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音楽雑記3 : THE SECONDのBGMに想いを馳せる、の件

お疲れ様です。IRAKAです。

6作目の進捗ですが、ボーカルガイドメロディの打ち込みを終え、イントロの作り込みをしているところです。
いつもはリズムセクションから作り始めて全体に拡げていくのですが、今回はアレンジの全体像が具体化しきれなかったので、比較的イメージできていたイントロの上物から手をつけることにしました。何となくアレンジの方向性が固まってきたかなあ。

さて本題ですが、もはや旬を逃した感はありますが、THE SECOND総合演出日置氏の素晴らしいインタビュー記事を見つけたので、これはシェアせねば!ということで、日本中の中年がグッときたであろうBGMの話と合わせてご紹介させていただきます。


皆さんはTHE SECONDご覧になられましたか?(お笑いファンかおじさんしか観てないか?)
ホント、こんなに中年殺しなコンテンツが他にあろうか、というほどに感動させてもらいました。
参加資格が結成16年以上のベテランという攻めた企画内容、かつ新規賞レースで生放送にも関わらず大きなトラブルや炎上もなく、大成功だったんじゃないでしょうか。

さて、番組のメインであるお笑いや演出に関するお話は後半にとっておいて、本エッセイの主旨である音楽、番組中で使用されたBGMの件から。


まず番組主題歌というかメインテーマである、THE YELLOW MONKEY 『バラ色の日々』ですが

いやぁいつ聴いても色褪せない名曲です。
(MVはなかなかに色褪せているけど)
でも若者はどう感じるんだろう?こういうグラマラスなロックってダサいのか、一周回って新しいのか。近年ではManeskinが爆発的ヒットをしたし、ハードロックがダメってことは無いと思うのですが、どうなんでしょうね。

この曲、タイトルだけ見てしまうとノーテンキな内容かと勘違いされかねないですが、歌詞にちゃんと目を通すと「狂おしいほどに成功を追い求め、もがき続ける」という世界観なんですよね。(注:IRAKA個人の解釈です)

まさにTHE SECONDの世界観そのものです。
日置氏は特に音楽に詳しいわけではないそうですが、コンテスト全体のイメージが全く出来ていない時点で『バラ色の日々』を使うということだけは決めていたそうです。

日置氏の嗅覚、センスも素晴らしいですが、コアな音楽ファン以外にも訴求する楽曲のパワー、リリースから22年(!)の時を経て、なお聴く人を感動させるクオリティ…
私もそんな曲を書けるようになりたい。


そして、芸人さんの登場時に流れる出囃子として使われたのが、昨年に劇場版SLAM DUNKの主題歌に抜擢されたことでも記憶に新しいあのバンド。これまた19年前(!)の名曲、10-FEET『2%』(ツーパーセント)です。
(リンク貼り付けといてなんですがMVがちょっと微妙なので、視覚を遮断して聴いていただいた方が堪能できるかも知れません…)

いや〜、20年くらい前のパンクバンドって、ちょっとおバカな感じがカッコいいみたいな謎の空気感があったので、このMVもそんな当時の世相を反映しているなあ、とちょっとしみじみしちゃいました。(現代の感覚で見るとちょっとスベってるというか、学生時代の若気の至りを見ちゃったような…)

曲自体はもちろん歌詞がめちゃくちゃ素晴らしいので、雰囲気が合わないMVが…うーん、もったいない!
正直なところ、当時は「なんか良い事歌ってるなー」くらいの感想しか無かったですが、人生経験積んで歳食った今聴くと、ハチャメチャに沁みました。

THE SECOND後に、もう何年振りか覚えていないくらい久々に『2%』を聴き直したのが車の運転中だったんですが、あわや涙に視界を奪われるところでした。(幸い目的地が近所だったので、顔を歪めながらなんとか安全運転を完遂)

『2%』はアルバム「REALIFE」の先頭1曲目ですが、同4曲目の『RIVER』にこんな一節があります。

“聴くだけで聴くだけで 突き刺さる詩と〜”

19年越しに『2%』が突き刺さりました。。


続いて番組の演出面に関するお話ですが、BGMの話が長引いてもう面倒なので(汗)、これは日置氏のインタビュー記事を直接読んでいただいた方が伝わると思うので、ここでは私なりの要約だけ書いておきます。
(下記は日置氏のnoteです。インタビュー記事へのリンクもまとめて下さっています)

【ネタ時間を6分に設定】
テレビでは4分が通例ですが、劇場では10分以上の長尺が普通なので、ギリギリの1.5倍にしたとのこと。出場者がベテランだからこそ成り立ったと思いますが画期的でした。ライバルをいじったり、お客さんをいじったり、時間いっぱいまでネタを詰め込んだり、逆にショートしたり、芸人さんによっての個性が出て面白かった。
あとネタ時間は関係ないですが、漫才後の平場のトークが普通に面白かったのも、他の賞レースとは違う魅力でした。なんか良い意味でギラギラしていないというか。

【審査員はお客さん】
100人の観客が1〜3点で投票する&採点後には何人かにコメントをしてもらう、という前代未聞の手法。事前情報ナシで見たのでぶったまげました。何より驚きだったのは、点数の精度が高い(どの回も納得の点数だった)ことと、どのお客さんも過不足ない(中身はあるけど炎上しなさそうな)コメントだったこと。まるでビジネス研修を見ているようでした。
なんでも予選から同じ手法を実践することで、無責任な採点をする人がいなくなったとのこと。これって、お客さんに予選という名の研修を受けさせたようなもんですよね。すごすぎる。

【松本人志さんがアンバサダー】
これはインタビューにあまり関係なく個人的な感想ですが、松本さんがいることで大会の格が上がった(画面が引き締まった)感じがしました。
司会が東野幸治さんと聞いて、良くも悪くもユルい大会なのかと思っていた(賞レースのMCは受けないと公言されていた&ご自身のラジオでもあまり語らなかった)のですが、松本さんの登場で「あ、ちゃんとしたコンテストだ」と思いました。
余談ですが、観客(審査員)も松本さんを意識しまくってたと思いますが、松本さんも審査員を意識してかネタの時はあまり笑わないように(採点に影響しないように)されていたように思います。


なんだかんだ長文になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後のおまけ、お時間ありましたらついでに私の作った曲でも聴いていってくださると嬉しいです。
もし気に入ってもらえたら、フォローやチャンネル登録してもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです。



Best regards
IRAKA

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