[77-3]独立3年目(2019年)、「食えるようになった後」の闘い。|税理士人生を振り返る

前回(2018年)のあらすじ
・1年~1年半かけて「食べていけている」と感じた
・変わっていく人間関係

「食べていけるようになった後」も悩みはある

2019年は、2018年以上に新規の顧問が増えた年でした。

売上ベースでいえば、会社員時代の最高年収の2.5倍くらいにはなっており、
妻にそれまでの恩返しができはじめた頃です。

まぁ正直、生活レベルも少しずつ上がっていきましたし、
幸福度というか、精神的余裕は確実に増していました。


ただ、そうはいっても独立している身。
心のどこかに不安は常にあります。

具体的に言うと、「今の動きかたのままで、死ぬまで食っていけるのか?」という不安でした。

「食えるのか?」という不安から、「食い続けていけるのか?」という不安に変わっていったのです。


守りに入ってしまっていた

そこで、じっくり時間をとって、不安の原因を冷静に分析してみたことがあります。
妻に不安を打ち明けたことも。

すると、

・上がった生活レベルを落としたくない
・受験時代や独立1年目みたいに戻りたくない
・貯金残高が増えていく今の精神的余裕を手放したくない
・売上、お金を減らしたくない

etc.「得たものを捨てたくない」「維持したい」「守りたい」という消極的な理由ばかりだったことに気づいたのです。


正直、売上が下がるのが怖すぎて、仕事時間が増えすぎてしまった時期もあります。

メンタル的にも若干荒みました。
(今でもたまにやってしまうので注意しています)


攻めに転じるため考えたこと・やったこと

フリーランスや中小企業にとって、現状維持は衰退と言われます。
それは勤めていた頃の顧問先を見て、じゅうぶん理解していたつもりでした。

でも、自分自身、同じことをしてしまっていたのです…。
「それなり」になると、どうしても現状維持的な思考になってしまうのでしょうね。

そこで「このままじゃヤバいな」と思い、方向転換を考え始めたのが2019年でした。

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