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少子化対策?『離散値と連続値』

少子化は社会的な課題です。
子ども家庭庁が新設され、長官が就任されました。

はて、何が課題なんでしょうか?
どう課題を克服していったら良いのでしょうか?

絶賛子育て中のぼくにとっては、とても興味深いテーマであり、とっても物申したいテーマです。

そもそも、少子化がなぜ悪いのか?
人口爆発の推移は承知のところで、今の子ども達が少ないことに問題があるのか?
あるとすれば年金制度ぐらいのもんじゃないのか?
ん~。。。

おっと、これぐらいにしておきましょう。
今日は、そんな話題じゃないんです。

い~っぱい、書きたいことがあるので、小分けにして書きます。
今日のテーマは、『離散値と連続値』についてです。


出生率がどんどん下がっていって、
特殊だのなんだのの統計の仕方が違えど、
単純な話、1人あたりの子どもを生む人数が減っているということです。

女親と男親がいないと、1人の命を産み出せないから、単純に言えば、2以上の平均値が無いと人口は減っていきます。
そこで、1.3とか1.4とかの出生率になっていることが課題と言われています。

以前に、某選挙の際に、某候補者を応援している政治家が、このことに触れ、障がいをもって産まれてきた子どもを育てるお母さんが、『私は1人しか産んでいないけど、それが罪なのか?』というようなことを言われていました。
『いやいや、そういうことが言いたいわけではなくて、統計上の・・・』と返しますが、もう炎上しております。
そこで、ぼくはことの本質を考えました。


学生の時に、数学で習いました。
『離散値』と『連続値』の考え方です。

離散値というのは、階段のように、飛び飛びのものです。
連続値というのは、線で書いたように、続いていくことができる数字のものです。

例えば、クラスの身長の平均を出します。となると、連続値として成り立ちます。169.7cmですねって。

子どもを産む人数の平均が、1.4だから、もう少し頑張って、ウチは1.6ぐらいを目指すわってなりますか?
子どもを産む数は、
0.0、1.0、2.0、3.0、4.0・・・・と『離散値』なのです。

だから、全体の平均で問うのではなく、それぞれの『分布』を追いかけていった方が良いと思います。
そして、それぞれの抱える課題を見つめていかなければならないと思います。

『プラスワンベイビー』っていうのがありました。
望むなら、もう1人産める社会に。っていうことです。

じゃあ、ここで疑問が生じます。
肌感覚の疑問です。

ウチは、4.0人の子どもを育てています。
周りを見渡すと、2.0が一番多いかなぁ。
3.0も4.0もそれ以上もいます。
ぼくの周りには、4.0は割と多いですね。
1.0は、実はあんまりいないように感じます。


そこで気になるのが、『中央値』です。

そもそも『平均値』っていうのは、全体のちょうど真ん中になりますので、富士山のように左右対称の美しい山があって、ちょうど真ん中が『平均値』っていうのが理想です。
この全体のバラツキのなかでのちょうど真ん中のことを『中央値』と言います。

はい、そこで疑問です。
出生率が1.3とか1.4とか言いますが、1.0と2.0の間に中央値があるんだろうか?
先ほどの感覚からすると、遠く離れているように思います。

これを検索!
調べようにもあんまり出てきません。

一番近くって最近の数字だなと思ったのがこのページです。

第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所 (ipss.go.jp)

スクリーンショットするとこんなやつです。

「完結出生児数」と言うそうです。
夫婦が何人の子どもを産むか、という分布です。
良いですね、離散値ですね。

ぼくの感覚のとおり、中央値は圧倒的に『2人』ですね。
2015年が調査の最後になっています。
(これをもっと調べろー!!!!)


ということで、
数字だけに捉われて、株価のように、上がった!下がった!を追いかけては本質と異なるように思います。
ひとりひとり、その家庭・家庭に、様々な千差万別の課題があります。

庁舎の中にいても見えません。
お利口さんに返事する母親だけを大臣の前に呼び出して回答させても、何にも見えてきません。
会議の席で専門家が話し合っても何にもありません。


それこそ、離散的に分布している、ひとりひとりの考えや、生き方、暮らし方とリンクしています。

0.0が1.0になるにはどうすれば良いのでしょうか?

『子ども』や『家庭』に問題があるわけではないと思います。

暮らし方、
社会、
生き方、
働き方、
社会規範、
文化や風土・・・。


若い人たちが言います。

「親になったら大変そうだから、子どもは産まなくて良い」
「結婚なんてしたら面倒だから、結婚したくない」
って。

『子ども』『家庭』庁で検討するんでしょう。


繰り返しになりますが、
もっと子どもを産め!
産まない人が悪い、結婚しない人が悪い、って言いたいわけではないです。

子どもを産まない人、産めない人、結婚しない人、結婚できない人。
みんなこの時代にこの社会に生まれてきた一員ですから、みんなで一緒にこの課題と向き合っていけたら良いんじゃないでしょうか?


そもそも、なんで少子化が悪いんだ? ←無限ループ(笑)


今日もご覧いただきありがとうございます。
冒頭のイラストは、vitaminruの備忘録|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>

昨日は小学校の入学式でした。
ウチの末っ子も1年経ちました!

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