ひりついたぜ、人生初カジノ(ジョージア)
現在、地球ぶらり散歩76日目。そろそろ小林が何をしているのか知りたくて仕方がない方も居るのでは。ていうか私が知りたい。何してんの一体…
タイトルにある通り、本日、ようやく決心がついてカジノへチャレンジしてきました。
思うに、コーカサスにある国、「ジョージア」に入国したあの日、
そう、街中に【CASINO】の看板が溢れていることにタクシーの中で驚いたあの日から、
「カジノ行ってみたい欲」は日に日に膨れ上がり、機会が訪れることを待っていたのでしょう。
前置きが長いので目次をつけておく。カジノの結果だけ知りたい方は最後までとんでくだせえ。
まず、事の始まりはスニーカーをなくしたところから。
「メスティア」という、ジョージア北部にあるアッパースヴァネティ地方(世界遺産)の村から、黒海に接する港町「バトゥミ」へ、約7時間のバス移動最中。
メスティアでバスに乗った時は、「バトゥミまで直接行くよ。オーケーオーケー。」と言われていたのだけど、どうもぐっすり寝ている間に、まったく違う方向へ進んでいたことに気がつく。
(2時間経過時点まではMAPもチェックしていたのだけど、問題なさそうだったから寝てしまった…)
出発から既に5時間経ってる。
本来であればひたすらにまっすぐ進む道なのだけど、
あるぇ?これ、東へ曲がってるねぇ。
バスは「クタイシ」という街から30分ほど進んだ、道しかない道を走っていた。(多分曲がってから3時間くらい経ってる。つまり安心して寝た直後・・・)
聞くと、どうやらこのバスは首都「トビリシ」へ向かっているらしい。
なんでやねん。
なんでやねんって…思うけど…
よくよく記憶を掘り返すと、私はホステルのスタッフと、ホステルまで迎えに来てくれたお兄さんに行き先を告げ、さらにバス停に居たおじさんに話しかけ「バトゥミ行き」を確認(そして確信)したものの、実際に運転を担当するドライバーへの確認は怠っていた。
これがもしインドだったら・・・絶対確認してた。
てか、ドライバーに確認しても信じられなくてずっとマップ見てると思う(笑)
完全にジョージアの人の良さと、3週間の長期滞在による油断。
へこんでもしょうがないので、ドライバーに途中で下ろしてもらうよう伝え、最寄りの街まで乗り合いバンの「マルシュルートカ」があることを信じて道路にバックパックを下ろし、座り込んで待機。あ、なんか旅人っぽ〜〜〜〜い。
時間帯が悪かったのか結局マルシュルートカは現れず、ヒッチハイクを覚悟。
したものの、、、、、、、
親指ひとつを立てるのに(いや立てる必要はないのかもしれないけど)あんなに緊張することってある????
世の中のヒッチハイカーはすごいね。あんなの、ビュンビュン通り過ぎてく車にさ、ちょっとまってー!なんて、もう、できやしないよ。
そうしてただ、通り過ぎていく車を眺める時間となる。
いつか手を上げなくてはいけないことは分かっているのだけど、いろんなきっかけを捜して先送りにしている。次に日本車が来たら… 青い車が来たら… あの犬が通り過ぎたら…
そんなことをしている間に、近くでタバコ休憩していたおじさんふたりが何かを察したらしく、向こうから声をかけてくれた。
あ、ありがてぇ…
ということで、最期までサムズアップすることのないまま無事最寄り街のクタイシにつきました。
「初めてヒッチハイク」は、次回に持ち越しです。
で!
前置きがだいぶ長くなったのだけども、ここからが本番よ。
どうしてカジノに行ったのか?
それはね、この、バス行き先違い → 乗り換えの一件で、
バスの荷物棚に上げたスニーカーを丸々忘れてきてしまったからなのです!!!
もうほんと…
ばか…
雨の日も、風の日も、砂嵐の中も、雪山も、大量のうんこロードの中も、泥の中も、川の中も、霜が降りた日も、岩場も、おしゃれな街も、ありとあらゆる場面で、2ヶ月半私と供に歩んできてくれた、ニューバランスちゃん…。
今頃はトビリシについて、どうしてるのかな。
まだ余裕で履けるから、捨てられてしまうのではなく、誰かが履いてくれたりしたら…いいな………
はい、
そういうわけで(なんか、ついでにニット帽もなくしてた。狼狽えすぎでは?)
スニーカーを買うための軍資金が必要になったのです。
まずはどんな感じか予習から
・ネットで「カジノ 初めて」で検索し記事を読み漁る
・大勝ちしたらディーラーにチップを渡すことや、飲み物をくれた人にチップを渡すことを学ぶ(コインの形のチップでわたすのかな?????)
・バカラというゲームが運ゲーでテクニック不要。初心者におすすめらしい
・ルーレットは儲からない
・ブラックジャック、ポーカーはしっかり頭使ってやる
ふむ、つまり私が学ぶべきは余計なテクニックのいらない、「バカラ」一択ですな!!!!!
YOUTUBEでバカラについて説明している動画を見て、チップのかけ方などもなんとなく雰囲気が掴めたところで、
いざ出陣。
まず、セキュリティチェックを受け入店。荷物をクロークに預ける。
レセプションでパスポートを提示し会員カードを作成。
これでもう中に入れる。(あの、賭けるときの、丸いチップはどこでもらうんだ!!!????!!!????????さっぱりわからんぞ???)
中をぐるりと一周。ディーラーのいるTHE カジノなゾーンと、パチンコ屋みたいなゾーン、ゲームセンターみたいなゾーンがある。
なんか…
ちょっと小汚目の(ごめんなさい)おじいさんとおばあさんばっかりで、日本の昼間のゲームセンターみたい・・・・・・・
闇を垣間見た気がする。
いや、そんなことよりも、、、、ふふふ、私はバカラで勝ちに来たのだ!!!!見てろよ、ビギナーズラックを!!!はははははっはははははははははは・・・・
バカラ・・・・・・・・・・ない
えっ、もう、やだ………ないじゃない…
事前INPUTでは「バカラはカジノの王様と言われどこにでもある」だったので、
もぉ〜〜〜〜っ、ほんとにないのぉ〜?って、ぐるぐる店内3周したよ。もっとしたかも。
バカラ対策しかしてきてないんですけど、こちらは。バカラのことしか知らない。どうしよう。
仕方がないから、一旦ルーレットを見学。むりだ。スピード感についていけない。何がなんだかさっぱりだ、やめよう。
ポーカーを見学。何が起きてるのか何一つ理解できない。役を覚えてなけりゃこれはできんぞ。
ブラックジャックは…やってる人いない。なんだと…唯一やったことあるのに…!!!!!!!!(できるとは言っていない)
一旦落ち着こうと、どうやら無料で食べれるらしい「ビュッフェゾーン」に向かう。どんな料理が待っているのか、銀の蓋を片っ端から空けていく。だいたい空っぽだった。
これまでをおさらいしよう。
明らかに「はじめまして」でかつ外国人、浮きまくっている挙動不審な女が何をするでもなく店を3周したかと思えば、ビュッフェゾーンのフードウォーマーを片端から空けている。
完全に不審者だ。
全然スマートじゃない・・・・・
「カジノとは大人の遊び場です」というGoogle検索で見かけた説明文が反芻する・・・
でも、この、「初めて」しかない感じ、すごく久しぶりで、とても楽しい…
そうだよ、誰にでも初めてはあるんだから。
初めてトランペットを吹いたときも、初めて学校に行ったあの日も、初めてスノボしたときも、初めて海外一人旅をしたときも、初めて人前で会社説明をしたときも、どんなときも、最初から勝手のわかってることなんてないんだ。
人には必ず「初めて」のことがあって、それは恥ずかしさでいっぱいで、でも、必ずのりこえられるし、みんな通ってきたことなんだ・・・・・・
と、そんなポエミーなことを想いながら、かろうじて見つけることのできた、すっぱくてクリーミーなスープとバケットを食す。
不味かった。
意を決して、「ブラックジャックしたいです」と言ってみる
もう、初心者全開なんだから皆さんの胸をお借りしよう。黒服のお兄さんに思いきって話しかけてみる。ブラックジャックしてみたいよって。
3分待ち、ディーラーの登場。ふふん、笑ってられるのも今のうちだぜ?
「カジノ初めてなんだ」って言ったら、「お!何か飲むかい?」とウエイターさんをベルで呼んでくれた。は〜、そういう風に呼ぶのねん。ファンタで一息。お酒なんて摂取しません。こっちは本気なんで。
ついに、ゲームスタート。
チップはどうやら、机に現金を置いたぶんだけチップに交換してくれるらしい。とりあえず降ろしたての$50札を置く。オレンジ色の$5チップが10枚渡される。ブラックジャックのスタートだ。
ちなみに、ディーラー vs わたしなのだが、プレイヤー席は最低でも2席分ないとゲームスタートしない決まりらしく、2人分やります。最低かけ金額は$10〜なので、2席分で毎回$20を天秤にかけていくことに。
おいおい…
200円とかじゃないの…??????
ミニマム賭け金が想像の10倍だぜ・・・・
◯知ってる人も多いと思うけど、一応ブラックジャックとは?
・ディーラーとプレイヤーに2枚ずつトランプが配られる
・トランプの数字の合計が「21」に近い方が勝ち
・「21」に近づけるために、トランプを追加することができるが、「21」を超えたら即ドボン。負け。
超簡単に言うとこんな感じのルール。
はい、
まず、速攻$50消えます。(笑)
だって、毎回$20かけてるし、なんと「降り方」が分からず全部勝負に出てたから、そりゃあ早いよ!!!!!!!!!!
(自分の持ち札が弱い場合、場を降りればかけ金額の半額が帰ってくる)
途中ね、調子良かったんだけど…消えるときはあっという間なんだね。
不憫に思ったのか、知らないおじさんがプレイヤーとして参加してルールのセオリーを教えてくれたり(それに従ってたらどんどん減ってったけど)、減ってしまった分のチップを私の賭け金に上乗せしてうまくいけばすごく儲かるようにアシストしてくれたり(全部もってかれたけど)、不正がないかチェックしてる?セクシーな服を着たお姉さんが、さりげなく首を振ったりして「そこはステイした方がいいわ…」的なサインを送ってくれたり。(いいのか?笑)
あまりにも呆気なかったからもう$50分チップに変更。
なんと、途中+$80までいきました。
ここで、一旦、泣く泣く、仕方がなく、買った新しいスニーカーをみて下さい。
NIKEの、Gore-Tex、トレッキングもランもばっちりなアウトドアスタイルモデル・・・!
19000円・・・!!!
この元をとらねばならぬのでぃす!!!!!!!!!
つまり!!!!!!$30の儲けでは!!!!!!!!!終われなあああああああああああああああ
「もう賭け金がないよ」
終わった。
ものの15分…いや10分?程度で全て消えた。
というわけで、$95、一瞬で溶かしてきました。
(途中でゲームを降りることを覚え、1ゲーム分だけ降りたので、$5残りました。笑)
性格が如実に出るよね。
一言、
負けたけど、ずっとやってみたかったから
超楽しかった!!!!!!!!!
ここでコラム。
*カジノにハマるか??問題
恐らくハマらない。
やってる時はアドレナリンが出て楽しいんだけど、
宝くじとか、ギャンブルとか、そういう一攫千金系のものにあんまり夢を抱けないっぽい。
「ラッキー」は好きだけど、「ラッキーに左右される」のは好きじゃない。改めて実感した瞬間でした。
その後、ぷらぷら街歩きを再開。めちゃめちゃおしゃれなマックに行き、ほんとだったら豪遊できるはずだったんだけど(笑)お財布も寂しいのでポテトとコーラを頼みました。
オサレすぎん・・・?
とんがってる 部分は中庭になってるんだよ。
私は、このマックがオシャレすぎる!という情報をTwitterで1〜2年前に見たときに、初めて「ジョージア」という国のことを認識したのね。(2015年まで日本では「グルジア」と表記されていたらしく、認識外なのも納得)
だから、ついに実際に来たんだなぁ…!って、ここを訪れようやく実感しました。マックで。笑
1991年にソ連から独立して、今の形になってからはほぼ同い年のこの国。現時点で3週間滞在しておりますが、物価安く、人も温かく、ご飯は美味しく、街はオシャレで、街にはグラフィティが溢れ、若者のクリエイターがたくさん居て、楽しいです。
一休みしていたらあっと言う間に夕方。
黒海に夕日が沈むのをじっくりと眺める。
↑飛行機飛んでるの、わかる?真ん中に。
今日もまた、今日が終わります。
はい、本日もこんなだるだるな日記を読んでくださりありがとうございました。
文字を書き起こすよりも圧倒的に喋る方が好きで、最近はインスタでライブ配信をすることにハマっているけど、思考の整理はできても深掘りはあんまりできず…やっぱり文章にするのはいいですなぁ。(たいした深掘りもしてないが)時間かかるけど。
みなさんはどんな1日でしたか。
日記に書きたくなるようなことはありましたか。
なにか見つけたら教えてください。
ではまたいつか!
サポートしていただいた内容は次のチャレンジに繋げます。