「『 THE FIRST SLAM DUNK』見てきた」2022/12/07

スラムダンクの映画見てきたし、ついでに年末年始に備えてワクチンもうってきた。プロ野球選手がにんにく注射するみたいなノリだな。今でもあるの? にんにく注射って。

映画、良かった。
昨日全巻読み返した、その感動(何回読んでも毎回じーんとする)が映画にちょっとイロをつけちゃってる感は否めないんだけど。すりきれるほど読んだ漫画に、2022年に読んでないページが加わって、それが動くんだからたまらないよ。作品の出来と関係無く幸せになってしまう心の部分がどうしたってある。
それに何と言っても作ってるのがイノタケだからね。原作に無い描写が出てきても、「解釈違い」かどうかを検討しないでいいのは気持ちが楽だ。我ながら狭量な奴の感想だと思う……。でもそうだろ? どれだけ原作が再現されてるかとか、私と作り手の解釈を常に見比べて、違っているならどっちが正しいのかとか、考えなくて良くて、ただただ、あのときイノタケが描こうとしていたものってこういうのだったんだ! ってリアルタイムに感動し続けながら映画を見る気持ち良さがあった。
でも、ちゃんと原作の、自分が友達と何回も話したようなセリフひとつひとつも大切にされてた。これはマジで原作者が関わるメディアミックスあるあるだと思ってたから、嬉しかった。
試合がちゃんと描いてあるだけに、素直に試合のシーンだけのバージョンが見たい気も若干したけど、バスケットボールを通して人間を描きたい、ってのがスラダン以降の「リアル」とかでもイノタケの創作におけるテーマでもあるんだろうから、それを通したのかなと。
あ、私は声優大好き人間だから当然テレビアニメ版の声優陣も大好きだけど、テレビアニメとTHE FIRSTでは全くテーマが違うって事前の宣伝だけでも伝わったから、声優違ってもそらそうよの気持ちだった。試合以外の時間の描写がもっと多かったら色々あるのかもしれないな。でも今回はとにかくバスケットボールをしている最中のシーンばかりだったし。
(敢えていちゃもんつけるとしたら、このキャストラインナップなら晴子さんももっと若い子にしてくれ、ってくらいか。クリエイターって坂本真綾好きだね〜〜ほんと。)
3Dの細かいところもどうなんだって気持ちはあるけど、3Dじゃなきゃこんな風に新作アニメがぼんと出てくることもなかったろうから、まあ良かったんだと思う。3Dのアニメって、この技法じゃなきゃ映像化は難しかっただろうみたいな作品多いから、アラがあってもそれごと受け入れるかあって感想になることが多い。今回もそうだった。いや、アラとか言ってますけど、こだわりも伝わるし尋常ならざる努力の賜物であることも伝わってますよ?[誰に?]

副反応で熱が出ちゃう前にささっと感想でした。

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