見出し画像

#553 運動会とその存在

 私の暮らしてる町の小学校では、本日運動会が行われました。今の小学校では、運動会は午前中で終わるそうです。

 私が小学生のころには、運動会は10月に行われいて、まるまる一日。両親が豪華なお弁当を朝から作って、午前中には来校して演技を観戦し、お昼休みにブルーシートを引いて家族で昼食をとる。ほんの少し前の運動会とは様変わりしています。

 中学生の運動会(体育祭?)では、未だ行進の練習などがあり、いわゆる軍隊的な指導の名残は色濃いものでした。当時からあまり好きではなかった運動会の練習は、今となっては「恐怖」さえ感じてしまいます。

 『運動会・体育祭が《嫌い》な子どもたち…理由は「運動が苦手」だけじゃない!小中学生のリアルな気持ち』という記事を見つけました。

 

 記事の中では運動が好きと答える小中学生が多い一方、運動会や体育祭など、行事としての「運動」が好きではない児童・生徒も少なくないようです。

 「運動会や体育祭は好きか」について、約半数の小中学生が「好き」と答える一方で、25%の人が「嫌い」と回答しました。
 なぜ嫌いかについて、
「あんまりうまくできないし、長距離走で体力をたっっくさん使うから」
「いつも徒競走で負けてしまうのが、恥ずかしいから」
「スポーツが嫌い。苦手で何もできない。また、リレーなどの団体競技で、ミスしたり、リレーで抜かされると、冷ややかな目で見られるから」
など、運動が苦手だという声がある一方、
「クラスで協力しようっていう雰囲気が好きじゃないから」
「疲れる・なんか“絶対に勝てよ”雰囲気がすごい重い」
など、雰囲気が苦手な人も多いようです。

 そこには、「みんなで」頑張る、「クラスで」頑張るという、「個人よりも全体」という思想を美化する特性が未だ見え隠れするから。

 運動会も学校からなくなる日が、そんなに遠くない未来にはきそうな予感がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?