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「ヘル二コア注射」治療記録~椎間板ヘルニア~

こんにちは。かなり久しぶりの投稿です。

正直なところ、私はこれまで自分の腰痛問題について考えると鬱になることから、自分の中でタブー視して向き合わないようにしてきたので、このように記録することもかなり気が重いのですが、「誰かの役に立てれば幸いです」の精神のみを原動力として書いてます。

質問とかあればいつでも聞いてください。時間無い人は「概要」だけ読んでください。


概要

現在(2024年6月)30代前半女性、ほぼテレワークが生活の中心となってしまっている残念な会社員。
大卒後ずっと普通の内勤の会社員なので、腰を特に酷使するという生活というわけではないです。
20代半ばあたりから急激に腰痛が悪化。最初「脊柱管狭窄症」と診断されたり「椎間板ヘルニア」と診断されたりして、2024年5月にヘル二コア注射治療を受ける。
主な症状は辛い順で言うと、下肢のしびれや張り、間欠性跛行、腰痛。ブロック注射などの経験無し。断続的かつ怠惰な温存療法でここまで来ました。
ヘル二コア注射後3週間経ちますが、特に改善は見られていません。

私の腰痛遍歴

中学生の頃:側弯症と診断される

中学校の健診で、いわゆる「モアレ検査」で再診になり、「側弯症」と診断された記憶があります。
レントゲンみたいなので撮影したところ、背骨が「?」みたいに曲がっていて「猫のしっぽみたいだな」と思ったことを覚えています。(ちなみに今も曲がってます)
ただ、その時は特に大きな問題無しとなったのだと思います。その後病院に通ったりしていないので。また覚えている限りで、腰痛の自覚症状はありませんでした。
ただ、今思うと、その時に気づいて対処していればよかったと後悔しています。
またもう一つの後悔は、中学生の頃、片道30分の距離(かなりのアップダウンあり)を、かなり重いリュックを背負って通学していたことです。当
時、学校に教科書や資料集などを置いて下校してはいけないルールがあったので(いわゆる置き勉禁止)、真面目で純粋だった私は毎日せっせと重いリュックを背負った状態で30分通学していました。
こういう行為が私の腰にかなり悪かったのではと思います。後の祭りですが、この怒り、どこにぶつければよいのでしょうか。

高校生の頃:腰痛を自覚し始める

中学生の頃から高校生まで、ずっとバレーボールをやっていたのですが、どうも練習中や練習後に腰が痛くなるということで、腰にスポーツ用のコルセットを巻きながら部活をしていた記憶があります。
ただ、「激しい運動をしたら腰が痛くなるのは当たり前」と思っていたので、あまり自分のなかで腰痛を重要視していませんでした。

大学生の頃:立ちっぱなし・座りっぱなしで腰が痛い

↑これ、当たり前のことだと思ってたのですが、健康な人は当たり前ではないみたいですね。衝撃の事実。
大学の授業ってたしか90分くらいあると思うのですが、↓こういう座面にクッションとか何の配慮も無い固い椅子に90分ずっと座っていると、腰が痛くなってどうしようもなくなる、みたいになった記憶が多々あります。(今もそうです。)
あとは、私は飲食店や塾講師のアルバイトをしていたので、長時間シフトに入り立ちっぱなしが続いた後は腰が痛かったのと、下肢のしびれや張りみたいなのはありました。

いかにも「大学の講義室」みたいな無料素材

社会人になってどんどん悪化し始める

もうここから悪化の一途を辿ります。
最初は長時間歩くと腰が痛い・下肢が疲れたり、しびれたり、張る、というものでした。
運動が好きなので、ヨガやピラティス、筋トレや水泳など色々やっていましたが、腰痛がひどくなるにつれて、スポーツ時に痛みが増すため、できるスポーツがどんどんと減っていきました。
20代後半にもなると、連続して歩ける距離がどんどん短くなっていきました。趣味の旅行も全力で楽しめなくなりました。

病院を転々とする ~「脊柱管狭窄症」と「椎間板ヘルニア」のはざまで~

近所の小さい整形外科に行ってもずっと「ストレスじゃないですか?」とかふざけたこと言われてたのですが、アホな私も「そうですよね」と言って半ば安心しながら日々をやり過ごしていました。
が、20代半ばあたりから、腰痛が日に日に悪化。大病院に行き、人生初のMRIを受けた結果、最初に言われた病名は「脊柱管狭窄症」。
その場で先生に手術するか?と聞かれたのですが、そこまでの緊急性も無かったので、温存療法を選択。その後色んな病院(有名どころから小さなところまで)を転々。椎間板ヘルニアと言われることもあり、結局何の病気なのかよくわからないまま治療も進まず、そのうちどの病院にも行かなくなりました。

テレワークと現実逃避で超悪化

2020年のコロナ渦においてテレワークが開始されたことから、長時間猫背で座りっぱなしの状態となり、それがきっかけで悪化しました。この時に人生初のギックリ腰にもなりました。
と、現在は上記のように状況と原因を把握できているのですが、当時は「座りっぱなし=腰痛悪化」の認識が無かったので、歩くと腰痛いから座りっぱなしで過ごす→腰痛悪化→腰痛いから座りっぱなし→腰痛悪化の負の無限ループに陥っていたのだと思います。
現在も同じような状況になってしまっていて、定期的に申し訳程度にストレッチするようにしたり、しています。

正直、自分のこの腰痛問題に向きあうのが辛過ぎて、現実逃避していました。
普通だったら一生懸命温存療法や改善方法、病院を調べるべきということは重々承知していますが、調べたり考え出すと鬱状態になるので、臭いものに蓋をの精神で、ずーっと放置してきました。そのためこういったブログもかなり重い腰を上げて書いています。
この「放置」が最大の原因のようにも思います。

腰痛の症状

下肢のしびれ・張りによる間欠性跛行

ずっと「腰痛」と書いてきたのですが、実はこの脚のしびれや張り、間欠性跛行(連続して歩けなくなること)が最もつらいです。ヘル二コア治療の1年くらい前~治療後の現在において、連続して歩ける距離はせいぜい1km(徒歩15分ほど)です。情けなさ過ぎる&将来心配過ぎて、たまに「このまま生きていく意味あるのかな?」なんて思ってしまいます。
繰り返しになりますが、運動も旅行もできないので、ストレス発散できず、いつも頭が禿げそうな気持ち。

腰痛

椎間板ヘルニア持ちの方はほとんどはこの「腰痛」に悩まされているのではないかと思うのですが、私は合わない椅子に長時間座りっぱなしだったり、ちょっといつもより歩いてしまった後、生理前・生理中などが痛みが強まります。
そのため、痛み止めの薬(リリカやタリージェが一般的でしょうか)は、あまり飲んだことが無いです。これらの薬は眠くなってしまう副作用があるので、それを避ける意味でも極力飲まないようにしています。

精神不安定と自立神経の乱れ

二次的な症状ですが、かなり関係あると思っています。
思うように活動できないことのストレス、将来への不安、例えば将来歩けなくなったら、下半身まひでオムツ生活になったらどうしようとか、考え出すとネガティブ思考が止まらなくなって眠れなくなります。
また、元来猫背だったり、単純に姿勢が悪い状態が続いていること、またすっかり運動不足であることが、絶対何かしら自律神経に悪影響有ると思うのです。異常に風邪ひきやすかったりします。あぁ、生きづれぇ。

ヘル二コア注射きっかけ

ヘルニア治療の1年ほど前に、急激に腰痛の症状が悪化しました。
それまでは30分くらいは連続して歩けていたのですが、この頃から、15分も歩けば下肢がしびれて足が前に出ないし、腰もめちゃ痛いという具合で急激に悪化しました。きっかけは覚えていません。気づいたらこうなっていました。
この時、マジで私はもう歩けなくなる、下半身まひになる、と思って毎日寝れず食事も摂れずの状態でした。

藁にも縋る思いで理学療法士の友人に相談し、彼女に紹介してもらった病院に行き、MRIを撮ったところ、明らかに椎間板ヘルニアが肥大して変形しており、神経を圧迫していることが判明。
先生曰く、「ヘルニアは体に吸収されて自然消滅するパターンが多いので、2,3か月様子見ましょう」
下半身まひになると怯えていた私はこの時かなり安堵しました。ああ、2,3か月もすれば良くなるのかと。そしてヘルニアかと。(ずっと脊柱管狭窄症だと思っていたので、ヘルニアの方が軽い病気だと思っていたのです。)

しかし、2,3か月経っても病状は回復せず、むしろどんどん悪化する一方。定期的に病院に通い、MRIも撮影していましたが、ヘルニアが一向に小さくならない‥!
先生に、ヘル二コア注射の案内を受け、良く調べもしないまま、「注射くらいならやってみても良いかな★」という軽いノリでヘル二コア注射を打つことに。

ヘル二コア注射について

ざっくり言うと、肥大化したヘルニアに、酵素的なものを注射して、ヘルニアをもとのサイズに戻すことを目標とした治療のようです。
参考:https://www.kaken.co.jp/wp/wp-content/uploads/medical_shidousen/2018/07/IHER028_shidousen.pdf

椎間板ヘルニア
ヘル二コア注入

この注射、注意点が2つあります。
①人生で一度しか注射できない
アレルギー反応が出てしまう可能性があることから、人生で一度しか注射できないようです。適切なタイミングの判断が必要と思います。(私は軽いノリで受けてしまいました。)
②70~80%程度の人にしか効果が無い
‥。そこはせめて90%くらいあってくれよ、と思いますよね。
また、効果が出るまで2~4週間かかるケースもあるそうです。

注射を打つだけですので、日帰りで帰宅も可能と謳われているのですが、注射後アナフィラキシーショックが出る可能性があることから、私が治療を受けた病院では1泊の入院が必要でした。

また、入院にあたり、事前に血液検査やMRI検査、レントゲン検査などを入院の1週間ほど前に受けました。(ここら辺は病院によって異なるかと思います。)

ヘル二コア注射当日の記録

記録として書いているので、文体がコロコロ変わってますがご愛嬌。
あと、Youtubeで記録動画を投稿しているので、もし興味あれば見てみてください。

手術準備

(※ヘル二コア注射のことを以降「手術」と呼びます。)
朝9:30に病院到着、入院手続など済ませて、病室に。4人部屋で予約していたけど、空いてなかったようで個室にしてもらえました。
担当看護師の方がちょこちょこ病室に来て、体調のヒアリングや諸々説明などしてくれました。手術前後での体調変化なども記録するようで、体温と血圧は手術前後に定期的に測っていました。
血圧が平常時でも上100いかないのですが、とても心配してくれました。

手術開始は14:00ごろなので、それまでは正直ヒマで、ラウンジ的なところでぼーっとしてたら、歩くのも精一杯な高齢者の患者さんたちがたくさんいて、「私も将来こうなるのだろうか」と思って気持ちが暗くなった。

手術開始30分ほど前。
手術着に着替え、点滴を挿す。この点滴は手術前~手術後にかけて7時間くらいやる。
ちなみに入院も手術も人生初めての私、さすがにここら辺から緊張し始める。

手術中

14:00
人生初めての手術室。さすがに緊張がピークに。緊張と寒さでチワワのように震える。
心拍数を終始把握するために、手術中は心電図みたいなのに繋がれてて、自分の脈拍が手術室中に響き渡っててなんか恥ずかしくなって、余計に緊張した(?)

手術台にうつぶせで寝かされ、背中に印を付けられたり、機械(多分レントゲン的なやつ)をセッティングしたり、ヘル二コアの注射を準備したり、ただただ背中を剥かれて力なくうつぶせで寝転んでいる私と、周りでせわしなく動く人々。
「ヘル二コア常温に戻した?」「あ、常温なんでしたっけ」「あれ常温にしないといけないやつだから」的な会話も聞こえてきて緊張が高まる。

「そいじゃあ"局ま"持ってきて~」という先生の掛け声の後、いよいよ局所麻酔を打たれる。
歯医者でよく打たれるチクッとするやつを想像していたワイ、痛みで撃沈。
これがクソ痛かった。今まで売った注射の中で一番痛かった。すでに泣きそうになる。てかちょっと泣いた。

ヘル二コア注入

麻酔が効いてきた頃に、まずはヘル二コアの液を注入するための針的なものを挿して、そこで軌道を作って、その針の中にヘル二コアの液を注入する(ほぼ思考停止している手術中に、先生から説明されたから記憶が曖昧です)のだけど、この針を刺すときに、位置を色々調整する。
この軌道を作る作業(針を刺して位置を調整する作業)の時に、針が神経にもろに当たると、マジで体に電流流されたくらいに体がビクン!ってなってクソ痛い。
だから、先生が針を動かして位置を調整するたびに、「あ!今痺れてます」「今は大丈夫です」みたいなのを言わないといけなくてちょっと面倒だった。
こういう辛い時は(MRI検査中もそうなんだけど)、素数を数えるようにしているが、辛過ぎて「53」で止まった。

針の位置が決まって、ヘル二コアが注入されている時は、ちょっと不思議な感覚。
これは完全に想像だけど、薬剤が注入された分、ヘルニア部分の容積が大きくなっているはずだから、その分ヘルニア部分が肥大して下肢のしびれが強くなったような気がします。

手術時間15分って言われてたけど、手術室入ってから出てくるまで、1時間弱かかっていた。

手術直後

ヘル二コア注入後は、アナフィラキシーショックが出ないかしばらく手術台の上で経過を観察される。「気分どうですか?」とか聞かれるから随時それに応答する。
痛みと恐怖と緊張と寒気により、いつまでも震えが止まらなかった。
何も異常がないことが確認できたら、病室に戻って、30分ほどベッドで安静に過ごす。

その後、37度前半の微熱と頭痛と腰痛に苦しむ。
特に腰痛は、手術中のしびれがちょっと残っているのと、あとはとにかく腰が痛い。例えるなら、ぎっくり腰の痛み。寝返ったり立ち上がったり座ったり、とにかく腰を使うすべての作業が辛い。数歩の距離にあるトイレへ歩くのもやっとのレベル。
むしろこれ、入院しないで即帰宅パターンだったら酷過ぎるのでは?と思ったレベル。

19:00
夕飯。朝ご飯以降食事が制限されていたので、10時間ぶりの食事。微熱と頭痛と腰痛はあるが、普通におなかが減っていたので、食欲はある。完食した。

夕食後、点滴終了。流血してズボンが汚れるなどの事件もあったので、入院するときは着替えを多めに持っていくことをおススメします。

22:00
就寝。
頭が割れるように痛かったのと、定期的に見周りの看護師さんが病室に入ってくるたびにびっくりして起きてしまったりして、ほぼ寝られず。

手術翌日

翌朝7:00
起床。というより寝られずに起きていた。腰痛は若干軽減。トイレに歩いていくくらいはまあまあスムーズにできるようになった。
朝食はあまり食欲が無く、あまり食べられなかった。この頃には熱は下がっていたのだけど、寝不足のせいか腰痛のせいか、なんとなく全体的に体調が悪い。

退院~帰宅後

さすがに電車に乗れるほどには回復しておらず、タクシーで帰宅。病気って金がかかるなあと。
帰宅後、アドレナリンが出まくってたのか、洗濯とか料理とかで無駄に動き回ってしまい、腰痛が悪化。アホ過ぎる。
その後、疲れと寝不足がどっと私を襲い、12時間泥のように眠り続けた。

ヘル二コア注射後翌日~3週間経過記録

ヘル二コア注射後5日~3週間

このあたりから注射後に感じていた腰痛や倦怠感はほぼ感じなくなりました。別に改善された、というわけではなく、単純に注射前の状態に戻った、という感じです。
でも、手術前に感じたことの無かった、上手く言葉にできない腰の違和感みたいなのがずっとあって、ずっとちょっと怖いです。
⇒後日医師に聞いてみたのですが、よくわからないと言われたので結局よくわかりません。

手術後はしばらく引きこもり生活で安静にしていたのですが、久しぶりに外に出てみました。わずかばかりの期待を込めて。しかし、注射前と変わらず15分ほどしか連続して歩けません。まだMRI撮ってないので、あくまで主観的な体感でしかないのですが、効果が無かったと言って良いでしょう。腰治ったらやりたいことたくさんあったのにな‥。という感じでまたメンヘラモードに突入し、悲しみと絶望でまた私の精神は不安定を極めておりました。

またこの間、会社員の仕事が多忙を極めていたのですが、「将来歩けなくなったりするかもしれないのに、こんなに一生懸命仕事してる場合じゃないのに!(怒)」と、よくわからないこと考えて落ち込んでいました。歩けなくなるなら余計に稼いで貯金しておかないといけないのにね。毎日お仕事がんばっています。

先述の通り、ヘル二コアの効果が出現する確率は70~80%、また効果が表れるのも2~4週間後、ということで、また何か進展あれば記事を投稿します。



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