自分のまちを知るほど、もっとまちが好きになる!〜高須まち探険!〜
昨日、北九州市若松区の高須市民センターにて、
『まち探険』を実施いたしました。
2年前に「あそぼうさい」を実施した、このまち。
地域の皆さんも、子どもを真ん中にした温かな校区です。
↓そのときの様子↓
企画段階において、館長さんからご連絡があり、『防災のテーマはとても好評だった。今度はまち歩きをしてみたい』とのことで、
やりましょう!!ということで、今回の企画となりました。
振興住宅街のこのまち、災害リスクはあまり示されていません。
ん〜、どうしようかなぁと思いつつ、地形などを調べていました。
面白そうなものが次々と出てきます!!
そこで、市民センターと改めて、企画調整。
『高須は島!?殿様もやって来た地形の謎を追え!』
とのタイトルに決定しました!!(笑)
タイトルだけ、ぶちかましてしまいました(笑)
ぼくたち好きっちゃメンバーも、こうして色んなまちに行き、そのまちのことを調べて、歩いて回っていると、とてもとても愛着が深まっていき、北九州市内各地に、自分の故郷が広がっていくような感じがします。
今回も、若松区高須のことを、とてもよく知れて、とっても楽しかったです。
子ども達へ、このまちのことを教えていくのは、ぼく達好きっちゃではありません。
やっぱり、地元のことは地元の人に教えていただきたい。
ぼく達は、それを支援・応援する役割です。
児童館の館長もされてらっしゃる、宮本さんという方が、このまちのことをとっても詳しいとのことで、ご一緒していただきました。
宮本さんは、このまちに移り住んで来られて、このまちのことを知りたいと、色々と調べるうちに、どんどんと大切なことを見つけていって、本まで書いてらっしゃるほどのスゴイ方です。
ぼく達が事前に調べてきたことと、宮本さんの研究成果とを重ねて、この日のテーマや行程なども最終調整。
さぁ、子ども達が集まってきます!!
受付や案内をしてくれているのは、
中学生のボランティアメンバーたち!!
聞くところによると、2年前のあそぼうさいも受講してくださっていたみたいで、こうして、成長しながらも、地域に携わってくれているのは、とても嬉しいですね。
素晴らしすぎる!!
講座開始!!
みんな、このまちのことは好きかな〜?
そんな問いから始めます。
今日は、もっともっと、このまちのことを知って、
もっともっと、好きになってほしいなと思います。
高須は実は島!?
そんなタイトルからスタートしています。
どういうこと!?
そんな「?」がみんなから見てとれます。
じゃあ、まず地図を見てみよっか。
ぼく達がまち探険を始める前に、必ずチェックするのが、地名と地形です。
『高須』、、、ん〜、高須か。
地形を見ると、、、おぉ!!なるほど!高須か!!
高須は、『高洲』なんだろうと思います。
校区の境を流れる、『江川』は、川ではなく、海なんですね。
若戸の間の洞海湾と、遠賀川と繋がっています。
地図を見て、それらを確認します。
そんな江川に、
『太閤水』という場所があります。
太閤!?
偉い、お殿様のことですね。
これ、誰でしょう??
よし、見に行ってみよう!!!
市民センターから出発です!!!
間に、中学生ボランティアメンバーや
ウチの『好きっちゃアカデミー』の大学生たちが入ってくれます。
子ども達も、ちょっと年上のお姉ちゃん、お兄ちゃんたちの交流が、嬉しそうです。
高須は、もともと山だったところを切り拓いて住宅街になっています。
とっても綺麗な住宅街で、住むのに憧れます。
子ども達が慣れしたしんで遊んでいる公園に、何やら立派な石碑が。
住宅開発したときに、山頂だったこの部分に、その自然と歴史を後世に残していくため、石碑が建てられています。
改めて、そんな話を聞いて、へぇ~。っと子ども達。
せっかくだから、記念写真撮ろうぜ!!
一目散に登る子ども達(笑)(はやっ!!)
目的地の太閤水を目指します。
たしかに書いてあります!!
『太閤水橋』
ここに設置されている、水位観測装置も見つけました。
そこにある水位を監視するライブカメラも発見!!
ライブカメラ越しに記念撮影!?(笑)
ウチのメンバーから、とっても素晴らしい気付きがありました。
1時間ほど前に、潮は満潮だったようです。
岸壁をご覧ください。
潮が引くともに、水に濡れた後がありますね。
ほら、ここはやっぱり『海』なんやね!!
ここから、すぐ目と鼻の先に、
とてもとても大切にされてきた遺構があります。
ちょっと誰か!この写真撮ったの!
ぼくの顔がちょうど葉っぱで隠れて面白い感じに(笑)
ここでも、みんなで記念撮影をしました。
ここ、『太閤水』は、
なんと!豊臣秀吉が来た歴史のあるところです。
朝鮮出兵の際に、途中途中での給水ポイントを確認していきます。
ここで井戸水を当てて飲んだと言われています。
たまたまここ、というわけではありません。
地形として理にかなっています。
現在の佐賀県まで向かっていくのに、車やエンジンの無い時代です。
大量の物資を運ぶにも、タイヤなんて無いでしょう。
めっちゃ重たいです。
そこで水に浮かべて運ぶと効率的です。
海の上を船で向かいます。
佐賀県まで、荒れ狂う玄界灘を越えていくのもしんどいです。
流れの無い洞海湾をショートカット!
この江川を通過して、遠賀川まで出られると、それはそれは楽で良いですよね。
先人たちのこうした地形を見る眼には驚きます。
Googleマップや、カーナビの無い時代。それはそれは尊敬します。
日本地図を自分で歩いてつくったと言われる、伊能忠敬も、この地で給水して休んでいったと記録されているそうです。
こうした歴史を刻んできたこのまち。
このまちで育った子ども達も初めて見て、知ったようです。
市民センターに戻って、探険隊のミッションカードを改めて確認します。
子ども達も自分達なりに、改めて考えてくれました。
『まち探険』、楽しかったかな?
皆さんで、思い思いの感想を言っていただきました。
もっともっと知りたいという気持ち。
こうして子ども達にこのまちのことを伝えていきたいという気持ち。
知らなかったことに知れて、目線が向いたような気持ち。
とっても楽しくて、面白いまち探険になりました。
このまちのことを、もっと好きになれたかな?
ぼくが感じたのは、
住宅街と思っていたところが、
地形とそれに伴った歴史があり、
こうして現在にも、きちんと繋いでいっているということの素晴らしさ。
そして、何より、それを温かく子ども達へと届けていこうとする地域の皆さんがいること。
「このまちが好き」は、
「このまちの人たちが好き」。
そんな想いを子ども達ももってくれていると思います。
とっても素晴らしいまち歩きとなりました。
好きっちゃの本流の活動として、とても意義や成果の大きい活動となりました。
いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!