
 ○薬の種類が変更になったとき
 ○薬の量が変更になったとき
 ○その他、確認すべきことがあるとき など
➡いずれかに該当する患者さんはかなり多い。
 意識することで服薬指導の質は間違いなく向上することを実感。
 また、若手薬剤師の育成の視点からも◎

②患者さんに薬剤師から電話で服薬状況を確認させて頂くことを伝える
 
○伝えるときのセリフ例
「お薬の種類によって、十分な効果が現れるタイミングや副作用の起こりやすいタイミングは様々です。飲んで頂いている薬に合わせて、適切なタイミングで確認のお電話をさせて頂きます。」
➡拒否する患者さんは少なく、ほとんどの患者さんに喜ばれます。
急に電話をするより、ある程度の日時を決めておく方が良い。
薬と一緒に安心を届けられていることを実感。

③患者さんと決めた日時に電話
 ○あらかじめ電話をすることを伝えているので会話はスムーズ 
※急に電話すると、「薬局から電話?何事!?」となるので注意。

④患者さんから得た情報を処方医へフィードバック
 ○
この取り組みをすることを近隣の医師には事前に報告
➡医療連携を円滑に進めるには、”共有”が重要
医師にとって薬局からの情報提供はまだまだ非日常である
 非日常が急に増えることは連携の妨げになるのではないかと考えてます。

この取り組みの中で特に強く感じたこと。

”やっぱり家にいるときがいい”


薬局での対面での服薬指導よりも電話での方が患者さんはたくさんお話してくれます。薬が変更になってからの体調変化、症状の変化、不安、疑問点などなど。降圧剤の変更後の毎日の血圧を教えてくれる方、症状が変わらないことの不安を訴える方、効果を実感して安心している方。本当に貴重は情報を教えて頂けます。

診察のときに先生には伝えられなかったことを薬局でお話してくださる患者さんはたくさんいます。薬局は相談しやすい場所?

正しくは、"薬局より家”だったのです。

そりゃそうですよね。家に比べれば、薬局はアウェイのはず。

患者さんにとって、何でも相談しやすいかかりつけ薬剤師が、お家に電話で体調確認。確認したことはしっかりと薬歴に記入。
処方日以外の薬歴記入が増えることは、対人業務の充実を表してるのではないかと思います。次回来局までの変化をしっかり記入していくのです。

特別なことではなく、必要なことだと思います。

まだまだ取り組みはじめたばかりではありますが、患者さんが安心して薬を飲めるようにサポートしていきます。

今後はオンライン診療、オンライン服薬指導も広まっていくと思います。
”家”がもたらす効果は、医療現場においても何かしらの影響をもたらすかもしれませんね。

次回は、「薬剤師による服薬フォローから医師へのフィードバック」についての考えを書いてみたいなと思います。

最後まで、お読み頂きありがとうございました。


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