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湿った酸味

アジアの屋台の雰囲気を出すためか、白っぽい照明と緑色の照明が混ざったフードコート。夕食には早い中途半端な時間だからか、人はまばら。Twitterでだれかがベトナム旅行に行っている投稿を見ていたので、口はすっかり東南アジアになっている。

見せの外には、写真付きのメニューが貼ってあって、それをじっと見る。特に店員は呼び込むでもなく、立って待っている。

席に付いて、酸味と辛味のあるスープがほしかったので、センレック トムタム ムーという米麺を頼む。アルミのカップに冷えた薄いお茶を注ぎ、料理が来るのを待つ。


先客の女性がひとり、食事を終えてレジへ立つ。仕事帰りのスーツ着た男性が、ビール片手に早めの夕食を摂っている。出張終わりと思われる会社員二人連れが、スーツケースを引きながらやってきて、ビールで乾杯。料理を何皿か頼んでいる。仕事廻りのことを話している。

観光地でもあるので、店の外を時折若いカップルが通り過ぎるけど、お店に入ろうとはしない。

急な暑さに、湿度も高くてだるい夕方。
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料理はとても美味しかった。
だるい夕方の空気を味わいに、また行こう。

いただいた資金は、誰かに会ったり見ることに使わせていただき、その景色をnoteで公開します。