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lazy Sunday morning

maison margielaのlazy sunday morningを嗅ぐと沢山の思い出が溢れ出てきてしまう。

気になってた、まだ友達って分かってるけどもっと仲良くなりたい、進展を願って誕生日に当時あげた香水。あげてからよくつけてくれてて、嬉しかったなあ。喜んでくれて嬉しかったなあ。いつからかつけなくなって、気づいたらかわいいあの子と付き合ってて勝手に裏切られたような気持ちに落ち込んだなあ。あの子が羨ましかったなあ。

それからちょっとして、また気になる人ができた。その人もlazy sunday morningをつけていて、雨の日や寒い時期には強く香る。その彼は多分休憩時間後に付け直してるのだろう。だからずっと強く香りがして、鼻の奥にまで記憶されていく。バイト帰りの自分からふと香ってくる気がして香る度に彼を思い出して嬉しくなったり、感傷的になったりする。それくらい理由が分からないのだけど彼を好きだ。けれど、これまた少し出かけたりした程度で終わってしまった。

そして今、そんなあんなこんなを忘れかけている頃に、電車の左隣りの人から香ってきてまた思い出してしまい、ここに書き留めた。香りは驚くほどに過去の記憶を呼び起こす。そして私を感傷的にさせる。それなのに、この香りが嫌いになれない。嫌いになってしまったら、私が彼らをいいなと思った感覚を否定するのと同じ気がしてしまう。いつかこの香りが甘酸っぱい思い出のお気に入りなものに変わる日は来るだろうか。そう思える人に出会いたいし、そう思えるようにもっと大人になりたい。そして、すぐに自分を悲劇のヒロインに仕立てなくなりますように✨

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