48. 維持と隙


こんなにあっさり それでいいの?
4年5日間 少なくとも
すきと言い合った仲だよね そうだよね?

テレフォンショッピングなんてさ
見てたことなんてなかったじゃんか
最後の日に限って 何買う?
それが届く住所はここ以外

大好物でもないナポリタン
オリジナリティのかけらもない市販
だからこそ 不意に買って食べてしまいそう
わざとじゃないよ 決してね

※酸いも甘いも くれた貴方を
コンビニに行く時みたいにね
見送った後 折りたたみ傘の忘れ物
届けなかったのは いじ

近所の飲食店よりも 遥かに美味しかった料理
聞いたこともない 多分美味しい粉
違いのわからない私 違いのわかる君は楽しそう
たまに買うカップ麺みたいに
私の料理は食べる君だった

最初の山が大きかっただけで
あとはずっとね 下り坂
漕がなくて 楽だねと笑う
誤魔化しで歳を取るべきじゃなかった

※酸いも苦いも 受け入れる君の
優しさには あの味がないの
最後の日ってね 随分前にあったよ
気づいていないところが全部

夏が好きな君と迎える
冬の風がちょっと心地よく
春と秋が中途半端に
朝に弱い私を起こす
夜 ゲームの明かりの中 寝る
日常の中に入るすきは無く

※酸いも甘いも 苦いも辛いも
全部 旨味に変えて食べよう
後味なんて 今が美味しいならば
どんな 味でも いいんだよ いじ?

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