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チョイス!チョイス!チョイス!〜全ては選択せよ〜

 写真は選択の連続だ。

テーマ、被写体、撮る場所、構図、カメラの設定、レンズや機材の選択、時間帯や光の向きなどの撮影前〜撮影時に始まり

撮った写真の選定、現像、色味etc......

自己責任で悩んで選び取っていく過程こそが楽しい趣味だと言っても過言ではない。

 さらに、ドールも選択の連続だ。

球体関節人形と呼ばれるものの中でも、DDやオビツドールなどの人形はヘッド、メイク、ウィッグ、アイ、ハンドパーツ、胸の大きさ、洋服や靴など自分の好きにカスタマイズが可能である。

ポージングも自分で自由自在、カスタマイズしたドールをモデルにオールカスタマイズな写真を撮る。『これ以上のオリジナルは無いんじゃない?』ってなもんだ。


撮ったからには見せたい、可愛いうちのこを見て欲しい。そう思うのがドールオーナーの常。

ドールオーナーに限らず『自分が撮った写真を誰かに見て欲しい』という気持ちを胸に、SNSに写真をあげる際にそれをどう見てもらうか自分なりの工夫やヒントを書いて行きたいと思う。

 

全ては『選ぶ』こと、と言う話です。

 


 SNSは残る。そして、見た人からはその印象で全てが決まってしまう。

1.  『下手な写真をあげずに、良い写真しかあげなければ写真が上手い人になれるんよ!!!!!!!!』 by 太楼


暴論に聞こえるかもだけど、これが結論である。

写真上手いマンは絶対に下手な写真をあげない。それは『下手じゃない写真』を選択出来るから。

下手なりに奇跡の一枚が撮れることなんて良くある。それを的確に選んで出す。良くないなと思った部分をその都度直して下手な写真は決して出さない、それだけ。妥協はしない方がいい。

ここで言う妥協とは『ちょっと写りが悪いけどまあいいか』『よく撮れてないけどあげておこう』のような自分でも良くないかもしれないと判断した写真はSNSにあげてもいい事ない、という事である。まあいいか、はやめよう。自分の嗅覚と審美眼を信じろ\\\\٩( 'ω' )و ////

『技術が未熟だからと上手くなるまで写真を発表しない』という話では無く(それは一番良くない)まず『良くない写真を絶対に選ばない』という美意識を持つのが大事だな、と思っている。

『良くない写真でも撮ったらあげる人』ではなく『自分で何かしらを良いと思った、現時点での最高の写真をあげる人』に。良い・悪いは自分の中にしかない価値観かもしれないけれど、半端なものと妥協は相手に絶対伝わるし『これはめちゃくちゃ良いと思った』という強い気持ちもまた伝わる。

ならば、撮る段階で『良さ』を撮ろうと努力しその『良さ』が分かりづらいと思った写真は絶対あげない、選択しないという事をしている。自己満足でもあり、これは見てくれる人への誠意でもある。

あと、犯罪を彷彿とさせたり植物や花や公共の物を粗末に扱ってるように見える写真はあげない方がいい。何故なら、それを『良い』と思う価値観に拒否感を覚える人もいるからだ。

『良い写真』で構成されたSNSは誇りと安心感に満ち、自分からもその感性を認めてくれる人からも愛されるんじゃあないかしらん。

 

2.  タグは諸刃の剣となる。


 タグ、付けますか。付けませんか?

これは賛否あると思うが、Twitter廃人として長年過ごした太楼博士から伝えたい。


【適切なタグでないと逆効果になる】

 タグを付ける=見てもらえる?

断言しよう。そんなわけがない!!!

 写真の内容やイメージに関係の無いタグを付けて投稿をすることで、見た人から『この人は日本語が読めないのかな…?』と奇異されてしまい日本人は空気を読む人種であるが故に、無意識にヤベーやつ認定されてしまうと言うもの。

例えるなら『アイス美味しかった🍨』という文章にたいして自撮りのアップ(※アイスなんか写ってない)のような投稿は見る人も『???』となる。

そもそも、タグに対して適切で無いと見る人も全然違ってくる訳で。タグに限らず文章と内容が乖離している写真や投稿は脳が混乱し、普段から見てくれてるフォロワーも思考が逸れてしまい結果写真を見てもらえないしRTするにもちょっと......という事になる。本当にそのタグと自分の写真は内容に合っているのか、さかのぼって確認する手間を惜しまない様にしたい。ここでセンスと常識の有無が試される。


【話題のタグには全力で乗っかれ】

 タグに自分の写真の内容は合ってる!タグ内の他の投稿も雰囲気が良い◎(←重要)今流行ってる!

即ちGO!である。

流行りのタグは見てくれる人の数が段違いでボーナスタイムの様なもの。この祭りを本気で楽しむっきゃない!上記の【適切なタグじゃないと逆効果になる】を把握した上で、タグに投稿されている他の方の写真やコメントを確認し空気を読んでからタグに参加しよう。

この『タグに投稿している他の人の雰囲気や流れを見る』というひと手間は『ゲームや電化製品の説明書を読む』ようなもので本当に大事。そこで下手をうつ可能性が減り、見て欲しい人に届けられるし自分も嬉しい。win winが成立する素晴らしい世界。

上手にタグとマッチングすると、より多くの人に楽しく見てもらえてお得よ、ってコト。


【沢山タグを付けると嫌がられる、むしろタグは付けない方が良いまである】

 タグをベタベタつけた投稿を苦手に思う人も多い。

それは何故か?『沢山の人にめっちゃ見て欲しい!というエゴがハイパー丸出しに見えて格好悪い、そして写真に集中出来ない。』なんじゃないかなと思う。

あえてタグを付けず、写真にマッチしたシンプルながらセンスが光る文章を付けるとあら不思議。写真が引き立ちます。(これが難しいけど)

と言うのも、人間は画像だけならコンマ数秒で見てしまえる。だが、文章がある事でその写真と文章を咀嚼する為にさらに数十秒写真を見る事になる。写真の邪魔にならずに装飾する文章はあった方が画像を長く見てもらえる、という研究結果がある。

そんなコンマ数秒の世界で、沢山のタグと無意味なタグを理解する前に人間は疲れてしまう。結果写真を見てもらえないと言う悲しいループよ。

タグの使い方は慎重に。迷ったら無くても良い。

 

3.  写真を組み立てよう!

 組み写真とは、ひとつのテーマに沿って何枚かの写真を配置するというもの。TwitterやInstagramでは何枚かの写真を同時に投稿出来る。

組み写真を上手く組み立てる事が出来れば、雰囲気良く空気感やテーマを効果的に伝えられる技法になる。『ただ写真をたくさん見て欲しい』もいいが、その際に私が気をつけているのが【同じような写真は避ける】という事が主になる。

テーマは統一するが、バリエーションを付ける。同じような構図や被写体のサイズ感が同一だったり顔の向きやポーズが全部同じ、これらは避けた方が無難だ。

組み写真は例えるなら、CDアルバムやコース料理の様なものだと思っている。全部同じような曲のアルバム、同じ味付けで同じ見た目の料理が続くコースを想像して欲しい。私はちょっと避けたいしワクワクしないな〜と思う。料理の甘い辛い酸っぱいと言う変化、アルバムならバラードやロック、一曲の中にも統一感がありつつ緩急を付けてこそ楽しいもんじゃないだろか。4コマ漫画の起承転結を意識してもいい。

はてさて、どう緩急をつけるのか。

私の場合は、構図やレンズを変える・ドール単体のアップや雰囲気写真を挟む・ポーズを細かく変える(同じポーズは動いてない感が出るので意識して選ばない)等を気をつけている。

ドールのアップ写真を挟むのは、私はドールをめちゃくちゃ小さく撮影している事が多いので『こんなお顔だよ』という写真を挟む事により前回の記事にも出た『シュミラクラ現象』を補強する効果を狙う目的がある。

前回の記事はこちら。


個人的に超広角の写真ばかりが続く組み写真は見ていてお腹いっぱいになってしまうし、同じような写真なら一枚でいいじゃないかと思ってしまう。この感覚は自分のものだけど、写真を見てくれる人の見やすさの為に自分の苦手な感覚を避けていく事は大事だと考える。

(極端な広角レンズの写真は飛び道具のようなもので、歪みによって写真に迫力や派手さを出せるものの、その歪み故に違和感が続いて胸焼けしてしまうのだ)


意図的に似た写真を避ける、と明記したが【あえて似た写真を並べる事で雰囲気と空気感を出す】という手法もある。それはあくまでも【あえて、意図的に】である故に技術が必要だったりする。

その手法には『定点だったり同構図である事に理由が要る』と少しテクニカルであり私が使うとしたら、同一の構図だけどポーズが大きく違っていたり時間の経過を思わせたりすると効果的かな?と思っている。

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これも好みと審美眼なので『一枚写真のが良いな』って写真と『テーマや時間経過を見せたいから組み写真にしよう』って作品との細かい決断や選択の連続なのだ。


決断に必要なのはセンスと自分が見てきたものの積み重ねだ。そんな選び取ってきた物が、自分というものを構築している。

自分の『好き』『嫌い』という内側の感覚と『見やすい』『見づらい』という客観よりの感覚、どちらも大事にしてSNSに出す上での大前提である【人に見せるからには人が見てどう思うか】そして【自分は人からどう見られたいか】は常に頭の隅に置きながら選択していく。

 


写真もドールも選択し続け、SNSでも選択だらけ。

つまり人生は選択の連続な訳だが、面倒がらず丁寧に後悔しないように楽しんで選択する事ができたら、趣味も人生も楽しくなるし見る人も楽しいんじゃないかなぁと私は思う。


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