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元ウエディングプランナーの結婚式準備記録④式場見学後編

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式場見学後半戦の心持ち

A式場、B式場を回り終え、残りC式場か第一候補A式場かの選択をする日が来た。日程としてはC式場→A式場の順。この日までにA、Bで集めた情報や日取り、空き状況を両家に伝えて擦り合わせを行い、最悪C式場の当日成約特典次第では成約へいける準備もしていた。(C式場は当日成約特典が大きいため)

C式場

C式場(筆者撮)

最早何を撮ってるのかわからないレベルのぼかしとトリミング、ぼかしが濃いのこの式場のあるスタッフの接客が一番の(悪い)式場見学でのインパクトであったからである。

雰囲気はA式場に近いレトロアンティーク、しかしAと比べて少し落ち着きと高級感のある。イメージ的にはA式場チャペルとC式場宴会場、A式場宴会場とC式場チャペルが雰囲気や色味が近い。
チャペルは自然光も入り明るい色合い。アットホームな挙式ができそう。
チャペルだけの好みで行けばCに軍配。
披露宴会場もレトロな雰囲気で統一感があり、インテリアも魅力的だが、会場の構造が元々披露宴会場のために作られたわけではないので少し特殊で、柱や壁で入り口や高砂が見えづらい席があるのは気になった。

プランナーさんの接客も丁寧で、ただ話の端々でA式場よりかは高くなる、ということは何度か念押しされた。プランナーさんからも「もし費用で決めるのであれば・・・」と何度も言われたが、こちらは以前条件出しした通り「費用は気にするが、お金をかけるに値すると納得のするものであればきちんと出す」と伝える。

「やたらA式場を勧められるな・・・また金ない冷やかしカップルだと思われてるのかな・・・」と旦那と試食しながら話している中で、私はある違和感を感じていた。

意外な刺客、隣のテーブル

私たちの担当者が見積もりや資料を取りに行く際、また試食中などは他のテーブルの会話が聞こえてしまう。(ウエディングサロンは他のテーブルの声が聞こえるのは割とあるある)少し離れたところに座るのはプランナーと私たちと同じく会場見学のカップル。
聞き耳を立てたわけではないが聞こえてしまうのは仕方ない。最初はぼやぼや耳に入るくらいだが、だんだんとそこの接客が気になってきた。

気になるのはプランナーの接客。はじめに自分の経歴の話を長々してる。とにかく私はいろんな式場で経験あるから2人は大船に乗ったつもりで私に任せてください!という自信。対するカップルは確かに、あまり参列経験が少なさそうな若いカップル。
接客の詳細は控えるが、最も気になったのは基本的に他式場貶しスタイル
・・・いや、まあ、実際ウエディングプランナーの営業として他会場と比較する方法はある。ただ基本的にこれは他式場で物理的に無理なところなどを伝えたり、自社の強みを比較して印象付けるため使うべき方法と自分は考えている。(例・D式場は演出が天候に左右される、E式場はエレベーターがない、他の会場では通常かかるドレス持ち込み料がうちではかかりません!等)私が特に気になったのは、
「G(系列)の式場はスタッフがダメです!(要約)」という発言。

・・・・ほ〜お(元G系列のブライダルスタッフ)

まさか離れたテーブルにその系列のスタッフが座っているとは思うまい。
先も言ったが他社と比較して自社を推すという接客は営業の王道手段。というか営業とは究極そういうもの。だからといって所属してた(し今も取引がある)式場の人間性を貶して接客するスタッフに自分達の結婚式を任せたくないなという気持ちになる。

そして見積もりがきた。「やはりうちの方が高いですよ。」それはまあそういうものだろう。
そして最後に聞いた。
「もしこちらで成約したら貴方が最後まで担当される一貫性ですか?」
「いえ、私とは別の打ち合わせ専門のスタッフが担当します」
おそらく営業と打ち合わせは部署が違うはずだが、あのスタッフの時点でここの教育方針がわからん。担当してくれた人はいい人だったが。

見学ポイントと評価
〇雰囲気 ☆☆☆★★
チャペルの雰囲気は一番好きだが披露宴会場の柱が気になる。
〇料金 ☆☆☆★★
比較して高いのは仕方ない。念押しが気になった。
〇少人数婚向けか ☆☆☆★★
サイズ感としては丁度いい。当日の動線もちょっと細々してそう。
〇バリアフリー ☆☆☆★★
控室が2階にある。1階で過ごせなくもないけど。
〇接客 ☆☆★★★
言わずもがな。あくまで私には合わなかった。
〇雨天時 ☆☆☆☆☆
館内で全て完結。外も使えるが使わなくていいかな

 別館チャペル→披露宴会場までは外移動後日、プランナーさんから追いかけ営業が来て、他の式場に決めることと、要因として例のプランナーのことを伝えた。あくまで「他式場の貶しが自分に該当したので不快になった」程度。プランナーさんは謝罪もしてくれたけど内心、「やっぱり値段で決めてんじゃん!」とか思われてるかもな。別にいいけど。

A式場再来

結局B式場とC式場を見学して最初のA式場より安い見積もりを獲得するつもりが、A式場が一番安いという結果に。作戦は失敗したものの、一番好印象だった式場が一番安いのは嬉しいことだ。
再びA式場に帰り、試食をいただいて(案の定私は他式場との味の違いはわからなかったから省略)さらに見積もりの説明があった。
前回の見学後に出た質問や相談がメインで、あまり値下げや交渉といった流れではなかったが、それでも私たちの懸念点だった箇所を特典を更に付けてもらい、めでたくA式場に成約をした。

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