ほぼ生成AIだけを使って、スマホだけで学べるプログラミング学習アプリPILEをつくった話。その舞台裏も公開。
こんにちは入江です!
2023年8月より、5年がんばってきたMENTAを退任し、新しくLancers LLM Labsを立ち上げ、その責任者となりました。
LLM Labsは生成AIの可能性を最大限ひきだすべく、社内外でプロダクトを通して新しいイノベーションを起こすことを目的としています。
その第一弾として、プログラミング学習アプリPILE(パイル)を8/1にリリースいたします!もうすでに予約可能です。
生成AIにコードを書いてもらい、教材コンテンツもつくってもらう
今回のアプリは僕がひとりで2ヶ月ほどで開発したアプリです。ですが、はっきりいって同じ規模のものを本当にひとりでつくっていたら倍の4-5ヶ月はかかっていたと思います。
僕自身、iPhoneアプリを自分でつくっていた経験がありました。とはいえそれは昔の話です。言語も今はSwiftに変わっており、開発をとりまく環境は大きく変わりました。そんな中でゼロから勉強して開発していてはとても時間がかかってしまいます。
また今回、学べるコースは15コース、138セクションとかなりのボリュームです。これだけの幅広いスキルの教材をひとりで作れるか、作れたとしてもちょっとしんどすぎてやりたくないです・・・。
そこでChatGPT+GitHub Copilotを活用してコードやコンテンツを生成してもらい、監督者として進めていきました。
ChatGPTでアイデアの壁打ち
最初はそもそもどんな学習アプリだといいだろう?というようなことも考えていて、アイデアの壁打ちとしてChatGPTを使ったりしました。
壁打ちしていて、電車で移動中とかの5分とかスキマ時間を使ってスキルアップできるものがあるといいなと思いました。さらには自分でやるとしてもキーボードでちまちま入力するのは面倒くさいしやりづらいな…ということも思っていました。
そうこうしながら、プログラミングの基礎をサクッとライトに学べて学んだ後は3択問題やかんたんな穴埋め問題で理解度を深めることができる。全体感をつかめて、おもしろいなーと思ってもらえる、そんな入口としてのアプリになればいいなというところからおおまかなコンセプトができていったのでした。
学習教材をつくる
そして、実際の教材作成です。
まずコース内容については、ChatGPTにセクションをつくってもらい、この内容もいれてほしい、これはいらないなどを会話しながら最終的なセクションをつくりました。
PILEには解説→3択問題→穴埋め問題の流れがあり、そのためにあらかじめSwiftで構造体をつくり、実際にアプリではそのデータを読み込んで表示をしています。
あとは構造体にそった形でChatGPTに出力をしてもらいます。
たとえば苦労した点は
指示したとおりの構造形式でアウトプットしてくれないことがあった
コードが唐突で説明が不足していることがあった
GPT3.5ではまだ使い物にならなかったのでGPT4を使う必要があった
穴埋め問題が意味のない穴埋めになったりしていた
などがあり、最初は何度もプロンプトを改善したり、たとえば解説パートを複数回ChatGPTにわかりやすい文章に作り直してもらったり、Temperatureの数値でバラツキを抑えたり、わかりにくいところにコメントを追加したりなど、地道な作業がありました。でもたぶんここが大事なポイントだったと思います。
AIにコードを書いてもらう
基本はつくりたい機能を伝えてひとつづつ実装していきました。そして実際の挙動にならなけれコードを修正してもらったり、エラーがでたら聞いたり。
つい最近copilot chatもでました。これは本当便利で、プログラミングはAIのサポートで限りなく効率的に開発できるようにすでになっています。
そして完成したコンテンツ一覧
お納めくださいm(__)m
ということで、興味を持っていただいた方はぜひご予約下さい!
そして今後もLLM Labsとして、たくさんのプロダクトをリリースしていきますので応援していただけたらうれしいです。
気に入っていただけたら、シェアしていただけるとうれしいです。