19. hymens


キミとの日々の 味を真似たら 出来上がった
心 こしょばい 遥のような 懐の味
かなり酸っぱくて ほのかに甘い
まるで 新種の果実
名付けるなら うーん そうだな 初恋にしよう
これが初恋の味ってことにしておこう
つまり 今までの恋は 子供のままごとでしかなく
もはや恋だったのかどうか 
薄れていくのは 何かの原理
「段違い」が輝きすぎて
走馬灯ですら 出番はないや

※ボクの心の中の ボクでも届かない箇所
手懐けることはおろか 乗っ取られる始末
そこにスッと現れて キミはリードをつけた
溢れ出る想いに色が ついてなくてよかった

好きなものばかりだと 栄養が偏るらしい
自由とは裏腹に 人生は辛(から)くて ほろ苦い
そのお手本と同じようにね キミも最高ときた
「明るい」と「暗い」の良い塩梅
「一人」と「独り」の繰り返し
「時」と「場合」の使い処
好きの非力さの出囃子が鳴った

※キミの心の中の キミも撫でれない箇所
そこに行くための門に 立ち塞がるのはキミ
じゃあボクはどうすればいい
問うことしかできない
分かるわけがないよ 初めての恋なんだ

口から出たがってる言葉 押しのけて 意地が勝ったよ

※ボクの心の中と キミの心の中
似てるところがあるか 血眼で探したよ
そんなのあるわけなかった
だってヒトが惹かれるのは
誰も持つことのできない モノへの憧れ

※産まれた時のことを 覚えられないのは
必ずしも希望だけとは 限らないから
神様のサプライズ 空きと浮遊の味覚
迷惑じゃなきゃボクは 目障りじゃなきゃボクは
待っていたいんだ 今夜は

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