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かがみの孤城 / 辻村深月

こちらの絵本の「すきっていわなきゃだめ?」っていうので気になった辻村深月さんのこちらの小説。
半分ぐらいからもう、一気に読み終えた。
かがみの孤城、最初はまぁ、思春期の女の子の、よくある話だな、って感じなのだけど、どんどんこの世界の仕組みだったりみんなの事情だったりが分かっていくうちに、どんどん、引き込まれていって、最後の恐ろしいほどの伏線回収でめちゃめちゃ感動する。

それと、中学校で不登校になる子供の気持ち。
やっぱり、同調圧力がきつすぎるんだろうな・・・

以前、私も中学1年だったかな、、の時に、昨日まで一緒にお昼を食べていたのに、突然、その輪から外されて、しかも、話しかけても無視される、っていういじめみたいなのを経験したけれども。
きっかけは、その、いわゆるスクールカースト高い女の子のグループが2つに分かれてて、そのボスの二人が喧嘩して。
仲裁に入ったら、結果、向こうは仲良くなって、私だけハブられる、っていう。
あるあるなんだろうし、向こうからしたら、その、どっちのグループにも入らず、上から来る感じも気に入らなかったんだろうな。
もう、それ以来、女性のグループが怖い。
今でも。
例えば学校の懇談会でも、大人になってさえ、誰といる、誰と話す、ってことで、自分のステータスがどういうものかを周りに一生懸命発信してる人を見ると、怖くなる。

話を戻すと、中学校の時、学校に行きたくない、とは思わなかったかなぁ。。
学校に行かない、っていう選択肢が当時無かった。
でも、当時、授業中以外は、小学校の時に仲が良かった、部活も違う女の子と、その先輩(その先輩も、若干、当時、いじめられていたのだと思う)のところにずっといた。
言っちゃえば、学校のクラスなんて恐ろしく狭いコミュニティ。
それと、担任でもない、体育の女性の先生が、私は悪くない、悪いのは無視するあの子たちの方だ、って、きちんと言ってもらえて。
結構、この小説のこころちゃんと状況が被ったりするんだよな。
クラス外で、近い年の子のグループに逃げられること、そして、私は悪くないと言ってくれる大人がいる。
あと、やっぱり、自分の中の解決の仕方として、あー、こんな低レベルな子たちに構ってらんないわ、って。
事実、私を無視してたグループの子たち、あんまり成績良くなかったし。

中学生が読んだら、勇気をもらえる本だと思うし、大人が読んでも、最後の伏線回収がお見事過ぎて。
いやーーー、面白かった!!!

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