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金の角持つ子どもたち / 藤岡陽子

これもあっという間に読み終えた。
サッカーをやっていた小学校6年生が、中学受験に挑むお話。
そして、語り手が、お母さん、男の子、塾の講師、と世界が広がっていく。
いやしかし、本当に、中学受験、不合格だったところで、努力したことは残る。
そして、中学受験に対して、悪意なく「かわいそう」って言う人、いるよなー、って。
正直、私も元々、そっち派だった。

しかし、最近の小説って、大体、「生きづらさ」みたいなのを抱えてる人が出てくるなぁ、と。
多分、それがこの時代なんだろうなぁ、と思ったり。
まぁ、もちろん、まるっと幸せ、何の問題も無い、みたいなところには物語も生まれないけれども、例えば、52ヘルツのクジラたちは、児童虐待、言っちゃえば、かがみの孤城も、そういう描写が出てくる。

あー、それと、父親が息子に学歴コンプレックスを抱く、という話。
これ、かーーーーなり厄介な話なんだろうなー。。。

映画は見ておらず、この対談だけ聞いたんだけど。
この、中学受験で終わらず、大人になるまでずっとついてくる問題だから、俊介君、先々大変そうだなぁ、と。

あとは、加地先生の兄弟2人にも、幸せになってほしいなぁ、と。
まぁ、確かに、こんなに親身な塾の先生は実際にはいないと思うけれど、でも、前向きになれるお話だった!

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