#583 自分に合ったcadenceで
cadenceという英単語があります。
という意味です。私がこの単語に親近感を覚えたのは、渡辺航氏による漫画『弱虫ペダル』に出会った時。「ケイデンス」はペダルを回す回転数のことを示すそうで、自転車競技をテーマとする同作品の中でしばしば使われる単語です。
先日放送されたNHKの番組『鶴瓶の家族の乾杯』では歌手の木村カエラ氏がゲスト出演。大分県日田市を訪れ、その土地の伝統工芸品で重要無形文化財にも指定されている小鹿田焼(おんたやき)の工房を訪れます。そこは、江戸時代の方法で、焼き物を製造。工房の長である坂本氏は、時代のスピードが進む中、伝統を残す大変さを語りつつ、
と語っていました。
私たちは技術革新と競争社会の中で、ケイデンスをどんどんあげて、いつしか周りの風景を見過ごすようになっているのではないか。スピードをあげること「だけ」が全てではない。大量生産・大量消費の文明の中で、私たちが自分の人生のケイデンスをどうコントロールするのか。
江戸時代の人たちと語り合いたいなとふと思う、梅雨の始まり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?