お互い様と柔軟性
こんにちは。
(写真は我が家が住んだ物件のものではありません。
日本の家電の性能と耐久性は世界に誇れるものだと
個人的に心から思います🇯🇵)
今日はお互いにお互い様と柔軟性を学んだ
米国生活でのメンテナンス経験から共有です。
公共交通機関に始まり、配達やメンテナンス等も
ほぼ予定時間通りに来ると言う日本の当たり前が
他国での当たり前ではないと言うことを
米国生活で貴重な学びとして経験しました。
我が家は15年近く米国に住み、その間、同地区内で一度引越しました。
その2箇の集合住宅の賃貸物件での経験談です。
私達家族が住んだ物件のメンテナンスの方々は建物のメンテだけではなく、
空調、電気、ガス、水道菅、そして家電のメンテも担当されていました。
メンテナンスの方々が対応できない場合にようやく専門のメンテナンス業者に
依頼すると言う対応でした。
メンテの回数
米国の賃貸物件の多くには既に大物家電(冷蔵庫、オーブン、電子レンジ、
食洗機、洗濯機、衣服用乾燥機)が備えつけられています。
我が家の駐在年数が15年以上と長かったと言うこともあるとは思いますが、
これらの大物家電、全てにおいてメンテナンスの依頼を経験しました。
各製品において1、2度ではありません。それぞれに複数回。
そしてその依頼全て(これは大げさではありません。事実です。)において
1度の訪問で期待通り(技術・性能的に)修理された事はありませんでした。
一度来てくれたけれど、ちょっと調整してじゃあこれで様子を見てと言われ、
様子を見ても変わらないので、連絡してまた来てもらい、
またちょっと調整をし、それが3回ぐらい続くと、
ようやく専門業者に依頼をすると言ってくれるか他の製品に交換と言うように、
こちらが期待する時間(1−2日の間での修理)のスピードで
対応してもらえたと言う事は1度もありませんでした。
冷蔵庫、オーブン(日本でのガス台)、洗濯機は不具合があると
個人的には日常生活に支障をきたす困る物でした。
一方で困り事を感覚的な困りごととして口頭で伝えるだけでは
なかなか動いてくれませんでした。なので早々に数値的証拠を
書き留めるようにしました。例えば、冷蔵庫やオーブンの場合は
時間の経過と温度変化を書き止め、それを見せてメンテ、
もしくは買い替えの必要性を訴えたり。数値的な証拠があれば、
私のただの主観的感覚からのメンテ依頼ではないと
明確に説明しやすかったからです。
一方で、数値的証拠が揃っていても、なかなかメンテは進みませんでした。
何故ならば、メンテナンスの方とはいえ、個人のスキル、専門性、経験歴は
人によってばらつきがあり、毎回、こちらが期待しているように
直ぐに修理できるというわけではなかったからです。
又、メンテの方々も色々な予算がある中での業務処理だった様子で
できれば自分達で対応できることは対応したかったのでしょう。
大体、3回位試してダメならようやく専門業者もしくは別の中古家電に変更、
それでもダメならようやく新しい家電を買ってくれると言うような流れでした。
私には私の早く治してほしいという都合が、
相手には相手の色々な都合がありました。
メンテのスケジュール
メンテのスケジュールに関してもメンテの方々や専門業者の方々が
(あちらが提示して、こちらが期待して待っている)予定通りの日時に
我が家に来たことはありませんでした。
ちなみに予定というのは何時何分という枠ではなく、何日という枠でもなく、
週、月単位という枠。そのような長期間での枠で変更、延長される場合も
複数回ありました。
「明日行きます。」と連絡が来ても
翌日には「XXXの理由で行けなかった。XX日XX時に行く。」と言われ、
そのXX日XX時にも結局来てもらえず、又延期、とか。
他に急なメンテが入ったから(水回りのメンテは建物自体の痛みや
他の部屋への被害もひどくなる可能性があるので、
優先順位が高い様子でした)、日にちを変更するとか、
前のメンテが押してるから今日は行けないとか、
届くと思っていた部品が来なかったからやっぱりこれから行けないとか。
理由は様々ですが、
こちらはこちらで困っている一方で、
メンテナンスの方々にも、同じように色々な都合と理由がありました。
ある意味、公平にお互いにお互い様ということ。
こんなことやあんなことや
第一子が生まれて直ぐに縦型乾燥機付き洗濯機が故障し、メンテを依頼。
完全なる故障とのことで使える物を早めに入れてくれて助かった一方で、
故障した縦型乾燥機付き洗濯機を3階から地上に下ろす事は
今対応できないからというメンテの方のご都合と理由から、
一旦、他に置き場がなかったので私達の寝室のベットの横に置かれに置かれ、
そのまま約1ヶ月間(クリスマス・年末・年始)、
壊れた洗濯機と共に家族3人夜を過ごしたり。
第一子が半年位の時に(つまり、前回の交換からまだ半年!)、
急に洗濯機が動かなくなり、一方でメンテスタッフが短期間で
頻繁に変わった時期で、メンテ依頼が滞っていた時期。
使える洗濯機搬入は当面見込めないと言われ、
同じコミュニティー内の別の棟のとある部屋の
洗濯機・乾燥機を使いに行くように言われたり。
(赤ちゃん連れで家族3人の洗濯物を階も棟も異なる場所に
毎日持って行き来するのは結構な業務量でした💦)
上階から滝のような水漏れ。
備え付けの天井ライトも壁もカーペットもあちらもこちらもびしょびしょ。
さすがに水漏れなので、連絡したらすぐに来てくれたものの、
それが起きたのは土曜日の午後。業務時間内ではなかったので、
細かな点検や対応は翌週月曜日に!と言うことで、
とりあえずびしょびしょの水を一応気持ち程度は吸い取ってくれたものの、
洗浄したりは無く、ファンを回して乾燥してみてね!で帰って行ったり。
(電化製品、特にその当時、第二子が24時間使っていた酸素濃縮装置が
濡れなかったのは今振り返っても不幸中の幸いだったと思えます。)
他にも細かな事はまだまだあります。ありすぎて書ききれません!
尚、我が家が住んでいた物件は超高級物件ではなかった一方で、
超低価格物件というわけでもありませんでした。
価格帯としては中〜上の下あたりでしたし、メンテの方々も親切な方々でした。
お互いにお互い様と柔軟性
こちらにはこちらの都合と理由があるのと同じように
相手には相手の都合と理由がある。
お互いにお互い様であると言う事。
その中で感情的になりすぎずに、
自分側の困りごと視点だけを主張しすぎる事なく
ゴリゴリと論理的に建設的に話し合う姿勢で
相手の都合と理由との間で
お互いに折り合いをつけられる部分を探り合う。
時間にも予定にも都合にも理由にも
柔軟性を持つことを学んだ貴重な経験でした。
ある世界の常識は、ある世界の常識ではなく。
ある世界の非常識は、ある世界での当たり前だったり。
時間や予定に正確なのも、時間や予定におおらかなのも。
それぞれに良さがあり、世界は広く、味わい深いと思います。
これからも「え⁉️」の感情を受け止めながら、
世界は広い、宇宙は果てしないことを心に
引き続き「え⁉️」の経験を柔軟に受け止めたいです。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。